夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「光る君へ」15話 「おごれる者たち」感想

990年→993年

道隆がぶいぶいいわせて怖い詮子様を遠ざけて更に盤石に。

途中で2年時間が経ち(道長とまひろが別れて6年)一条天皇が塩野瑛久さんに成長されました。待ってた…!

 

町田公任が頭中将になったのも嬉しい。

道兼に付きまとわれたときの公任のどーしよ…という表情が本当にどーしよ…って感じだった!

道兼の様子の副音声「濁った目でわらう」本当に濁ってるような気がするからすごい

ここでわりと真心を込めて道長が道兼の更生に努めるのが意外なほど偉いなと思ってしまった。子供の頃から八つ当たりの的にされて、まひろの仇でもあるけど兄なんだな?本当に?(兼家のいままでの企みを見てきているからあのお家の人達全員信じられない坂田)

 

そこから道兼が更生し、美しい一条天皇がお出ましになったので私はそんなのどうでもよくなりました。

 

お祝いに琵琶ってお祝い感ないけどお祝いにギター引いてくれる姉ちゃんと思うとなんか幸せに見えました。

 

はー一条天皇うつくしー…

「定子を見つめる帝の澄んだ瞳」

ええ、ええ…

 

宮中の女房の悪評を、中宮がちゃんと運営すれば抑えられると采配した貴子が賢い。

実は道隆、貴子、道兼が亡くなる年を見てカウントダウン入ってるんだけど貴子は惜しいね。

 

私は昔からわりと枕草子が好きだったので、この度のききょうと定子様の出会いのシーンが嬉しい。ききょうが本当にいい顔するし、定子様の眼差しの向け方が本当に美しいからききょうの「美しい…」が説得力あるの。

貴子がききょうのプロフィールについて間違えるのをその場で指摘するの本当ききょうって感じ!私は好きだけど空気読まないよねーーーー!

 

一条天皇が定子様に向ける笑顔がキラキラして眩しい…もっと浴びたい…

 

宮殿の設えに膨大な費用をかけるのは良くないというのは、洋の東西を問わず、時代を問わず、嘆かわしいことで国が傾く原因になりやすいと描かれがち。割と最近もこういう問題どこかで見たな。

 

そこに苦言を呈されてのらりくらりと躱す道隆なあ…

伊周は登場シーンから生意気だったけどますます不遜になっていくので今後どこかでへし折れるのが楽しみであるよ

 

道長は弓の名人という設定があるけど勝負なんぞやっとれん感が出ていて道長は向いている方向が違うんだなと改めて思いました。

副音声「ど真ん中」

ちょっと狼狽する伊周は中の人の演技が良かった。

 

明子女王が妻らしくなって引いた吾

だって先週の姿見ちゃってるから

子供の性別はどちらでもいいから体を大事にしろって言ったのはこれまでの道長の感じからどちらでもいい=どうでもいいにも取れるんだなあ。人としてそれなりにいたわったり必要な情はあるかもしれないけど、愛ではございませんみたいな線がありそう。つーかありますよね。

 

左大臣様がお亡くなりになりましたが、丁寧に描かれていて良かったです。道長の出世をちゃんと出来なかったことを詫びる辺りに人徳かある。「不承知」って言いながら亡くなっちゃった…

これから数年のうちに主要登場人物が何人か亡くなるけどどんなふうに描かれるんだろ…

 

さわさんが家の居心地が悪いからの石山寺詣で、休憩中の老後一緒に暮らさないか(って赤毛のアンのマリラとレイチェル・リンドみたい!)って話し合うのに和んでいたら、これまでまひろの口から何度も出ていた蜻蛉日記の作者が現れてまひろテンション爆上がり!

さわさんの「飽きた…」が現代っ子みたいで好きでした。

あとまひろが恋愛の辛さがわかることに「およ!?」って表情になったのも見逃せなかった。

道長を思い出しちゃうまひろいいぞ!!!

蜻蛉日記の作者から天啓をうけとり、これが源氏物語へのヒントになるのだと視聴者に示唆するのいいな…こうやって実際あったかもなかったかも知れない出会いの積み重ねがあの作品になっていくという語り方が好きだな

 

で、ここで道綱よ。副音声で聴くと道綱はまひろばっか見ていたらしい。

さわさんは道綱を見つめていると。

これはさわさんが冴えない。同情するのも申し訳ない。それまでの家での立場のなさ、まひろといっしょに暮らそうと関係性がさらに良好になるエピソードを見せておいてまひろと人違いされて迫られて承諾しても断られ、名前まで間違われるのはひどい。

でもここでええいままよとやっちゃわずに逃げちゃう道綱、誠実なのかなんなのかよくわからんが、そこまでしょーもないやつでもないのがいいような気がするし、兄弟で同じ人に好感を持つ(道兼も別に下心はあったにせよある程度まひろには友好的に接していたし。道隆はなかなか感じ悪かったけど、頭が良いことを買いはしていた)のままあることだなと思いながらここで道綱がドジを踏まなかったらどういうことになっていたんだろーとニヤつく吾であった。これも空蝉オマージュかね。

 

しかし前回の次回予告のふたり、細かく見てもさわさんと道綱に見えるなー、なんでだろうと思ったら見事にあたっていてそんなに強引な展開でもなかったので大石静先生の語り方の上手さにうなりました。

次回もその上手さに唸ることになるのでしょう。どうも疫病に罹っちゃったらしいまひろをどういう流れで道長が保護するのか私にはわからん!

倫子様が怪しみ(後ろに赤染衛門いる!?)、枕草子香炉峰!ありの、道兼が週刊少年ジャンプ死亡フラグが立ちそうな感じの佇まいなのも、いろいろと見逃せませんなあ!

 

今回はタイトル通り、おごれる者が悪目立ちした感じでしたが、みちまひ推しの吾、サマー少納言推しの吾、来週が楽しみでございます!

