夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ミッドナイト・ランナー(映画)

なにをやってもかっこいい人だよー!!!

感情先行型の行動派ギジュン(パク・ソジュン)と理論重視の頭脳派ヒヨル(カン・ハヌル)は、警察大学で勉強し始めて2年になる警察官の卵。ある夜、親友の2人は外出先で女性の拉致事件を目撃する。学校で学んだとおりに警察に通報する2人だったが、警察は別の誘拐事件の捜査をしており、2人が目撃した事件を積極的に捜査しようとはしなかった。学んだ知識から女性の命が危険にさらされていると考えた2人は、独自に女性の行方を調べることを決める。

日本でドラマになったようですが、噂に聞いたあらすじとこちらではわりと違うのね。日本の方は教官がラスボスだったんでしょ?

 

なんで学生の彼らが動かざるを得なかったかがすごく説得力がありました。日本も韓国も組織の枠組み、決まり、優先事項が似ていて目の前で行われている犯罪も人手不足や多すぎる犯罪のために満足に解決できない、本当の窮地に人を救うことが出来ないもので、それを見過ごせなかった彼らが奮闘するのだけど、映画で、一つの事件に絡むだけで終わったのも説得力がある。学生だからこれ以上他の事件にも首を突っ込むのもおかしいし。

 

目を覆いたくなるような悲惨なシーンや激しすぎて洒落にならないアクションもたくさんあったけれど、それを持って余りあるパク・ソジュンさんとカン・ハヌルさんのスタイルの良さ、走っている姿をずーーーーーっと見ていたかった。カン・ハヌルさんは化けるなー。堅物で神経質でムッツリの学生にちゃんと見える。他の作品で品が良くて理性的な若様みたいなのを演じているのを見たけど全然佇まいが違います。パク・ソジュンさんはいい意味でいつもどおりです。元気、陽気、おバカっぽい。

 

アクションがマジで痛そうで、合間合間の二人の掛け合いが軽妙で可愛くてなのに良い筋肉。根が善良で荒事になっても多少キョドってるけどけっこう無茶やるので見ているこっちがそれやっちゃう、と笑ってしまうところもありました。串ね。

お話の筋もずっとダレなくて緊張感が続くのでヒヤヒヤしながら最後まで見てしまう。アクションの伏線の張り方がちゃんとしていて「これ後で活かされるんだろうな」と思うものはちゃんと活かされるのは覚えておいてよかったなって思えるから多少目立ってもいいんです。

 

韓国映画もドラマも、結構共演者がかぶるものですが、教授役が花郎で共演していた人だし、冒頭で髪を刈ったり給食を提供する役の人が梨泰院クラスのほんこんに似た人で私がキャッキャ言うてまいましたね。

 

あー面白かった。スッキリ。