夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

旅する料理 イタリアから世界へ(映画)(ドキュメント)

f:id:leira3mitz37:20210703165544j:plain

旅する料理

アルゼンチンで制作されたのでアルゼンチンとアメリカ目線での移民によるイタリア料理の広がりをテーマにした1時間ちょっとのドキュメント。

 

Netflixは料理系のドキュメントも豊富で、食べるのも作るのを見るのも好きなのでいろいろ見ようとしています。

 

(おそらく)第一次大戦で何もかも失ったイタリア共和国から、職業と生活を求めて世界に(このドキュメントではアメリカとアルゼンチンへ)移って行った過程から、そこからいまのイタリア料理と呼ばれるものへの変化について、19世紀の移民からの伝統、最近世界に移った人から見た本来のイタリア料理とのちがい、その良し悪しや移民による文化の伝播がどのようなものかを描いておりました。

 

まず、イタリア料理はそんなに肉を使わないのが、移民が住んだ先で肉が安かったから肉を大量に取り入れたという話、15歳のときに移民で米国に来た女性が料理業界で活躍しているんですが、その話をしていて子どもの頃に肉を大量に食べていた(食べるしかなかった)人はおとなになるともう欲しがらないと言っていて私的に「嘘やん」と思いましたね。その人、伝統的イタリアンマンマの体格をしているのですが、それが肉によるものではないのかもしれないというのもまた私にとっては学びと言うか、衝撃というか。

 

それとアメリカではイタリア料理にはミートボールが入りがちというイメージがあったのですが(フレンズのジョーイがミートボール入りサンドイッチが大好物だったり、ミートボールにとんでもない執着がある描写が時々見られる)それはアメリカ(たぶん主にニューヨーク、ブルックリン)で独自発展したもので、イタリアではないというのも衝撃。カリオストロの城でルパンが明らかにヨーロッパである場所でミートボール入りパスタを次元と食べていたけどあれも本当はありえないんや…という、思わぬ方面からの矛盾の指摘が。

 

もともとイタリアで成功していて最近外国へ越して活躍しているシェフが海外での変化についていろいろ嘆いているのが、「ミラノ風ナポリタンは矛盾してる」とか、それは確かにと思ったり。パルミジャーノとパルメザンの違いを熱く語る伝統を守りたい派の意見と、その土地で形を変えて馴染んでいく謎イタリアンを嬉々として作り、提供するイタリア系移民とをどちらも否定せず紹介していくところは好きでした。

伝統的なものをしっかり伝えるために団体を作る人、祖国の料理を少しでも失わないために持ち込んだ野菜を先祖が殖やし、ずっと作り続けている一族とかそう云う人を見ると伝統も大事やなと思うし、貧困から抜け出すためにその土地の食材に馴染むしかなかった時代から現在のなんでも手に入る時代になって、イタリア料理への人気が浸透していまはイタリア料理のために従事するのがやはり貧困から抜け出すために移民してきた他の民族や人種というのも伝えられていました。

 

ちょいちょい出るイタリアンマンマがやっぱりそれぞれクセがあって魅力もありました。ファビオのマンマの息子自慢と現在のファビオが面白かったな…イタリアンビュッフェをやって大人気らしいのだけど、たしかに美味しそうだった。

 

アルゼンチンの人気のピッツァのお店では繁忙の時間に向けてピッツァの生地にトマトソースとモッツァレラを散らした下ごしらえの状態で作り置きをたくさん作っているのですが、それを保管するのが(すのこっぽいものを敷いているけど)足元で、衛生的にどうなんと思いつつも案外日本もこんなかも。足場の高さは違うものの、澄ましバターみたいなんをでかいタッパーに入れて蓋じゃなくてサランラップをフワッとかけた状態で足元に近いキッチンワゴンの下部において都度必要なときに足元から取り出して使ってる洋食屋とか知ってるものな。

 

ちなみに私は、「火が通るならまあ、いいか」と思っちゃう方です。だからその洋食屋の常連。

 

しかしこういうものを見ると、いまのご時世でファビオのお店は大丈夫かなとか、いろいろ心配してしまう。

 