 

 

24007 24008 チョン・ウングォル「成均館儒生たちの日々」(上)(下)感想

まだ見てないドラマの原作なんだろうなあと思いながら手に取りました。

10年ちょっと前のドラマでソン・ジュンギさんとパク・ミニョンさんが出演されていますがソン・ジュンギさんは学友役。主役は元東方神起の人らしい。他のドラマでちらっと見たことがあります。この本を読んだらドラマも見るつもり。

女人禁制の最高学府“成均館(ソンギュンガン)”に男装して入学することになったユニ。
彼女は弟ユンシクになり代わり成均館に入ったはいいが、女性だとバレたらその罪は重いためドギマギしっぱなしの毎日はつづく。
小柄な美男子として評判になるユニを中心に、ユニへの気持ちに揺れる天才ソンジュンや粗暴だがユニには優しさを見せるジェシン、
ユニを女性だと疑う華麗なる女性好きヨンハ……王朝時代のF4たちのトキメキの日々が今、始まる!!

 

あらすじよりお話がややシリアスに感じるのはヒロインのユニがむちゃくちゃ困窮していて、世の中も両班(貴族)とそうでない庶民とでは人権の有無や生活の質に格差があり、成均館内部も朝鮮王国の内部も思想的な学派により軋轢や諍いがあるからなんでしょうけど、とにかくキャッキャウフフしてる感じはそんなにない、男子になりすまして寮生活を送る話はわりとよく見かけますが(寮生活とはいかなくても、男子になりすまして宦官になっちゃう話とかもありますね)、バレたら死罪なので現代のバレたらせいぜい退学よりはリスクが大きすぎるのでスリルも満点。

現代より衣服の重ね着が厚いので救われてるみたいな描写もあり、なんとか男になりすまして生活するのも無理がない状況ではあるのですが。

 

ヒロインのユニがやや肉食気味で受験から寮生になるまで一緒に行動することになるソンジュンが好きすぎていろいろ心情が忙しく、女を全然捨ててないし情念もその若さでなかなか濃いので、そんなメスっ気出しながらよくそこにいられるなあと、実際生き地獄を味わってるところもあるんですが読んでいるとこちらが心配になってくる感じ。

その時代の社会や学校の内部の派閥などの描写がとても丁寧で、良い時代劇の雰囲気もありながら恋愛にも重く力を入れているのでどっちに集中すればええねんと戸惑っております。

 

その時代は今より早婚だったらしいし、特に男社会だからかとにかく性的な事案がよく絡む。相手が同性でも(モラル的には認められてはなかったみたいだけど)構わないという人もいるような中でヒロインも性欲を交えた懊悩があるというか、まあ触ってみたいとかは思春期なら当たり前の欲求かも知れないですけどね、それと嫉妬心などがよく描写される上に勉強もしないといけない、家族のために日銭も稼がなくてはいけないというのでヒロイン、忙しいな…と

 

ヒロインが美人なのが特徴的かもしれない。男になりすましても女性からモテるし誰からも美しい(でも貧乏)と評価されていてお相手もグイグイ惹かれながらも相手が男だしという懊悩があり、そこは面白みがややあります。

お相手が有力政治家の長男で、美男で誠実でいい人なんですが、どこかミステリアスな部分もあり、スネ毛があります。

 

こういう作品でスネ毛が描写されるのは日本ではあまり見かけないので(西洋では胸毛の描写も多いよね!)脇毛とともに描写されていることに妙に心が沸き立ちました!うひょー!ってな。いまの韓国ドラマだったら男性もスネ毛剃ってるんじゃないかな…あんまり見ないよね。

 

そういう妙ななまなましさとヒロインの肉食のなまなましさが混ざっていて、この作品は対象年齢何歳なんだろう、ラノベじゃないのかな、と首を傾げているんだけど、下巻でセックスするらしいので(なんで知ってるんだろうねえ?)ね!

どちらかと言うと「テンペスト」的ななりすましに近いかもしれないですね。性的にあやうい。でも使命や仕事も大変。

 

戸惑いはあったものの、話自体は面白いし、こうやって頭を整理しながら感想を書いたので下巻が楽しみになってきました。とっとと読もう。

テンペスト面白かったなー。

 

 

2024/04/23 下巻読了

読み残したまま別の作品を読んでいると落ち着かないので、思い立って某喫茶店に1時間くらい引きこもって最後まで読みました。

上巻から変わらずヒロインが女性を捨ててないし生々しさもあるけれど、突き抜ければそれもまた味?本当に生きている人たちのように全員体温があって匂いがあって、よくも悪くも口臭もある笑

 

主要キャラクターの持ち味がそれぞれ活かされていってそれぞれがそれぞれに好意や仲間意識を持つようになるのが全く不自然でないので徐々に胸が熱くなる展開になっていき、クライマックスは手に汗握りました。

最後まで読んでよかったなあ。

韓国ドラマにいそうな卑劣な人達も出てくるんだけど、それぞれに救いというか、和解できる部分もあるのがいい気がする。

ヨンハがジェシンのことが大好きなのはどんな愛情なのかいまいちつかめないけどBL要素もややあるのが面白いかもしれない。しょっちゅう気持ち悪い言うのはどうかと思うけど、10年以上前の作品だしねえ。

 

続編も読みたいし、同じ作家さんの超有名な作品も読みたくなりました。ドラマ化されているんだけど、原作から入りたいかも、このときのために見てなかったまであるかも。

 

ラノベのような手軽さがありながらも、時代設定や歴史的背景、登場人物たちの背景などちゃんと考証されてあるようでしっかりしているんですよね。だからロマンスが濃厚でもそれありきじゃなくて読ませる部分も多い。彼らちゃんと勉強しているし。教養ある人が書いたんだなあと惚れ惚れしました。

