夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ソフトバンクでiPhoneを契約していて壊したので修理依頼をしたいあなたへ…

2021年初頭現在の、ソフトバンクショップにムカつかずにどこにも足を運ばずに対処する方法をここにメモしておきます。

 ソフトバンクショップでは度々不愉快にされているので(そらあ、ホークスのギータより打率が高いよ!百発百中だもん)ソフトバンクショップを頼らず、接触せず修理依頼をしたい。10時間前の私にいいたい。出かけずにネットをお調べなさいと。

 

ソフトバンクショップでオンラインにせよ代理店にせよなんかうまいこと言われて「ソフトバンクあんしん保証プラス」みたいなものに加入していたら、最近の機種ではAppleCareもついてくるみたいなので、My SoftBankから修理依頼のページに進んでAppleと直接やり取りする方法を選べば(おそらく佐川の)宅配便が新品を持ってきて交換してくれます。(有料です)

様々な条件があるので、思い通りに行かないかもしれないけれども、Appleの担当者と直接チャットでやり取りしながらほとんどストレスなしに対応が済みました。

壊す可能性があるならあんしん保証なんとかに入っておくか直接AppleCareに加入することをオススメします。私も次は直接加入しよう。

 

ソフトバンクの代理店はダメです。この、オンラインでの手間のかからない対応について案内する知識と能力がなかったです。数人担当者がいたとしても、一番年長の一番偉そうな人ですらそうでした。できないの一点張りで、すごく遠方の専門の代理店へ行けと。行けないと言うとそれなら知らない、なんとかして行くしかないですね、とのことでした。こう書いていますが、もっと口調が高圧的で感じが悪かったです。客層も悪いんでしょうかね、お金を落とさない客はクレーマーだと思うんでしょうかね。荒んでましたね。可哀想に。

 

わざわざ案内などはしませんが、自分で調べるって大事だなと改めて感じました。大昔にiPad miniの電話回線がついているものを壊したときには引き取りと発送を受けてくれたので、そのつもりで頼ったのが間違いでした。最近のソフトバンクショップはAppleの製品は売るだけで、大した役割を持っていません。持っていないことでサービスが行き届かないことでユーザーが不便を感じても気にしないようです。

もともといい印象がないので心のハードルを下げて、ひどい塩対応を受けると覚悟して行ったけれど覚悟以上の感じの悪さを受けてもう、かなり堪えました。もうリアル店舗には絶対頼らない方向で、オンラインで済ませたいと思います。記録に残るからかしら、チャットや電話のほうが対応が悪くないですよ。

 

本屋もリアル店舗の良さを感じなくなってきてるし(店員が私より本を知らない)リアル店舗のメリットを感じることがだんだん減ってまいりました。やっぱりおうちが一番。

 

あとね、大型家電量販店だったらディベロッパーがいるのでよっぽどでないかぎり変な態度は取らないので、その場で在庫を購入とか実機を触りたかったらそこがおすすめです。スムーズに買い物ができます。こうなると、代理店ってなにか必要なのかしらん。今回と前回、違うお店に行ったのにどちらでも最悪の接客を受けたのでますます感じました。

 

後日。AppleCareソフトバンクの保証に入っていたせいかどうかよくわからんけどPayPayで全額戻ってきました。PayPayというのが若干困るけど、食材とかも変えなくないからまあいいか、って感じ。他のキャリアだとここまでの戻りはないみたいなんだけど、私の故障が初期不良だと判定されたのか、ソフトバンクの保証がそうなってるのかは私も追求してなくてわからないからなんともいえず、ただいろいろストレスは溜まったけど結果的にプラマイゼロ…かなあ?ってところです。その分、お金かけてますもんねえ。(素直に喜んでない)

21004 オインカイン・ブレイスウェイト「マイ・シスター、シリアルキラー」 ネタバレ感想

 あとがき入れても200ページないので手軽に読めるようで…私にはそんなことはなかった

真面目な看護師コレデはうんざりしていた。美貌の妹アヨオラが、今日もまたその彼氏を殺してしまったのだ。これで三人目。コレデは死体を処理するが、次第に警察の捜査が姉妹に迫り……。ナイジェリアの新星が描くブラックユーモアと切なさに満ちたサスペンス

あらすじを読むとちょっとタッチが軽めでヒヤヒヤさせながらも今日もまた死体処理って話かと思ったんですけど(この勝手に憶測して油断するの悪い癖だわ)美しくて厄介な妹を抱える姉の辛さが端々に行き渡ったものだった…