締めくくりに、移民の料理がその国で浸透したら移民がうまく馴染んだことになるという話をしていて料理で移民をその国で定住出来たり居心地よく受け入れられるなら楽しいことだなと思ったのでした。

 

こうして見るとイタリアは第一次大戦でもいい目に遭わず、第二次大戦では敗戦国になったけれどそれを契機に国外へ出た人の数が多くてそれとともに世界中に料理が浸透して「イタリア系」としてある程度色んな国で(良くも悪くも)活躍しているので、たくましいし強いしいい文化を持っていますね。

 

とりあえず(本来のイタリア料理ではないにしろ)ミートボールが入ったパスタを食べたくなってきた…

子どもの頃から今に至るまでお肉が大好きなのでこれからも体が許す限りは様々な国のお肉料理が食べたいですね。

 

 

パターソン(映画)

 もう大昔からファンだけどそういえば一番最初に見たのは「ミステリートレイン」だわ。母子共々、海外の映画で活躍する工藤夕貴さんが見たかったの。

妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々。
それは美しさと愛しさに溢れた、かけがえのない物語。
ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。
いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。
帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。
そんな一見代わり映えのしない毎日。
パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。

 すごく単調な毎日のように見えて、どの時間も主人公パターソンさんのインスピレーションの源泉になっている。仕事中にほんの少し耳を澄ませて聴けるなにげない話や、食事休憩中の景色、パートナーの日々改造していく内装の柄、毎日の犬の散歩で立ち寄るバーでの時間などなど

私はアメリカの詩の良さがわからないので(エミリー・ディキンスンもわからんしと思っていたらエミリー・ディキンスンのこともちょっと触れてた)そのへんはぼんやり味わっている感じです。英語で理解するといいのかもね。だからその点で言うと詩を書き込む描写がちゃんと手書きのテロップで現れるのはある程度効果的。

途中で出てくる少女が書いた詩のほうが好きです。瑞々しかった。

 

なんだかボヘーっと見るのに向いている作品です。

 

ジャームッシュの作品では私は一番「ゴースト・ドッグ」が好きなのですが、あの作品も詩的な部分があったような(「葉隠」にインスパイアされていたわ。武士道とは死ぬことと見つけたり、ですね)

 

正直、パターソンさんがノートに詩を書くことがどれほど大事なのかはよくわからなかったので、終盤の雰囲気はもっと淡白なものかと思ったけれどやはり魂を込めたものだったのかとここで知る。書くだけ書いたら満足の人かなと思ってた。浮世離れしてるパートナーのやることなすこと、私は好きなんだけどイラッとする人もいるかもしれないね。でもイラッとする人は何かしらしんどいものを抱えていると思うので、んー…マインドフルネスとかやってみるといいかもね(適当)。

 

永瀬正敏さんは東京にいたリーマンの詩人が日常に嫌気がさしてある日突然仕事中に出奔してパターソン市に現れたのではと勝手に解釈しました。ちょっとくたびれている感じがいい。

双子とかモノトーンにこだわるパートナーとかいろいろ意味を追求したら面白いけれど、なんの説明もなくふと現れた永瀬正敏さんはくたびれたリーマンの姿をしたポエトリーの妖精さんのようでした。

「詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びるようなもの」

だから私はエミリー・ディキンスンの詩の良さがわからない。

ただし、上田敏堀口大學の翻訳はべつ。

 

こういう何気なさすぎるお話も見たら充実した気持ちになれるからジャームッシュはすげえなあとしみじみ思いました。上手。そして世のカップルはこの作品のパターソンさんのように、相手に感謝して、適切に褒めて、一緒の時間を大事にして、一人の時間も大事にできると円満に続くかもね。そりゃあ美しくてクリエイティビティなパートナーを得られるわ。

 

 

 

 

 ↑これ持ってるはず。(数日後:見つけました。持ってました)

オールド・ガード(Netflixオリジナル映画)

 おおお!原作はグレッグ・ルッカなのね!!

