夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

海外文学

24035 マーク・グリーニー「暗殺者グレイマン」

私は旧版の方を読みましたが、たぶん翻訳自体はそんなに変わらないはず… 暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV) 作者:マーク・グリーニー 早川書房 Amazon 暗殺者グレイマン〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV) 作者:マーク グリーニー 早川書房 Amazon 身を隠すのが巧…

24034 ガレス・ルービン 「ターングラス 鏡写しの殺人」 感想?

ミロラド・パヴィチ「風の裏側」と同じ体裁の本キターーーー!と喜んだ作品。 ターングラス 鏡映しの殺人 作者:ガレス ルービン 早川書房 Amazon 風の裏側 (海外文学セレクション) 作者:ミロラド・パヴィチ 東京創元社 Amazon ↓「ターングラス」のあらすじ。…

24032 24033 ヤンシィー・チュウ「夜の獣、夢の少年」上 下

シカでした!にはならないっぽい 夜の獣、夢の少年 上 (創元推理文庫) 作者:ヤンシィー・チュウ 東京創元社 Amazon 伝承、謎、ロマンスが詰まった豊穣の物語 偶然手に入れた奇怪なお守り。ダンスホールで働くジーリンはなんとか持ち主に返そうと奔走するが………

24031 アンソニー・ホロヴィッツ「死はすぐそばに」 感想

面白かった!面白かったよー!シリーズ通して一番おもしろいかも! 死はすぐそばに ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 東京創元社 Amazon ロンドンはテムズ川沿いの閑静な高級住宅地リヴァービュー・クロー…

秋のガイブンビンゴ(2024) 読書ビンゴ企画

読書のモチベーションアップという目的があるらしいんだけど、私は次に何を読もうか条件付けをしたいので、この夏から始めました。 夏のビンゴがこちら↓ 言うても7月下旬から始めたのでおよそ2ヶ月弱では1列埋めるのがせいぜい(まだあと半月残ってるからわ…

24030 アガサ・クリスティー「春にして君を離れ」 感想

結婚前必読図書にすればいいよ!!!本当に! 春にして君を離れ (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,中村 妙子 早川書房 Amazon 優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダ…

24029 デイヴィッド・グラン「花殺し月の殺人」または「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

マーティン・スコセッシ監督作品の原作です。 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生 (ハヤカワ文庫NF) 作者:デイヴィッド グラン 早川書房 Amazon 花殺し月殺人 値段交渉OK ノーブランド品 Amazon 【映画化原作】マーテ…

24028 アーサー・C・クラーク「90億の神の御名 ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク2」

「御名」は「ぎょめい」なんやね!! 90億の神の御名 ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク (ハヤカワ文庫SF) 作者:アーサー C クラーク 早川書房 Amazon 〔ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク2/ヒューゴー賞受賞〕高性能計算機で、神の御名…

土曜BLトーク 「人渣反派自救系統」分冊版34 35「軟禁」、 「ハーフライン」分冊版50(外伝完結)最近買ったけど読んでない本

師尊が人質みたいな扱いで氷河の地下宮殿に来ちゃったところから。 人渣反派自救系統[分冊版35] 人渣反派自救系統[分冊版] (Pleiades Press) 作者:墨香銅臭 すばる舎 Amazon 師尊が結構ツンケンしているので氷河がかわいそうなんだけど、殴ると爽度が上…

24026 M.V.クレイヴン「グレイラットの殺人」 感想

700ページがそんなに長くなく感じる。 グレイラットの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:M W クレイヴン 早川書房 Amazon 売春宿で殺されたサミット関係者の男。テロを警戒する政府はポーに捜査を命じる。ポーは3年前の強盗殺人事件と…

24025 ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」 感想

邦題があかんわー しかしこの作品は何も知らずに読むのが一番おもしろいので、読んだことがないならこちらの感想は読まずに作品を読んでほしいですね。 悲しみのイレーヌ (文春文庫) 作者:ピエール・ルメートル 文藝春秋 Amazon 異様な手口で惨殺された二人…