 

おお!ホンチョンギの原作も同じ人なんだ!こちらはドラマを見よう、主役のお二人どちらも大好き。ユジョンちゃん可愛いよね…!全話見るならHuluかU-NEXTかFOD。一番お求めやすいのはFODかなー。

(漫画)「高台家の人々」読んでる間のつぶやき、感想

前に一度1巻だけ読んだことがあるような、ないような、ないような、あるような…だって高台家のきょうだいの特性知ってたしな…

映画の方は見たことがありません。

作者の先生はアシガールが大好きで!面白い作品ばかり描く人ですよね。ごくせんは反社が嫌いだから読まないと思うけども。

11年前に出版されたようなので、その頃に読んだのか…でも1話目以外覚えてないから本誌で読んだとか?謎だわー

 

という己の記憶を謎に思いながらも、面白い妄想癖をシュールな画風で綴るのをただただ楽しむ美男美女きょうだいというところから珍妙な展開が続くのを愉しんでおります。

アメデオを臭いサル扱い…!!

この作品のヒロインはボーッと妄想しながら妄想の中で人の核心をついているので好かれるのだろうな。おもろい。

(2巻)

肩幅…!

なぜ「まちこ」

でもこれ読んだことあるな。祖父母編読んだ覚えあるわ。あと肩幅も見覚えがある。

なんかスメアゴルそっくりのやつが暗躍しがちな妄想が癖になる

高台母うちの母そっくり。思ったことを全部口に出すところが。

もうビョーンが可哀想で可哀想で…笑

(3巻)

おばあさんめちゃくちゃ可愛い

妄想の中での高台弟の扱いが悪いの可笑しい

3巻からは読んだ覚えがない…気がする。でも最終巻まで読んだことがあるような気がしてきた。

ツンデレだー

父母の馴れ初めなんて私も興味ないけどすごく変な女が出てきたのでちょっと引き込まれる。

出てくるお金持ちの子女がたいてい変な女で変な顔で、ヒロインの妄想に出てくる人も変な姿だからずっと高熱でうなされたときに見る夢みたいな気持ちを味わわされるような漫画だ…やばい

(4巻)

下心を見透かす僧侶の起こす風で僧侶のふんどしが見えるところが可笑しい

心が読める人たちがみんなヒロインが好きなのがこの作品では全然ありでは

きょうだいが性格が良くて大人なのはおばあさんの影響かしらん

こういう人物造形になるのが気持ちいい気がする。

ネコが肩に乗ったら下ろせない気持ちはよく分かる。あれは下ろせない。

だいたいヒロインの妄想がダジャレを含むの、そこがくだらなさ要因であり愛せるのかもしれない。高尚さがないのがいい。

ヒロインが昔描いた「絵本」(?)、「女の園の星」でも読んだことがある趣があった…

漁師となってすっかりたくましくなったヒロインがツボに入った…!

ヤバくて悪夢のようなマリッジブルーが始まるらしい

(5巻)

妄想の中でヒロインがたくましいままだ…

スリーブ付きのカップに入ったコーヒーを持ち歩くキャリアウーマンを風刺的に扱っている。これアナ・ウィンターにも見せたい。あの人どこにでも持ち歩いてもう手から紙コップが離れない人にしか見えないから…

やっぱり妄想がアメコミ風になるんだな(効果音がジョジョなんだけど…)

股間がキモい人形って!

ヒロインの頭の中の奇人オールスターズが揃っても動じない光正さんはすごいなあ

ヒロインの妄想の中の一ノ倉葉子が鍋理論やってて最近鍋理論知ったばかりだったので「おー!鍋理論!」と喜ぶ私であった。

結構股関節がひどくなる人が多いの妄想の中の人が。

やばい結婚式が一番おもしろい

(6巻)

人のことを上から見て「勝った!」と思っているのと妄想で面白おかしく動かしてるのとどっちがひどいだろうか。面白いほうが勝ちだわ。

怖さの乗り越え方とか想像力が面白い。日本人形vsビスクドール!私、人形を怖いと思わないことにしているんだけども。

なんでヒロインの頭の中で弟の扱いがいつも悪いんだろう…

つーか頭の中を覗かれてる自覚があるのに扱いの悪さが変わらないヒロインが怖い

決して嫌いとかじゃないけど純粋に扱いが悪い…面白い

 

読み終わりました。

6巻の終わり方が終わってない感じもするけど(茂子と彼氏や弟はどうなるんや)もともと構成がちょっと不思議だったからこんなもんでいいのかなあ。

アシガールとは違ってふわっとした作風だったな、妄想とテレパスがテーマだからふわっともするけども。

 

面白かったー。ふわっとしているけど主要登場人物に悪い人はいないしなんか日ごろ抱えているモヤモヤに対するヒントももらった気がする。作者さんのセンスに相変わらず脱帽です。アシガールも途中で止まってるので続きを読もうそうしよう。

(漫画)「花野井くんと恋の病」読んでる(14巻まで) 感想

BLじゃない漫画です。最近弊ブログのメインコンテンツがBLになってるんですが、もともとはね、広範囲な読書ゲームアニメ、漫画、テレビドラマを好き勝手に(たいてい褒めるか煮えきらない苦言を呈すかたまにマジでキレるか)感想を書いているブログなんですよ。

今回はこちら。

 

映画の感想アニメ化されてるらしく(未調査)、オススメに挙がってきたので軽率に序盤を読んだその後既刊14巻まで手配しました。

あらすじとしては、イケメン長身、偏差値80の花野井くんが恋愛の方向性の違いで付き合っていた彼女に水をぶっかけられたのを出くわしたけど恋がわからぬ、人の心がわりとわからぬほたるはスイーツに夢中でスルー、そのあと公園のベンチで雪に降られながらも呆然と佇む彼をあはれに思い(ここのところ平安脳だから吾)、傘を傾けたら急速に惚れられる…!というところから、激重恋愛体質男と恋がわからぬ人の心もよくわからぬ(トラウマ持ち)女の不器用でじれったくでもお互いに社会性はちゃんとあるラブストーリーが始まる…!!!というもの。

 

もう15巻が出てるとか出るとかだし、読んでいる人は読んでいると思うんですがここ10年くらいろくに少女漫画とかラブストーリーとかろくに読んでなかったのでこちらも一昨日まで知らなかったんですよね。

で。

 

愛が重いイケメン、お好きですか?