 あらすじ:不死者のアンディたち4人は己の正義のために戦いつづけていたが、ある日スーダンの児童多数拉致の解放の依頼をうけて現地に入るも、彼らを待ち受けていたのは彼らの特性を確定するための罠だった。罠を仕掛けた男を追う道中で、彼らの「仲間」である不死者が現れたことを察知する。海兵隊員のナイルが作戦中に頸動脈を切り裂かれたが、奇跡の生還を果たしたのだ。不死者となり戸惑う彼女を守り、仲間に引き入れるためにアンディは単独でアフガニスタンに乗り込むが…

 

アンディの武器の斧が象徴的なのでこれもしかして漫画になってたりするかな、と思ったらグレッグ・ルッカの原作をコミカライズされていたのでした。アメコミとかってそういう、わかりやすい武器がトレードマークになりがちのイメージある。日本もベルセルクのガッツのドラゴンころしとかは象徴的ですよね。

アンディが最年長の美しき戦士でほかはアラブ系と白人2人、十字軍で敵同士だった2人は同性カップルでニッキーは思慮深く、ジョーは愛情深いのが印象的。二人で罠にかかってとっつかまっているときのロマンティックなセリフに久々に乙女ポーズ(両手で口を覆ったりするアレ。ため息交じりに「オーマイガー」言うてまうアレ)を取ってしまいましたよ。アツアツなんですよ…!!拉致したモブ兵士たちに見せつけるんですよ(そして後に拘束されているのにモブ兵士たちをボコボコにするという鬼強カップル)片方がひどい仕打ちを受けたらもう片方がめっちゃリベンジするんですよ。美しい…このカップルで過去スピンオフ作ってくれ…マルタ島について教えて頂戴

 

どうしようもない悪役をハリポタのダドリー役をやっていた人が演じていて、大人になっても卑怯で悪い顔に見せるからもう…もっといい奴の役も演じてるといいけど(そこまでは調べてない…ああ、クイーンズ・ギャンビットですごくいい人を演じてた!よかったよかった!!すっかりネトフリ俳優なのかな??)

この作品の素敵なところはいっぱいあるのだけど、どうしようもない悪役たち以外は、罠にかけた人、裏切り者にはそれなりの理由があって、本来は誠実で善良な人であることとか。

不死者は死なないけれど基本は生身の人間と変わらないから拘束とかガスや急襲には対抗しきれないというのは、日本のラノベ及びアニメの「バッカーノ!」と設定が近かったです。バッカーノ!のほうは悪魔から授かった酒を飲んだ人が不死者になる、不死者を殺せるのは不死者だけ(右手で頭を掴んだら相手の記憶やスキルを吸収するというシステム)などそれはそれで物語を面白くさせる設定があったんだけど、こちらは「いつか受けた傷が治らなくなって死ぬ時が来る(かもしれない、実際一人はそういうことがあった)」という部分と、不死者であることで人に狙われたりする場合に拘束されることには細心の注意をはらわなければいけないとかスリルがある。冒頭から「狙われている」のが明らかだったので、ずーっとスリル満点。屈強な面々だけど拘束されたらアウトっていうのはなんとなくわかるから安心感なんてないの。

バッカーノは名作ですよ。すごくできの良い作品です。原作も面白いんだけどアニメが好きすぎて円盤持ってる。 

そういえば拘束されたまま海に沈められたら、ってくだりも被ってるエピソードがありますね。あれは想像しただけでゾッとした。

 

冒頭から不死者である説明とか関係性がバッチリ語られることはなく、新人のナイルに教える程度や襲われたシーンでどういうタイプの不死者かわかるという作りは私は非常に好みです。映画は映像で説明してくれるのがいい。言葉では説明せず、表情でなんとなくお察しくださいというシーンがちょいちょいあって、それがワクワクしたり萌えたりするの。

字幕のセンスですが、アンディの言葉遣いが荒すぎず、美しすぎず、ただただ当たりが良くて素敵。

 