24024 セーアン・スヴァイストロプ 「チェスナットマン」 ほぼネタバレなし感想

初デンマークミステリ。 チェスナットマン (ハーパーBOOKS) 作者:セーアン スヴァイストロプ ハーパーコリンズ・ジャパン Amazon コペンハーゲンで若い母親を狙った凄惨な連続殺人事件が発生。被害者は身体の一部を生きたまま切断され、現場には栗で作…

24022 24023 E・ブロンテ「嵐が丘」(上)(下) 怒りの感想

あー!こちらもガーディアン紙が選ぶ1000冊の選書だったんだ。忘れてた。 嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫) 作者:E・ブロンテ 光文社 Amazon ヨークシャの荒野に立つ屋敷〈嵐が丘〉。その主人が連れ帰ったヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに恋をする。…

24021 M・W・クレイヴン「キュレーターの殺人」感想 ふわっと核心を突いているので注意

ワシントン・ポーのシリーズ3作目。すごく評判が良かった作品ですが、評判通り。 キュレーターの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:M W クレイヴン 早川書房 Amazon 『ストーンサークルの殺人』『ブラックサマーの殺人』の〈ワシントン…

24020 ハーラン・コーベン「THE MATCH」 感想

ちょっと前に読んだ作品の続編をとっとと読みました。 タイトルと装画の趣向が二作でぜんぜん違うので、これだけで続編だとわかりにくくない?? THE MATCH (小学館文庫) 作者:ハーラン・コーベン 小学館 Amazon leira3mitz37.hatenablog.com 幼い頃…

24019 カーリン・アルヴテーゲン「バタフライ・エフェクト」 感想

北欧ミステリの女王が書いた、非ミステリ(というのを読み終わって知る) バタフライ・エフェクト (小学館文庫) 作者:カーリン・アルヴテーゲン 小学館 Amazon 北欧ミステリの女王が描く濃密な人間ドラマ。不治の病に罹り、夫と別れて死を待つ日々を送る五十…

24018 ハビエル・セルカス「テラ・アルタの憎悪」 ネタバレ回避感想

まず前科者が刑事になれるのがすげー!!!! テラ・アルタの憎悪 (ハヤカワ・ミステリ) 作者:ハビエル セルカス 早川書房 Amazon 獄中でユゴーの『レ・ミゼラブル』と出会い、犯罪をやめ警察官となったメルチョールは、カタルーニャ州郊外の町テラ・アルタ…

木曜BLトーク (小説)「人渣反派自救系統」分冊版 25「辺境」 「ハーフライン」分冊版 45 、「鎮魂」(ちょっと再読)感想、Kindle UnlimitedのBL漫画とか

今週の「人渣反派自救系統」 前回で読者が相当びっくりしたようで、私の台湾版を読んだときの感想のページのアクセスがめちゃくちゃ多かったようです。 人渣反派自救系統[分冊版25] 人渣反派自救系統[分冊版] (Pleiades Press) 作者:墨香銅臭 すばる舎 A…

24016 24017 Priest「鎮魂 Guardian」1  2 3巻本編部分 感想

思ったんと全然ちがった。 鎮魂 Guardian 1 (Pleiades Press) 作者:Priest すばる舎 Amazon 人気作家Priestの再生回数36億回超ドラマの伝説的原作BL小説(台湾リリース版)。重厚な世界観の中での数万年の時をかけた壮大な愛と戦いの物語が待望の邦訳!大都…

24014 M・W・クレイヴン「ブラックサマーの殺人」 感想

二作を並行して読んでいてこちらを一気に読み終わってもーた… ブラックサマーの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:M W クレイヴン 早川書房 Amazon leira3mitz37.hatenablog.com こちらが一作目にあたるシリーズものの二作目です。 過…

24012 24013 チョン・ウングォル「太陽を抱く月」上巻 下巻 感想(2024/05/26更新)