私は実は平気です!執着すればいい、嫉妬すればいい、俺だけを見てって言えばいい、全部受け止めてやる!ただしイケメンに限る!(ルッキズム言うなよ!性格のヤバさ無視してるんだから!)

 

だからこの作品は知れば知るほど興味津々。

読みながら何度「花野井…」「花野井ェ…」「花野井いいいいいい!」と心のなかで声を上げたことやら。

 

この花野井くんというのが愛が激重で、決めた相手以外には大概塩で自分の人間生活もわりと雑なところがあり、序盤なんか自分の個性もブレていたのではと心配なところが多いんですよ。ピアスとややロン毛(ハーフアップ)でチャラ男かと思えば好きになったほたるちゃんの嗜好に沿って髪を切ったり。

もうそこで「え、花野井やだ」とちょっと思ったんですが、ちょいちょい小出しにするヤンデレ具合に髪を切ろうがピアスは通そうがそれよりこいつやべーわ笑って気持ちのほうが強くなって、仕舞いには語彙がだいたい無くなり「花野井…」「花野井ェ…」ってなる。

 

相手のほたるがものすごくおぼこいしおぼこい以前にちょっと人の心に対してちょっと不安感がある、心優しいしかんじの良い子なんだけどどこかしらしんどさを抱えてるところがあり、社会性を大事にするので花野井くんの激重愛も社会性を加味して対応しているところがあって、花野井くんも一方的に自分の愛情をぶつけるだけではなく、ほたるの顔に泥を塗るような行為はしないという確固たる信念があるのでドロドロの恋愛にはならないところが、なんというか私が読みやすいです。

 

花野井くんが好きになった相手に執着しすぎたい理由や、ほたるの人の気持ちが自分にはわからないと思いこんでいるところにはいろいろと理由があり、徐々に明かされている(ほたるのほうはわりと早くからちょいちょい明かされている)いてその辺に危うさや不穏さも若干含みながら、噛ませ犬?みたいなのが噛ませ犬としてそんなに機能してないのかこれから火を噴くのかわからんけど一歩一歩関係性が変わっていって、花野井がヤバいながらもなんか応援したくなるところがあってな…

 

4巻まで読んで花野井に溺愛されるほたるがめちゃくちゃいい子なので良かった、良かったけど花野井マジでおまえ…と何度もつぶやき、でも花野井がほたるに愛情を応えてもらったことを実感して笑顔になると守りたいこの笑顔と思えるようになってきた(序盤は引き笑いしてた)。

そして5巻の最初を読んで気づいた。

 

花野井、下の名前…何?

 

この漫画おもしろーーーーー!!!

 

続きの感想も本項で触れていきます。日頃わりとドロドロとかドスケベとかただれたBLも読んでるからこういうのもいいね!!ただれたBLのほうが好きだけどね!

 

5巻

花野井の名前はわかった。花野井…可愛いやつめ…

八尾くんの泣きどころは私も共感するところ

人の心が推し量れないのは推し量る人の方がすげーわ

おまけ漫画の埋め合わせを読んで「花野井おまえ…」

ほたるちゃんのお出かけ着の地味ダサさが、あー結局こう言うのが本妻なんだわと思う平安脳

花野井のクソデカ感情に「おおお花野井」

巻末:あまずっぱああああああああああいて思ったら箍が外れた花野井はやっぱり花野井だった!!

 

6巻:花野井の愛の重さにクソデカ感情で加重

誕生日知ってたのそれか

小6というクッソ思春期にそんな激重い事件が。お子様どもはお勉強してなさい!マジで!

黒髪メガネ小学生は3月にライオンの零ちゃんみたいでかわいい!

ほたるが既に花野井くんのオカンみがある

しかし食べ物が絡んでるとはいえ球技大会にそんな頑張るか!?(無理サボる方が幸せ)

おーアリウープ

花野井…(泣)なにこの愛おしい動物

 

7巻 花野井が激重男でなかったらほたるは美味しい美味しいシチュエーション多すぎなんだが

すごく少女漫画のモブ女子がいるぞ蹴散らせ花野井!

蹴散らした花野井ィイイイイイ!いいぞ花野井!!

ちゃんと対話に時間を使う花野井推せるな??

ウィッグ用意してる先輩よ

恋愛体質なので他人の愛に意外に寄り添える花野井

八尾おまい…罪深い…つーか先輩のチョロさが少女漫画

あ、花野井もダサいって評価はしてたんだ。そこも可愛いんだろうそうだろう

頭のいいバカ笑

昔地元の市民プールでこんな抱きついたクソバカップルがいてうちの母がデカい声で「ウザっ!キモっ!子どもの前でそれやる?」ってキレてたの思い出した…

それはどうあれ貴様ら…(キサマ!?

あーぶっかけ元カノ!(ただれた人の呼び方)

響のコメントがいちいち秀逸

ぶっかけいい奴だしまともすぎて重さに引いてたガールだった

花野井やっぱりヤバい奴だった

ぶっかけが花野井を語るのが強ち間違いではないのがおもろい

花野井の愛が重ければほたるの愛はデカい…素晴らしい

花野井の水着指定ェ…

じじいが引く重さ

彼シャツに萌える花野井より天然で罪深いほたるおまえがヤバい

ほたるが勝手に沈む気持ちに共感する吾

花野井の爛れた過去がサラッと語られる…

花野井どさくさに紛れて何やっとんじゃ!花野井!!