これ、美しくて恐ろしい妹がいない人が読んだら単に切ないし面白いお話だね、で済むんですけど、私には美して恐ろしい妹がいるんですよ…ここまでサイコパスじゃない(はずだ)けど自分を正当化するのが上手で、非常識なことをしでかしても自分のせいじゃないの。

私にはさらに弟もいて、さらに顔が良くて人間性がひどいんですけどね。

私は彼らの尻拭いなんかしないし、「姉としての責任」というものを全うしてませんし、この作品の姉の立場になったらとっとと通報してブタ箱にブチ込んでやりますけどね。家族より法律が大事です。当たり前じゃないですか。

 

でもいろいろ身につまされる内容だし、妹のサイコパスっぷりがハンパない。周りにほとんど味方がいないのも私に似てる。作者はナイジェリア生まれでイギリスの大学を出て英語でこの作品を書いたそうですが、ナイジェリアが父権が絶対的に強く女性の地位が低いのは日本よりひどく感じる上に、日本人の姉も日々ひしひしと感じる「お姉ちゃんでしょ」が更に重たい。

姉である旨味があるなら姉の責任感を全うしてもいいけどさ、旨味ないじゃんね。この作品は本当にその旨味を感じなかった。可哀想。

 

なんでそんなに妹を大切にするのかなあ、と不思議に思いながら最後までつらいつらい言いながら読んだんですが(守る理由もあるにはあった。そこを差し挟むのが絶妙。短い章立てがすごく効いている)この姉もいろいろあってなにが善でなにが悪かの境目が怪しいんですね。そこが宗教観によるものとかその土地の家族観によるものなのか、妹の影響なのかが謎の部分もあるし、(だって妹が同じことをやったら私は嬉々として通報するから…妹はさすがに一線を越えるようなことはしないだろうけど、非人道的なことはやりそう。姉に対するモラハラひでえし)私には相容れない諦念はそこにいるしかないからだったらやるせない。すごく閉塞感を感じる。

いやー、すごく辛かった。もっと長かったら「もうやめてー」って言っていたわ。でも他人事だったら本当に面白く読めると思いますよ。どんどん最悪の事態になっていくし主人公が悪手ばっか選んじゃう。

 

この作品で最もアフリカらしさを感じたのは、熱気の描写だとか登場人物の髪型だとか肌の色じゃなくて、重要な患者の家族が主人公に魔女だ、まじないを使っただろうと罵るシーンでした。

私のアフリカ知識なんてだいたい「動物のお医者さん」からだもん…

 

動物のお医者さん 1 (花とゆめコミックス)
 

 

今日から俺は!!劇場版

本当は劇場に見に行きたいくらい見たかった… 

今日から俺は!!劇場版

今日から俺は!!劇場版

  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: Prime Video
 

 喧嘩シーンとか興味ないけど三橋くんが筋の通った卑怯者で必要のない暴力は避ける(けど全然かっこよくない)のがやっぱり魅力的でした。三橋くんのバトルに時間をかけなかったの、喧嘩ドラマの王道を覆す感じで大好きです。

 

杉本哲太さんがカメオ出演していたのですが、横浜銀蝿との関連かしらんてニヤニヤ笑ってしまいました。ご本人も笑っていらっしゃったけど。

 

怖い映画を見たあとだったのであんまり波も考えなくていい映画を楽しめて満足です。橋本環奈ちゃんの安定の変顔が、あんなでも可愛いからすごいし。伊藤健太郎さんは…惜しい。魅力的だなあ…あんなことがなければいまも順調にいろんな作品に出ていただろうにな。

 

開久の二人は思った以上に出番があったので嬉しかったし今井さんは相変わらずバカでかっこよかった。

伊藤くんと今井さんがまずボコボコにされるのは本編でもあったからそうなるだろうなと動きが読めたり、モブのようだけど泉澤祐希さんだから絶対話に絡んでくると思っていたらなかなか振り回しよるキャラでした。うまい俳優さんを必要なところで使っている感じ。柳楽優弥さんとか、好きな俳優さんをセコくて悪い役で使うのも本編でもあったなあ…って思いながらだ。だいたいアラサーかアラフォーが普通に学生やってる話だからまずそこが面白い。

 

大好きな教師陣や莉子ちゃんの父や三橋くんのお父さんはちょっとしか登場シーンはありませんでしたが、それぞれ出番で魅力的でした。シソンヌさん大好きなんですよね…吉田鋼太郎さんも安定のでかい声でした。ライブシーンでも声がひときわ通ってた。

 

 

もうシリーズ作できないのかしら。本編の方も好きでまだHDDに残しているだけに残念ですね。

IT/”それ”が見えたら、終わり。 (映画)(吹き替え)