音楽もかっこいいんですよね。サントラでまとまってるのかな。

主人公のアンディはマジで英霊レベルのすごい人なのだけど、それをシャーリーズ・セロンが演じるとたしかに英霊として召喚したくなる。アクションも美しいんですよね。斧を振り回してもそりゃあ振り回されるわ斧って思うほど体幹がしっかりしていて当たると本当に死んじゃう感じがする。

脇の人たちも前述の通り最高で、「新人」の海兵隊員ナイルも新人だけにキラキラしているの。なぜ選ばれたのかわかるほど正義の味方たりえるちゃんとした子でまったくイラッとしなかったなあ。ニヒルなブッカーもいろいろと納得しちゃえるんですよ。くたびれ方がうまい。

 

いま続編を製作中ですごい終わり方をしたので気になるあれやこれやが2作目でどうなるのか、ネトフリのすごいところは公開されたら家ですぐに見られること。ありがたやー

字幕で見たんですけど、吹き替えだとシャーリーズ・セロン本田貴子さんが演じるらしい。女性で戦士を演じるなら本田貴子さんってイメージあるわ…

血なまぐさいのが平気なときにまた見るとしたら、今度は吹き替えで見ます。

グレッグ・ルッカってミステリ作家としても有名ですごく面白いと評判の作品が日本語でも読まれます。絶版だけども、マケプレで格安で買えますよ。読んだときにはなるほどその時代の男女間のあれやこれやを伺えたけど、時代が変わったことで価値観もブラッシュアップしたのを彼はちゃんと活かしたから素晴らしい。

本当、素敵で頼もしくて、シャーリーズ・セロン演じるアンディがあまり担うところのないくすぐりも担当してくれるいいカップルだったなあ。もっと見たい。続編本当に楽しみ。

 

 

アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 (映画)

ビル・ナイ様を好きで良かった… 

人生の宝物は生きてきた日々そのもの!
なにげない一日が、かけがえのない時間だったと気づくー。

イギリス南西部コーンウォールに住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ、風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。

そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちは代々タイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになる。

やがてティムは弁護士を目指してロンドンへ移り住み、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに。ティムは巧妙なタイムトラベルを重ねた末、ようやくメアリーの愛を勝ち取ることに成功する。

その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、特殊能力を使っても回避することは不可能なのだと。そして、人生最大の選択を迫られるのだった…。

 恋愛のために遺伝性のタイムトラベル能力を使うくだりは正直くだらないなと思っていたのですが、主人公の実家のコーンウォールの屋敷や風景、個性的で素敵な家族(変わり者扱いされていたけど妹のキットカットがとても可愛い)を見てやっぱりイギリスはええのう…とぼんやり見ていたら、終わりになるにつれてタイムトラベル能力のシステムがじわじわ切なく効いてきてもうボロボロ泣いておりました。

レイチェル・マクアダムスも可愛いし、主人公を演じている人はハンサムじゃないから物語にいい効果を出しているのもいい。すごく人柄の良い役で、幸せになってほしいと思えるような子ではありました。変わり者の妹や風変わりの叔父をそのまま優しく受け入れているとても素敵な人でした。

タイムトラベル能力のシステムについてはいろいろツッコミを入れたくなったけど(そういう映画とか本とかで触れすぎの弊害)ビル・ナイ様が素敵だからもういいや…コーンウォールが見せてくれた魔法なんやこれは…って満足しました。

 

あー、めちゃくちゃ不便でもコーンウォールディケンズを耽読するビル・ナイ様と住みたい。

 

ビル・ナイ様は「ラブ・アクチュアリー」では可愛い役を演じていらっしゃいましたが、同じ監督作品でこの役だから、監督から好かれているのが伝わってきます。

 

音楽の使い方も素敵で、割と最近の作品だけど古き良き時代の青春映画のようでした。トム・ハンクスメグ・ライアンが出てきそうな映画の味わい。

マーゴット・ロビーがもったいない使われ方をされていましたが(キャリアの始まりごろなので仕方がない)、レイチェル・マクアダムスと12歳違うように見えないな。役割が彼女のためにあるような感じではあったけれど、もっと見たかったです。

 

枯れ専は見ましょう。(私はさほど枯れ専ではない…)

ミッドナイト・ランナー(映画)

なにをやってもかっこいい人だよー!!!