 

8巻

花野井の言葉を選ばなさが相変わらず強い

ほたるの心の声が生々しい

私「お母さんの顔が見れない」とか今まで一度も思ったことないわ。ある?私はない。

この花野井はいい子いい子してあげたくなるが、よくあの程度にしかチャラつかなかったなあ。フツーならグレて闇堕ちして激重感情を遠慮容赦なくぶつけた上に監禁して×××(なんかそういう漫画読んだことがある)

 

アッ外ご飯の時隣に座る男…知ってる!!

花野井のイケメンの理由に軽く舌打ちをする吾祖父がロシア系白人(顔はガチ大和民族たぶん)

 

おま1週間だけ遠距離恋愛でそんな

そんな!!!!!!!言っちゃアレだけどしょーーーーーーーーーもな!笑 このバカップル!!いいぞ!

 

先生メガネ外した姿を見た時からそうだと思ったあ!

ははーん、花野井の祖父母の家、城じゃね?

 

たったの1週間なのに!起こるね!

結局真面目でいい子がモテる世界はいい世界だよ

うおおおお約束のデカい音が邪魔するやつ(この漫画二度目)

やっぱり花野井は花野井(おまけ漫画でスクショ撮りたがる花野井

花野井がほたるの妹にもめちゃくちゃ花野井笑

中学生に日頃の恨みを細かくぶつける花野井!!!さすが花野井!!!ほたる至上主義がすぎる!!いいぞ!

(番外編)花野井ェ…

一週間でこれはなあ…その気持ちずっと大事にしてもらいたいデスね!!

 

9巻

響が花野井の扱いが上手くなってるのが面白いし好きな展開だー

花野井は本当人のことをよく見ていて正論ぶつけるのうまいな

そしてここぞと言う時の花野井!!!

先生の「慰めたやる」にヒッ!と悲鳴をあげたわし。教師もすごいこの漫画…!

いよいよ過去の因縁が絡んでくるのかなー

あの恋愛体質思春期拗らせすぎる怖い女子が可愛くなって出てきたな!花野井が敵認定してる!

 

10巻

花野井が色んな意味でブレない

本当、健全なカップルですこと…

いや地味に重たい愛が押し寄せてたさすが花野井

花野井の暗躍がやらかしになる予感(3歳から少女漫画を読んでいる吾の勘)

激重暴力女(人の髪を切るのは傷害罪です)vs激重恋愛ほたる至上主義花野井、ファイッ!

 

ウッ!BLで何度も見たロッカードンをこの漫画で…!

お!?修羅場か!?

ほたるは花野井のヤバさを知ってるからコレがふつーの疑わしい感じではないと察してるのでは。さすがほたる。

 

花野井は本当人の本質見抜くなあ

つーか最近の若者はカラオケボックスの使い方が違うなあ

歌わないなあ

 

遅れてきた反抗期笑

そういえばこういうシャレにならない激重男、韓国ドラマで見たな。恋はチーズインザトラップ…

 

ほたるがほたるで良かったよ…!すげーな3歳から少女漫画を読んでいるわしが惚れ惚れするヒロインだな!

 

11巻

冒頭から闇深い感じの花野井

おおおまさか花野井の闇深ポーズが見られるとは思わなかった。必見。

 

ほたるの姉妹、花野井苦手すぎて笑える

でも花野井重たい奴だけどまだ相手を思いやってるだけ他の迷惑重たい男よりマシだよねえ。フツー愛が重たい人って実は自己中だもんね

花野井が今回はそっちに走っちゃっただけでこれまではマシだった

 

圭吾が血反吐吐くのわかる

圭吾正しい指摘してえらい もっとおバカかと思ったそーいえばノートの存在忘れてた

さとみさんの広島弁ちょっとあやしいんだよね(広島住み)

 

花野井成長したね…

よかったよかった

良かったすぎて花野井のキャラ崩壊してる

 

やっぱり対話は大事ですよ…

 

おまけの花野井ルーティーンがイケメンで笑った

 

12巻

花野井AB型かああああ

リアルの人の血液型は興味ないんだけど(自分が獅子座のO型でいろんな作品の主人公とかぶることが多いだけになにも信じない)創作上の血液型は納得いく

 

観覧車ってええええけしからんことするとこなんですかあああ(面倒くさい読者

 

花野井が安定の花野井で嬉しい

 

おっ?BLか?(違いますよ)

すげー綺麗でキラキラしたカップルを見せられてる

 

(相変わらず他のカップルにそんなに興味がない読者の吾)

どいつもこいつも惚れたのはれたの大変ねー

 

ほたるは健全に性欲じみたものもあってよろしい

つーか(花野井)のご褒美回かな

二人揃ってニンニク臭かったら大丈夫じゃない?うち大丈夫!

 

おおおおおお!?ほたるったらあ!(13巻につづく)

 

13巻

この親の脛を齧ってる高校生がああああ(漫画の登場人物に割と厳しい吾)

花野井がちゃんとした奴でよかった

 

こいつら…

花野井は天然ですげえ

花野井的に将来のヴィジョンが固まってるところさすが花野井

 

こいつら…初々しいけどいまどきのカップルだな!でも花野井が偉い!偉いぞ花野井!

ダイレクトな物言いに変な声が出そうになったよ!

 

花野井はほたるの父の前でも花野井だった…!花野井恐ろしい子

 

花野井のリサーチ欲さすが勉強できるだけある

ネカフェでネットをしないカップルーーーー⭐︎

 

お父さんの直感間違ってない…花野井の危うさ見抜いてるのすごい

 

まさかのじいさんのクソデカ感情…!!!

つづく!