 相変わらずiPadでホラー映画で何が怖いって、暗転とか暗がりの映像で自分たちの顔が映ることですよね。もう、私とお婿の顔が超怖い。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(吹替版)

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(吹替版)

  • 発売日: 2018/01/12
  • メディア: Prime Video
 

 私は昔のTVドラマ版も何度か見てます。ホラー苦手なのになぜ何度か見てるかって、母のフェイバリット作品なんですよ。「IT」。昔のはペニーワイズをティム・カリーが演じていて、事前情報なく見たのにひと目で「フランケン・フルターだ!」と看破したのがいま考えると驚き。しかもあの人、「ホーム・アローン2」かな、あれでティム・カリーを見たときも「フランケン・フルターだ!」ってどんだけティム・カリーだけは見破れるん…(ホーム・アローン2ではノーメイク)

母のせいでスティーヴン・キングの映画化作品はけっこう見ているのですが、なぜか母の中で「れーちゃんの大好きなスティーヴン・キング」ってなっていて、多少間違いではないのだけど歪んだ勘違いで私は見せられていたらしいです。私がおとなになるまでに好きだったのは「スタンド・バイ・ミー」と「ショーシャンクの空に」くらいですよ。後者は苦手だけど。

かなり昔に見たので筋はおぼろげで、子どもたちがアルルカンの姿の邪悪を倒したけどおとなになったら復活したから再結集するってのは憶えています。

その状態で数年前からぼちぼち原作の方を読んでいます。これがね、巻数が多いし1巻が話が遅々として進まないし人が殺されるのがいちいちおっかないので慄きながらページが進まないので3分の2くらいのところで止まってます。

 

そんな状態で、気が向いたので今回の映画を見ました。

話の筋を知っているのは強みで、本来なら避けるはずの「子どもが悲惨な目に遭う」「グロテスクなシーンがいっぱいある」「日常に照らし合わせるとビビってまうシーンが多い」という要素がふんだんに盛り込まれているのにわりと目を背けずに見てしまいました。

 

怖いはずのペニーワイズが怖いを通り越して挙動が面白くて「なんかモノマネできそう」って言いながらゲラゲラ笑ってしまうシーンもわりと多かったな…

ペニーワイズより現実の子どもたちの親のほうが嫌だったり怖かったりしなかった??

ペニーワイズはそういうものたちも含めた悪意の塊なんだろうけれども。それらに対する憎しみや負けん気がルーザーズを強くさせたのではと思うような描写が多くて、怖いのに胸アツなんですよね。

それに負けた人が殺されたり殺したりするんだろうなとか。

 

しばらく排水口を凝視できそうにないけど(トイレも怖かった)もしかしたら明日くらいに続きを見るかもしれません。

ラストの甘酸っぱさがそれまでの醜悪さを和らげるのもよかった。

時代設定は30年近く上げ底されているものの、スタンド・バイ・ミーでも見られた不良グループと学校カーストの確執とカウンターがここでも見られてアメリカの田舎ってどこでも同じなのかキングの子ども時代がそうなのか多分前者も強いんだろうなと思わされました。

なにも知らずアメリカに憧れを持っていても、スティーヴン・キングの本を読めば怖くて行きたくなくなるもんです。

 

劇場で見たらぜんぜん違ってただろうけどそこまで怖くなかったな…その代わりずっと面白かった。この映画好きです。ドラマ版も面白かったものな。原作もキングの中でベストに挙げるファンが多いのも頷ける。私のベストはダークタワーだけど(あれも子どもが悲惨な目に遭います)いや、シャイニングかな(あれも子どもが以下略

あれだけ子どもが悲惨な目に遭う作品を書いておいて自分そっくりの息子がまたホラー怪奇作品の名手になってるのは素晴らしいことだと思うのですよ。

 

あまりに象徴的な台詞が多いからよくネタにされてるけどまさかFGOでもネタにされるとは(シャイニングもネタになってた)。2021年の新年の礼装の文章がペニーワイズのものだったので可笑しかったです。

本当に怖いホラー映画は笑えるというのが定説になってるな…

 

 

合本 IT【文春e-Books】

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IT(1) (文春文庫)

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激突!(スピルバーグの映画)ネタばれ感想

AT車?なにそれ?って時代の車のスリラーです。 

スピルバーグは短編を作っても長編を作ってもスピルバーグなんですよね。駄作じゃない。若くてもスピルバーグ、老いてもスピルバーグ。50年近く前の作品ですが、いま見てもすごく面白いので見られる環境があったら見たらいいですよ。85分と短いのも気持ちいい。

