夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

THE FIRST SLAM DUNK(映画)感想

劇場で見たほうがいいです。

【プロローグ】 
いつも余裕をかましながら 
頭脳的なプレーと電光石火のスピードで相手を翻弄する 
湘北の切り込み隊長、ポイントガード宮城リョータ。 
 
沖縄で生まれ育ったリョータには3つ上の兄がいた。 
幼い頃から地元で有名な選手だった兄の背中を追うように 
リョータもバスケにのめりこむ。 
 
高校2年生になったリョータは、 
湘北高校バスケ部で、桜木、流川、赤木、三井たちとインターハイに出場。 
今まさに王者、山王工業に挑もうとしていた。 

原作はリアルタイムで履修済み、単行本は持ってないけど弟が近所の友だちからしばらく借りパクしていて何回か読みました(そして友だちから泣きつかれたので私が返しました)。

アニメはほとんど全然見ていないので、配役でもゴリと花道と流川楓しか知らない程度です。ビーイング系の人たちの曲が流行ったなあ、くらい。

そんな私ですが、流川楓がずーーーっと推しで!!!スラムダンクの前に読み切り作品として「楓パープル」という作品があるんですが、その時から大好きです。全然バスケやる人じゃなかったですけど。スターシステムですかね。

 

こちらは持ってますよ!!!流川楓見たさに買っちゃったの!

 

しかし原作を最後に読んだのが20年くらい前なので、山王戦はうろ覚えで勝敗は知ってる、くらい。一番好きなのは陵南戦で、「メガネくん」は涙なしに読めないけど山王戦どうだったっけー!?というレベルで今日Netflixで見ました。

 

バスケコートと体育館のスケールのみっしり感がすごくリアル。

私はたまたまバスケットボールのルールは時間なども含めて熟知しているんですが(小学生の時の体育教師が某有名体育大出のバスケ選手で、生徒たちにガチなルールを仕込んでプレイさせていたのでした。すごくいい先生だった。昭和の体育教師なのに暴力的じゃなかったし)知っているとさらにスリルが増しますね。

漫画連載の頃から今で言うところのモーションキャプチャーばりの正しい筋肉の動きの表現に定評があった作品ですが、今回は本当にちゃんとモーションキャプチャーを使ったのではと、エンドロールを見て察しました。リアルな試合を見ているような臨場感に挟まれる湘北の選手たちの背景。

 

リョータの過去や家の事情などは語られていなかったと思うんですが(お兄ちゃんの名前は前から出ていたってどこかで読んだな)そこを詳らかにしつつ、すでに知っているゴリの先輩との軋轢やみっちゃんの荒れた過去(その前からリョータと面識があったエピソード、あったっけ…喧嘩するほどだったから前から知っていたみたいなくだりはあったような)花道は掘り下げたらもっとなにか出てきそうなんだけど荒れたところからの晴子さんに出会って始めたやつ、流川はその辺全然なくてただただ才能は日本代表級(確かに強化選手になるし)でワンマンであったのがクローズアップされていました。

 

いやあ、途中まで流川がわりと空気だからちょっと心配したんですが、同じく海外を視野に入れている沢北との1on1は熱かった。

沢北がちょっと傲慢だった故に神様だか仏様だかが応えたみたいなオチで泣き崩れるくだりが良かったなー。

流川のアップが多くてまつ毛長くて美しかったなー

 

などと流川ガールズそのままの反応でしたが、オチをうっすら把握しているのに終盤それでも手に汗握るから映画としての演出が素晴らしい。

名台詞も盛り込むのにラストのアレはわざと声は乗せないの、原作知ってる勢は聞こえちゃってるものね。代わりに言っちゃう。

 

原作終了後からこんなに時間が経ったのに映画にしてくれてありがたい。劇場で見るべきだと再三言われていたけど見に行っておらず、今日家で一番画面の大きなテレビで見て確かにこれは劇場で見たほうが良かったなと後悔しております。夏に再上映されるらしいですけどね、ハリウッドのストライキの影響で、最近そういうの多いでしょう。日本にとっては邦画は影響ないし、こうやってリバイバルも多いしで悪くはないかも知れないねえ。

 

スラムダンクを知らない人が見たらどう思うのかはわかんないけど、知っていると強烈に感動をしてしまいますね。映画化大成功だ、たしかに。