あんまり番外編て読まない方なのですが、こちらは読んで正解。
平良くんの気持ち悪さと清居くんのひたむきさがすごく詰まっていましたね。
このシリーズってシリアスな展開も多いはずなのになんだかわりとずっとニヤニヤ笑ってしまってコメディなのかな?と思うところがあり、番外編集はそっちに振った話も多くてずっと笑っていました。
付き合っているのに両片想いのようなところがいつまでもあるのが…両片想いもまた私には性癖なんですよ…
TOの話とかなんか昔漫画「NANA」で読んだだけだけどああいうファンの集団って本当にいるのかなあと新鮮な気持ちになりました。わからない単語もちょっと出てきたけどあえて調べまい…と思ってしまった。ああいう集団もちゃんと話に盛り込むのすごいなあ、そこから殿下という発想もすごいなあと素直に敬服しました。
小山くんとのガールズトークというか同じ相手を好きになった者同士のトークも面白かったな…ああいうのやったことないけどああいう感じあるんだろうな、という生々しさ。小山くんて東京ラブストーリーの有森也実みあるわ、時代が違ってたらあっちに転んでたかもだ。
最初のお話の、お母さんの困惑を平良くんなりのやりかたでやりすごすのも、瞑想のお話もずっと可笑しかったな。あの個性最高だわ。気持ち悪い人にこんなにワクワクするの初めて。
どのお話も好きだけど、本編と繋がってるお話が多いからまた読み返したくなりました。高校時代のは取り巻きがクソだから読み返すのちょっと嫌だけど平良くんの気持ち悪い目線が冴えわたってるからそこが楽しいっちゃあ楽しい。
物語としては3巻の終わりまでに準拠しているので今後につながる新しい展開はほとんどなかったけど、清居くんがすごく真面目に平良くんと添い遂げようとしているところと平良ママが大真面目に息子の恋愛を結婚にこぎつけようとしているのは伝わってきてそこは今後が楽しみになりました。今後…マジで書いて、お願い。
別の作品も読むから!「汝、星のごとく」読むから!