激突! (字幕版)

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  • 発売日: 2015/06/29
  • メディア: Prime Video
 
激突!スペシャル・エディション [DVD]

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  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: DVD
 

カリフォルニア州を車で南へ走る平凡なサラリーマン、デヴィッド(デニス・ウィーヴァー)は大型タンクローリー車を追い越したところ、その車に執拗に追い回される羽目になる。
   当時25歳のスティーヴン・スピルバーグ監督が劇場用映画監督デビュー前に撮ったTVムービーだが、そのあまりのおもしろさゆえに日本では劇場公開され、大ヒット。アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭でもグランプリを受賞している。
   タンクローリー車の運転手を一切画面に登場させず、あくまでクルマのみが映し出されることが、不気味な恐怖を倍増させていると同時に、顔の見えない現代社会の不安をも反映させてもいる。シンプル・イズ・ベストを地でいく怒涛の展開ののち、荒涼とした空しさを醸し出すラストも印象的。

子供の頃に1回、10代のころに1回見たはず。だからかなり久々ですが、やっぱり面白いんですよね。予算かけなくてもおもしろいものが作られることの代表例としてたまに挙がるんじゃないかしらん。子どもの頃に見ても、よくわからない怖さを感じるのです。

 

車内エアコンが不十分でなかった時代(って1970年代前半ってそんなもんかなあ、私もよく知らんけど。その時点でラジエーターホースに欠陥がある車だからもっと古いのか)窓を開けて荒涼としたハイウェイを走っていたら、前を走るタンクローリーの排気が直接入ってきて煙たいから追い越しをかけたらマジギレされてやたら煽られる、諦めて追い越させてやったら待っていてまた煽る体制になる、という入り口から煽るローリーの恐怖が始まるんですが、誰でも語ると思うのですがドライバーの顔がまったく出ないんですよね。足首から下しか映らない。そこが怖い。

いちどドライブインで屯しているドライバーの誰がそうか、特定してやんわりやめていただこうとお願いしたら全然的外れで逆ギレされるという展開もあり、あの犯人探しも緊迫感があるんだけど私は「このなかにいない」とわかっているから気の毒でたまりませんでした。

警察に助けを求めるために公衆電話を借りたシーンで完全に一線を越えたと思うんですけど、そのあいだの小学生たちを乗せたスクールバス(あれどこからどこへ向かうスクールバスなんだろう…あのルートのどこにも住宅街みたいなところはなかったけど。周辺10kmは確実に荒野っぽかったのに)が立ち往生しているのは車両をローリーで押して元の道に戻る手伝いをするという謎の善行をしていてそこは助けるんや、さすがスピルバーグ…と唸ってしまいました。

 

そこからローリーVS普通車でカーチェイスが始まるのですが、上り坂でローリーが不利なときは普通車のラジエーターに異常が起こってさらなるスリルがあり、退屈しないんですよね。

日本でも狂気じみた煽りで煽られた側が犠牲になることが多々ある今、逆ギレした主人公が行うラストを見ていただきたいものです。たかが追い越しをかけたくらいでなんで命がけのデスゲームになるんだと昔から信じられない気持ちで見ていたけれども、リアルにもこういうことはままある。

私が実際目撃したのは逆だったけれども。普通車が大型トラックに喧嘩売って蛇行したり幅寄せしたり、信号待ちで横付けして車内から腕を振り上げて怒っていたけど、後続車をヒヤヒヤさせるような抗議はやめましょうね。

 

ラストの主人公の行為、カメラの撮り方もリアルです。私もああいう状況になったらああする。この主人公はわりとずっとボヤいているんですが、ダイハードのマクリーンのボヤきの原点かもね。

家庭にちょっと問題を抱えていて早く帰りたい理由があるなど主人公はいろいろ見えるものがあるけれど、ローリーのドライバーにはないのも対比的で行動原理はシンプルに「追い越されたことがムカつく」一択なんでしょうね。そこが怖い。でもグロテスクなシーンがないから目を覆わず面白がって見られます。

 

久々だし、時代の古さを懸念して見るか迷ったけど見てよかったー。シンプルに怖い映画って好きなんですよね。スピルバーグはやっぱり好きです。戦争が絡んだやつはそんなに見てないけど。

ドクター・ドリトル(2020年の映画)(吹替)

公開前はわりと話題だったのに公開後はそんなにだったのでお察しで特に調べもせず、吹き替えで見ました。 

ドクター・ドリトル (吹替版)

ドクター・ドリトル (吹替版)