珍しく同じ作家さんの本が続いています。しかもこちらもドラマ化作品ですね。 太陽を抱く月(上) 作者:チョン・ウングォル 新書館 Amazon キム・スヒョン(『ドリームハイ』)、ハン・ガイン(『赤と黒』)、チョン・イル(『私の期限は49 日』)らスターた…

土曜BLトーク (小説)「ハーフライン」分冊43  二哈英訳版進捗 「タカラのびいどろ」ドラマ化の件 今週買った漫画 天官賜福 3巻 電書版

2週間に1回連載がもどかしい体になってしまったな ハーフライン[分冊版43] ハーフライン[分冊版] (Pleiades Press) 作者:マンゴーベア すばる舎 Amazon ハーフライン[分冊版44] ハーフライン[分冊版] (Pleiades Press) 作者:マンゴーベア すばる舎 Amazo…

24010 24011チョン・ウングォル「奎章閣閣臣たちの日々」上 下 感想

こちらの続編です。 leira3mitz37.hatenablog.com 奎章閣閣臣たちの日々(上) 成均館儒生たちの日々 作者:チョン・ウングォル 新書館 Amazon 名門・成均館を卒業したイ・ソンジュン、ムン・ジェシン、ク・ヨンハ、そしてキム・ユンシクの“滴る(チャルグム…

24007 24008 チョン・ウングォル「成均館儒生たちの日々」(上)(下)感想

まだ見てないドラマの原作なんだろうなあと思いながら手に取りました。 成均館儒生たちの日々 (上) 作者:チョン・ウングォル 新書館 Amazon トキメキ☆成均館スキャンダル<ディレクターズカット版>スペシャルプライスDVD-BOX1 ユチョン Amazon 10年ちょっと前…

24006 コラン・ニエル「悪なき殺人」 感想 

小島監督のSNSで見て気になった本です。 悪なき殺人 (新潮文庫 ニ 4-1) 作者:コラン・ニエル 新潮社 Amazon 真犯人は、「偶然」だった……⁉5つの小さな秘密が大きな悲劇を生む、フランス産サスペンスの逸品。吹雪の夜、フランスの山間の町でエヴリーヌという…

24004 アガサ・クリスティー「ABC殺人事件」 感想

長年の時を経て、うちのママの言うとおりだったと言わざるを得ないーーー ABC殺人事件 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,堀内 静子 早川書房 Amazon ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。…

24002 24003 マンゴーベア「ハーフライン」1巻〜分冊版32話 感想

分冊版1は無料。 ハーフライン[分冊版1] ハーフライン[分冊版] (Pleiades Press) 作者:マンゴーベア すばる舎 Amazon ハーフライン1 (Pleiades Press) 作者:マンゴーベア すばる舎 Amazon ハーフライン[分冊版32] ハーフライン[分冊版] (Pleiades Pres…

24001 アイザック・アシモフ「鋼鉄都市」感想

年またぎで読みました。 鋼鉄都市 作者:アイザック アシモフ 早川書房 Amazon 警視総監に呼びだされた刑事ベイリが知らされたのは、宇宙人惨殺という前代未聞の事件だった。地球人の子孫でありながら今や支配者となった宇宙人に対する反感、人間から職を奪っ…

2023年振り返り 一番面白かった本・映画など

もう今年もあと2時間で終わりなのでさっと読書映画まわりを振り返りますよー 38冊読んだのはここ数年で一番ですが、半分くらいはBLです。 一番面白かった本は「天官賜福」なんですが、ミステリで括るとこちら。 忘却の河 上 (竹書房文庫) 作者:蔡駿 竹書房 A…

坂田☆BLアワード2023(自分にとっての2023年だから新旧いろいろありますよ)

今年のはじめ、国家試験を控えてそれを前後して予め購入していた「魔道祖師」を読んだのが沼の入り口だった… 元々BLはちょっとは読む方で、その前の年も海外BL小説を読んでいたり。 そこから読んだ小説が原書含めて25冊程度?まさか原書を読むとは思わなかっ…