感情先行型の行動派ギジュン(パク・ソジュン)と理論重視の頭脳派ヒヨル(カン・ハヌル)は、警察大学で勉強し始めて2年になる警察官の卵。ある夜、親友の2人は外出先で女性の拉致事件を目撃する。学校で学んだとおりに警察に通報する2人だったが、警察は別の誘拐事件の捜査をしており、2人が目撃した事件を積極的に捜査しようとはしなかった。学んだ知識から女性の命が危険にさらされていると考えた2人は、独自に女性の行方を調べることを決める。

日本でドラマになったようですが、噂に聞いたあらすじとこちらではわりと違うのね。日本の方は教官がラスボスだったんでしょ?

 

なんで学生の彼らが動かざるを得なかったかがすごく説得力がありました。日本も韓国も組織の枠組み、決まり、優先事項が似ていて目の前で行われている犯罪も人手不足や多すぎる犯罪のために満足に解決できない、本当の窮地に人を救うことが出来ないもので、それを見過ごせなかった彼らが奮闘するのだけど、映画で、一つの事件に絡むだけで終わったのも説得力がある。学生だからこれ以上他の事件にも首を突っ込むのもおかしいし。

 

目を覆いたくなるような悲惨なシーンや激しすぎて洒落にならないアクションもたくさんあったけれど、それを持って余りあるパク・ソジュンさんとカン・ハヌルさんのスタイルの良さ、走っている姿をずーーーーーっと見ていたかった。カン・ハヌルさんは化けるなー。堅物で神経質でムッツリの学生にちゃんと見える。他の作品で品が良くて理性的な若様みたいなのを演じているのを見たけど全然佇まいが違います。パク・ソジュンさんはいい意味でいつもどおりです。元気、陽気、おバカっぽい。

 

アクションがマジで痛そうで、合間合間の二人の掛け合いが軽妙で可愛くてなのに良い筋肉。根が善良で荒事になっても多少キョドってるけどけっこう無茶やるので見ているこっちがそれやっちゃう、と笑ってしまうところもありました。串ね。

お話の筋もずっとダレなくて緊張感が続くのでヒヤヒヤしながら最後まで見てしまう。アクションの伏線の張り方がちゃんとしていて「これ後で活かされるんだろうな」と思うものはちゃんと活かされるのは覚えておいてよかったなって思えるから多少目立ってもいいんです。

 

韓国映画もドラマも、結構共演者がかぶるものですが、教授役が花郎で共演していた人だし、冒頭で髪を刈ったり給食を提供する役の人が梨泰院クラスのほんこんに似た人で私がキャッキャ言うてまいましたね。

 

あー面白かった。スッキリ。

キングダム(映画)

 アマプラの見放題が終わるらしいので(そのうち復活するとは思うけど)部屋の掃除をしながら見ましたーだからざっくりとした感想しか書かない。原作知らないし、そもそも秦という国が数百年も続いている国だったのを知ったのも今日。歴史好きだけど春秋戦国時代とかめっちゃ疎いしこれから何を読めば詳しくわかるかまったくピンとこない。歴史が深すぎる。

 吉沢亮さんがとても魅力的でしたね。嬴政が出た瞬間に漂と違うのがわかる。すごく美しかったなー。回想の漂とも顔が同じなだけの別人に見える。

そして出番が累計でも10分あるかないかくらいの大沢たかおさんがそのくらいの出番のために体を仕上げてあの濃いキャラを演じたことにびっくりしました。原作知らないから、イメージ的に勇猛果敢な英雄を演じるかと思ったら…ちょいオネエ…いろいろと計り知れなさを伺わせるすごいキャラだった。

大沢たかおさんといえば仁先生とか星の金貨のお医者さんのイメージしかなかったからな…

長澤まさみさんもかっこよかったなー。演出的に血しぶきに規制とか自制を感じないのは良かったですね。長澤まさみさんは体つきがしっかりしているのでアクションに説得力がありました。いい太もも。