 

14巻

なんだこのBLで年下攻めやりそうな新キャラは…(BL好き目線で見ちゃうの申し訳ない)

そして八尾が旧キャラに

 

響の花野井への扱いがすごく好き

恋愛脳コンビ…怖い…

 

じいさんのクソデカ感情に絡めて負い目を感じる必要はないがさすが重たい男花野井

 

つづく!けど続きをすぐ読むかどうかわかりまへん

 

14巻まで読み終わりました。15巻、昨日発売されたばかりなんだ…どーしよ

花野井が重たいけれど、主人公カップルが健全で堅実で根がいい子なので方向性が違う危うさははらむものの、ずっとダレずに面白かった!

他のカップルとかはわりとどうでもいいのでお茶濁しタイムなのかなと思うところもあるけど、韓国ドラマにもそういう所あるしなーと流したり。でもみんな恋愛好きやなあ、リソース全振りな花野井はまあいいとして、それ以外でもようやると思っていたら終盤に恋愛になにも振ってないメカクレが現れてくれたのでまあいいか。

 

思春期の恋愛ってこんなに甘酸っぱいのか…新たなエナジーを得た気がする。楽しい。

ええな、令和の思春期。こんなふうに過ごしたいとは思わないけども。

結局この主人公二人は二人で幸せになりそうなので頑張れや…と、私は別の漫画にシフトしていきます。

ボイド・テラリウム2 攻略日記 EP28 病続きのトリコちゃんを治すのもまた運

EP28「トリコちゃんの願いを叶えよう」

トリコちゃんの願い事リストを叶えようという話になり、いきなりタスクがむちゃくちゃ増えました。これはやりがいがあるし何処から始めるかは自由が効くし、効いたとしても必要アイテムが揃うかどうかは運次第。

というかスクエアの種育成のためにトリコちゃんの居室を乾燥させたらトリコちゃんが干からびる「ひからび」状態になり、そのために霧吹きが必要になったのでそっちのほうが優先になります。


霧吹きのパーツは先進研究所にあるとのことだけどとりあえず3回行ってみたけど見つからない。ほかの貴重アイテムばっかり見つかる。


攻略メモ:青の素子 先進研究所
     電子化という病気にはGPU 先進研究所の18階
     霧吹きパーツも先進研究所


VIPキーを拾ったらカジノへいけますが上手く立ち回らないと秒で死にます。1回だけプレゼントの敵を倒しました。

「光る君へ」14話 「星落ちてなお」感想

990年 鉢合わせたそのままの続きかどうかがまず心配でしたが、続きでした!!

なんとかふたりともお互いをスルーしたけどその後上の空の道長、何かを察する倫子様、「ああ、よい風だ」ってまひろに会えて超嬉しいの隠さず清々しさ丸出しなのどうなの!!笑う!!娘が初めて?パパと呼ぶ瞬間ってお父さん的には人生でもなかなかない喜ばしい瞬間なのにそれを逃すほどにアンタ!

 

副音声さん「まひろが去った廊下に目を向ける」

道長〜そういうとこやぞ!!まひろ好きすぎ!

 

まひろは自分が断ったのに断られたと言わないといけなかったから方便を言う以外に心情を見せる感じはないけど心穏やかではないよね。

 

今回、大きなことといえば兼家の死と道兼の凋落と道隆の独裁の始まりなんですが、「道綱道綱」「日記に書け」も見どころかなー

蔵之介が出世して九州に行っちゃったとかも。

 

兼家役の段田安則さんの演技が素晴らしかったなあ。先々週までのギラギラした姿とは打って変わってヨボヨボ。でも言うことは言うし言わないことは言わないの。

道兼に立場をわからせたのはちょっと気持ちよかった。道兼が可哀想だったけど。

道隆が狼狽えていたけど花山天皇のよしこさまを呪ったときには一緒にいたやんね。なんか自分だけ穢れを知らない体でいるのが長男っぽーいと白けた目を向けてしまう私であった…(自分の父という長男に私怨がある坂田)

道兼が汚れ役なのをわからせるの、死を間際にして息子の罪に対してケリを付けた感じで私は気に入りました。自分には用済みなんだな。

ああいう席で「とっとと死ね」と言っちゃうところが子どもだし浅薄だし政治家に向いておらず、そりゃあ道でばったり自分の通行のじゃまをした子どもの母親に手をかけるような奴だよね、人物造形にブレがない。可哀想なところもあるけど救われないほうがいい気がしてくる。

 

為時パパといとのくだりや、道綱母の「道綱、道綱」と蜻蛉日記を読んだよアピールする兼家のやりとり、「いまの歌、何?」って蜻蛉日記を知らない道綱とずっと和ませていくけどこれがないとやっとれんところがある。

だってすぐに呪詛する明子女王が出るし空気の温度差激しいのよ。

 

赤い月は満月であったほうがいいと思うゼルダの伝説クラスタ

「リンク…リンク…」

明子女王マジでこわいガノンドロフかよ

 

人の死体ってこのようにゆるい大の字なの自然だなあと惚れ惚れしちゃった。これで本当は生きた人が演じてるんだからすごいね。段田さんが本当にすごい。これまでなんかいつもバイブレーターとして見る人としか思ってなかったけどむちゃくちゃすごい役者さんなんだと、ええもん見せてもらえて感謝しちゃった。演技が好きになれる悪役は洋の東西を問わず役者そのものを好きになれますね。

 

道長は倫子様にも明子女王にもそこそこの情はあるけどそこそこしかないのだけど、穢れに頓着しないのが明子女王の琴線に触れた模様。穢れに頓着しない理由は根深い理由が別にあるけどそんなのわかってるの視聴者だけだからね。

倫子様は準北の方であり自分より身分の高い明子女王を意識してるけど器のデカさを見せて健気だなあ…でも道長はふたりともそんなに眼中にないのが、二人の女性にとってはお互いに相手に気持ちがあると錯覚することになるんだろうな。でも明子女王はまひろの存在に気づくのは確実なので私は倫子様が気づくXデーが怖い。