  • 発売日: 2020/11/06
  • メディア: Prime Video
 

CGにお金がかかったすごく子供向けの作品です。でもキャスティングには吹替の俳優以外は人間がそんなに出ないからそこまでお金がかかってなさそう。ダウ兄がどのくらいのドル箱かは知らないけれども。あとはアントニオ・バンデラスがちょっととジム・ブロードベントが私も知っているくらいですものね。

 

私はどちらかと言うと藤原啓治さんの遺作だからという気持ちで吹き替えを見たんだけどこっちも声優さんが豪華でした。石田ゆり子さんが重要な役だけどもののけ姫だししっとりした声だから変に浮くことは全然なく、八嶋さんも本来の愛嬌ある言い回しが楽しかったです。

そしてグリズリーからホッキョクグマしろくま)まで演じられる熊声優かもしれない中村さんや、ヘタレゴリラが小野さん、うるさいトンボが杉田さんなど私には嬉しい配役。病んだトラが池田秀一さんだったのですが、可愛げがありました。

人間を当てるのは大塚明夫さんと大塚芳忠さん、森功至さん。大塚芳忠さんはたまにダウ兄の声を当てられるので、珍しい共演だなと思ったり。

 

藤原啓治さんはもう、ダウ兄の顔を見たら藤原さんの声が浮かぶくらいだから、飄々として心に傷を抱えつつも動物を愛しているドリトル先生というかもう完全にダウ兄でした。

私は原作をまったく知らないので(妹の愛読書ではある)これが正しいドリトル先生なのかどうかは知らないけれども、藤原さんのお仕事をしかと聴いたぞって気持ちです。大好きな声優さんです。

 

 

もうちょっと、丁寧な脚本にできなかったのかは思うところではあるけれどもな…子役も悪役も台詞が陳腐で学生が書いたほうが面白いのではと心配になった。子ども向けにしても子どもの胸が躍るのかどうか謎。せっかくのダウ兄の映画、せっかくの藤原啓治さんのお仕事なのに残念だったなあ…

(2021/03/13追記)

ラジー賞取らなかったのかな、と思ったら2021年発表のラジー賞の対象だったんですね。

よりによって藤原さんの遺作がラジー賞に絡むのは痛恨ですが、たしかに面白くなかったからな…おすすめできる作品ではないです。

劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ

 見た気でいたんだけど、たぶんDVDをレンタルしても見る時間がなかったんじゃないかっていま思い出した。再視聴のつもりが全然知らない内容だった…

劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ

劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ

  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: Prime Video
 

 

5年後の未来、謎のウィルスにより総人口の三割は死に絶え、四割は別の星へ移り住む事となった、捨てられた星・地球。未来にタイムスリップした銀時は荒廃した江戸・かぶき町、そして自分の墓を目の当たりにする。未来の銀時の死後、新八と神楽は喧嘩別れし、それぞれで万事屋を営んでいた。世界も万事屋も、いったいどうしてしまったのか? 銀時は、その謎に迫っていく。

この作品も感染症の話なのよね。なんなのもう。

すごくツッコミどころがいっぱいなのに新八がツッコミを封印しているから私がツッコミ入れたくて大変でした。

銀魂はすごく好きなのでやろうとしていることが大体わかっちゃうけれど、一番わかっちゃったのが「ヅラじゃない桂だ」と「ムラムラします」だったのでああもう大好き。

 

もともとSFだけどタイムトラベルものでもあったので更にSF感がありました。めずらしく。

ゲスト声優が豪華すぎて可笑しくて確かめるまで耳を疑いました。

完全にオリジナルなんだけど空知先生がちゃんと原作を手掛けているから不安などなく、アニメだけど空知先生の漫画を見ているみたいな展開。銀さんが途中は卑猥な姿を晒しているけれどラストに向かってすごくかっこいい。

最推しのヅラもそこそこ出番があってよかったです。

敵の戦艦が赤いホワイトベースでたまの5年後がガンタンク(顔だけガンキャノン)という私には刺さる小ネタとかいいものがたくさん仕込まれていたな…そして釘宮さんがいい演技をされていて私は感無量です。釘宮さんの演じる神楽ちゃんが大好きです。ジブリネタを最高に下品にぶっこんでくるのも、銀魂だからできるんじゃないかしら。

 

結局完結篇詐欺だったんですけど、これはこれで良かったですね。ここから今年までに実写版とか本当の完結篇まで作られて、作品としても幸せかもしれない。オリジナルも面白いって本当にありがたいわ…EDテーマがTommy february6も使われているのが私には嬉しかったなーアニメ版を最初から見ている人には嬉しいでしょうよ、あれ。