ラスボスみたいな坂口拓さんは台詞回しが特撮の人っぽいと思ったら本当に特撮とかアクションのほうでも活躍されている方だった。カブトにも出たらしいけどカブトといえば根岸と三島さんを記憶しがち。

本郷奏多さんは闇を抱えたクズキャラ演じさせたらガチですね。笑顔が綺麗ないいオタクなのに。

橋本環奈さんはくぎみーさんが演じる役の実写化を演じるのはこれで2人目なのが興味深い…可愛かった

というように、作品そのものや映画の作り方どうこうより俳優さんの演技や役柄について注目しました。

 

映画の作りやお話づくりに関しては、映画というよりすっかり大昔の作品になってしまった「西遊記(実写版、堺正章さんや夏目雅子さんが出演されていたアレ)」が現代でもうちょっと豪華になったらこんな感じという印象を持ってしまった。超大作とは思えなかったなあ…

ロケとかエキストラをたくさん使ってのアクションという視点では日本の作品の括りで考えたらハイローを見たあとだとこれは見劣りするというか。そんなに大勢いるとは思えなかったしな、軍勢(明らかにCGのコピペで増えていたし…)

ただ、吉沢亮さん演じる嬴政を撮るときのカメラのアングルはいつもちゃんとしていたなと。長澤まさみさんより美しく撮ろうとしてたんじゃない?

吉沢亮さんが好きな人はもれなく見たほうがいいけれど、そうでもなかったら大沢たかおさんを楽しむために見ましょう。素敵だったわあ…いままで演じたどのキャラよりも気に入りました。

 

第2回 聖剣伝説レジェンドオブマナ(LoM)をゲームアーカイブスでやっちゃう。

 数週間前に処分したのに先日見たらプレ値がついていたので「うそー!」って思っていたけれど、電子書籍化されているのでそのプレ値は売れない方のプレ値だと判断してホッとしたのが一昨日。ありますよね、売れるプレ値と売れないけど世の中に出回ってないからなんだかすごい価格がついているもの。絶対その価格では売れねーよと思うやつ。

 ↓昨日の出来事

leira3mitz37.hatenablog.com

 22年前にやったときに(自分の年齢がどう推察されてももう構わない)かなり進めていたと思うのだけど、記憶にないものが多いので違うAFをガンガン使っているんじゃないかしら。

昨日はAFを起きたくても置く場所の候補が出てこないので困惑しつつ、私はまた詰むのか!?という焦りを感じつつ、物語の大筋に食い込まない小さめのイベントをこなしつつ様子を見たら、一番端に置いていた塔のイベを終わらせたら一気に置けるようになったので、よくわからんけどAFを置くだけじゃなくてそのAFの中に入ってイベを一つはクリアしたほうがいいみたいと判断。

それより、22年前にやったときは全然気づかなかったレア武器のドロップ率の高さよ。

昨日は2番めに強いロッドを装備出来ていたけれど、いまはそれより強い大剣を手にしております。前からこのドロップ率ですよね、ゲームアーカイブスなんだからなんの調整もしてないはず。

 

それにしても、ここ数ヶ月取り組んだゲームの中で一番くらいの充実感があります。

ウマ娘FGOも面白いし、ポケモンサンも旅している感じが楽しいけれど、次はどうなるとか世界観の特異さに触れてワクワクするとか、シナリオも楽しい。

いいゲームをさせてもらってるなあと感じております。

ゲームアーカイブスだったらコスパもいいしね。いまはもう買えないんだっけ??

 

ダンジョンにちょっと謎解き要素があるのも嬉しい。たまに精霊に出会えて音楽で誘ってコインをもらうシステムとか前はやってなかったような気がする。

というか、前どこで詰んだんだろ…思い出せない…ワールドマップ左上の、種から木になるイラストが木にはなってたような覚えはあるんですけど。昨日OPにも出てくるこの木を「ブロッコリー」と表現しているのを配信で見てもうそうとしか見えなくなったのよ。

 

「ほっこり」って言葉は大嫌いだから使わないけど、いまこの作品が新規タイトルで出回っていたら使われていたんやろうな、「ほっこり」。