 

道兼に三行半を突きつける妻(実の叔母)の、出ていくのが心底嬉しそうな意地悪な表情がすごく好きです。おめーなんか捨ててやるしおめーの出世のためにかわいい娘を使うものかという意思の現れ、立ち回りの良さが兼家の妹!って感じ。そうなのよ、兼家の妹なのよ、この方。そりゃあ父親の喪に服さないのもいい気はしないよね…

史実だとこの元妻兼叔母、再婚後は道長と懇意になるっぽく、そこからの縁で尊子が一条天皇に輿入れするらしい。そこが描写されるかどうかはわかんないけど、あのジトッとした笑顔は印象に残りました。私も釣られてああいう顔で見てた。

道兼可哀想なところもあるけど、徳がないのでこういう目に遭ってもなんか意地悪な気持ちで見てしまう。

 

その凋落を見て公任が「父の見る目がなかった」とようやく気づくのだけど、頭がいいはずなのに自分の目で見ず父親の言うことを鵜呑みにするところが残念なのよね。頭のいい人独特の早口のセリフ回しとか好きなんだけどなあ…馴染みのある道長がよもや頂点に立つなんて思いもよらないだろうな。

行成の分析が他の人も出来て当たり前のところがあるのにね…

 

伊周の出世に大してモブ女房たちの少女漫画みたいなささやき方が面白かったわー。キャッキャウフフしてる一条天皇と定子様とそれを穏やかに見守る伊周と母貴子という、道隆の一家が天皇を囲む様子が超気にいらないピリピリの詮子、「にぎやかでよいのう」も「やかましい」の裏返しに聞こえるの、京しぐさっぽくて好きです。

私もこういう痛烈な嫌味を言える人になりたい…

詮子が厳しいのはやっぱり道隆の隆盛が気に入らないのと自分は帝に愛されなかったけど自分の大事な息子が后とうまく行ってるのが気に入らないのと混ざってるんだろうなあ。道長の恋愛にキャッキャ言うてた詮子が…と思うと悲しい。

 

ピリピリから一転しての実資に新しい妻の日記コール、実資は世の中や貴族が感じた不条理を口にする役回りなんだろうな。

梅宮辰夫さんそっくりと言われるお腹を愛でる新しい妻、またパンチが効いてるのでこれからもちょいちょい出てほしい。

 

伊周の、できる子かもしれないけど傲慢だったり出世はしてあたりまえみたいなところがあったり、親には従順なところが長男の道隆の子どもであって三男からうまく立ち回って出世した兼家とは違う感じがするんだよね。生まれながら成功が決まっていると疑っていない感じがする。道長は出世はそこまで望んでいなくても世の中をいい方へ変えたいという意志があるので志がちがってくるのでここの格差が今後の展開に影響がでるんだろうなあ。

呑気に和歌の会で嫁探ししてるなんてゆるいわと、そりゃあサマー少納言がキレッキレに罵るよね。

道隆が漢詩の会のあのふたりの扱いがひどくて、私的にこの人には情を失いました。でもききょう様とまひろの再会の機会をあたえてくれてありがとうな!

 

「わたしたちはただのにぎやかしですわ、あほらし」

ここらへんからサマー少納言が本当に気持ちいいのでやっぱり好きだなあ、清少納言

下々の子に文字を教えることに対しても歯に衣着せない容赦ない感じが好きだし、夫と離縁して子どもを押し付ける、自分のために生きる道を見せるところとかあー気持ちいい。そういう親がいてもいいのよ。

 

百姓の子どもに文字を教えることの無意味さを父親にぶつけられるの、直秀が生きていたらやんわり言われたかもなあ。

同じく、直秀のことを思い出してしまう道長検非違使庁改革案。

どれだけ貴族以外が人とみなされていなかったかがよくわかる道隆の物言い、逆に貴族以外を重く思っている道長のほうが珍しいんだろうな。道隆がだんだん偉そうになるのが残念だけど、もともとこういう人でもあったな。これが貴族の普通だからな。

ふたりとも世の中のためになることをやりたいと志し、恋よりもそちらを取ったところがあるけれど最初はうまくいかないものなんだなあ、さすがドラマ…

ふたりとも離れたところで月を見るの、いつも象徴的。

 

それとは裏腹に、短いながらも隆盛のときをブイブイ言わせる道隆一家、いまから「久しからず」なフラグが立っていても、私は定子様以外にはなーーーーんとも思いませんの。定子様はサマー少納言目線で大好きだからなあ。しかも高畑充希さんだしな。

公卿たちが中宮はないわーってご意見なのをちゃんと「ありえぬ」といえる道長はよくやったと思いますよ。

 

公卿まったく無視して天皇に言わせちゃうやりかたを見せつけたの、新しい前例をつくっちゃったね…前例がないことは自分が前例になれば良いという考え方は好きだけど、自分の権力のためにそれをやるのは好きじゃないなあ。(と思いながら蔵人としてそこにいる公任に見とれる坂田)

 

来週、いよいよサマー少納言と定子様の邂逅、すごい表情だったな。待ちに待っていた瞬間でした。あの閨の二人はだれじゃろ。めっちゃガン見したけど誰かわかんなかった!わかった人いる??

サマー少納言に気を取られて我が本命、塩野瑛久一条天皇がとうとうお出ましになることに何回か予告編を見たあとで気づいた!おい!

今週も面白かったし(終盤すっかり兼家のことを忘れちゃってた!)、来週も楽しみですね。

土曜BLトーク  (小説)人渣反派自救系統 分冊版20 、今週読んだBL漫画 BL以外の漫画

師尊の心の声がめちゃくちゃうるさい(褒めてる)今回。

金蘭回ラスト。師尊が本人の意図しないところやある意味本人に起因しないことでどんどんどんどん追い詰められていくんですけど、クズ師匠だった沈九のクズ時代って師尊には自分が読んでいた本でしか知らないからどうしてそこまでクズなのか根っこのところが謎なんですよね。そこにずっと足を引っ張られ続ける転生者沈垣。名前がややこしい。

冰河の血液にはいくつかの機能があって、分冊版19話で飲まされた理由の一つに「種まき人」の毒を解毒するためがあったのですが、それが裏目に出たのも師尊にとっては罠にはめるためという完全に被害者モードになっているので冰河が可哀想なんですよね。これからもいろいろ可哀想な気持ちになるのは私の過去の読んだ感想を読めばわかるというか、読み返して何度も「可哀想」と言っていてどんだけ、と思ったのでした。

師尊を守るために仲間たちが総出で立ち上がるシーンは沈垣の日頃の行いによる胸熱展開でこういう少年漫画のようなのはいいなと思うなか冰河とは格差というか厚い壁がさらに厚くなるようでそのへんも可哀想なんですよね。それがまた盛り上がる要因ではあるんですけど。

変な当て馬おばさん秋海棠が出てきましたが、こういう絶妙にうざいおばさんを出すのもうまいなあ…彼女の爆弾発言で冰河の表情が変わった描写でなにか感じるものがあるのは読者だけでした。たぶん。

 

天官賜福3巻、私は無事コンビニで受け取られそうです。コンビニからリマインダーのメールが届きました。

楽しみなんですけど、いま年度初めでいろいろ締切のある事務作業が忙しくて、ボスに「有休取ってるからその日までに間に合わせろ、間に合わなくて泡を食っても音信不通になってやるからな」と脅しています。

2巻のときは金曜土曜にフライングゲット出来た人たちもいたようですが、私はね、もう展開知ってますから、余裕ッスよ…。土日はFF14の14時間生放送を見て過ごします。

 

今週読んで面白かったBL漫画

下の方はR18なのかなあ、はてなのツールでKindle版が提案できませんでした。でもそんなにドスケベ多くないのになあ?

同じ漫画家さんなんですが、先に「腐揃いの教室」を読みました。

腐男子の教師が生徒で妄想するのを密かな趣味として愉しんでいたのが一番推しでスーパー攻め様風の生徒にバレてしまう、というあらすじですが、この教師の人の思考回路が面白くてなんだか一緒に良いお酒が飲めそうな気がする。

仕事のストレスをBLで解消するのも、随所に見られる腐男子しぐさもなんだか胸に覚えがある。私はそのへんにいる人で妄想はしませんけどね。

絵柄が綺麗だし、シリアスな展開でも笑える要素がぶっこまれていたり読みどころが多くて面白かったので新刊の「レベル1の抱かれ方」も買いました。

 

こちらは2周目3周目がおもしろいやつ。

 

攻めの人を一方的にライバル視する主人公が、攻めの人が自分は好きな人にのめり込むと仕事が手につかなくなるだろうと言うのを聞いて恋人を斡旋しまくった挙げ句に自分が変装して彼に勧めたバーに潜入すると自分が惚れられてしまうという「なんでバレないの」と読んでるこっちがツッコミいれる導入部。

 

ゲーム業界の話なのでなじみがあったり、実際健康的ではないにしろイケメンはいるしなーと思いながら、主人公が振り回しているようで振り回されているのを楽しく読めました。ゲーム業界の話の割に、陰キャはいても太った人と不健康な人がいなかった(私のゲーム業界に対するイメージが「健康的ではない」のはもうしょうがない)。

 

この漫画を読んでいて気になったのが、局部のごまかし方が斬新。こんな消し方ほかで見たことがないかもしれない。消し方のガイドラインってあるだろうし、作家さんごとの流儀とか趣味もあるんでしょうけど、これだとえっらく痛そう…に見えました。なにを書いてる。

 

いままで読んでごまかし方が一番好きなのは「25時、赤坂で」だなあ…手間がかかり、かつ実はクリアというとんでもねー技を見せられます(なんの話)。ごまかしすぎて白い部分が広範囲すぎてもはやどうなってるのかわからんのはなにを見せたいんやってなります。

 

面白かったので他の作品も読むかもしれないです。

 

で、ここで書くのもなんだけど、BL以外で読んで面白かった作品があったのでご紹介。

傷ついた地味系アラサー女性が恋愛禁止のシェアハウスで新しい人生に踏み出す話なんて安直…と思いながら読んだら細かい部分が面白くて!

LINEコミックス系はラブコメに強いのかしらん…そこまで読んでないけど特別にハマるラブコメによく当たります。

 

主人公は動物好きで割と細かいところを動物に例えがちなんだけどその例え方が秀逸。オランウータンの頬タコとか。私も動物好きなのでハマる。

 

周りのメンツが現代版めぞん一刻みあり、エッチな女子やチャライケメンあり、引きこもり系イケメンゲーマーが本命か(こういう設定他でもあるけどいまどきウケるんだなあ、売り物件?現実にはなかなかいないし実際仲良くなると面倒くさいぞ?)、細かい設定と緩めのキャラクター描写がいいし主人公が面白い人なので、よくある展開も笑ってしまう。

浮気をされて別れた不思議で面倒くさい元彼もこういう奴本当によくいる!と思いながらも主人公の躱し方と反応が面白いからそこまで嫌にならない。

 

LINE系で8巻も続いたんだからそれだけ面白いってことなんだろうなと、いま2巻の途中まで読んでいて続きが気になっております。

BL漫画の壁にぶつかったとき、たまには違う味がいいと思ったときにオススメできるかもしれない…

 

次はたぶん15日くらいかなあ、さはんの続きと「ハーフライン」の続きを読んだ感想をお伝えすると思います。