夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「光る君へ」15話 「おごれる者たち」感想

990年→993年

道隆がぶいぶいいわせて怖い詮子様を遠ざけて更に盤石に。

途中で2年時間が経ち(道長とまひろが別れて6年)一条天皇が塩野瑛久さんに成長されました。待ってた…!

 

町田公任が頭中将になったのも嬉しい。

道兼に付きまとわれたときの公任のどーしよ…という表情が本当にどーしよ…って感じだった!

道兼の様子の副音声「濁った目でわらう」本当に濁ってるような気がするからすごい

ここでわりと真心を込めて道長が道兼の更生に努めるのが意外なほど偉いなと思ってしまった。子供の頃から八つ当たりの的にされて、まひろの仇でもあるけど兄なんだな?本当に?(兼家のいままでの企みを見てきているからあのお家の人達全員信じられない坂田)

 

そこから道兼が更生し、美しい一条天皇がお出ましになったので私はそんなのどうでもよくなりました。

 

お祝いに琵琶ってお祝い感ないけどお祝いにギター引いてくれる姉ちゃんと思うとなんか幸せに見えました。

 

はー一条天皇うつくしー…

「定子を見つめる帝の澄んだ瞳」

ええ、ええ…

 

宮中の女房の悪評を、中宮がちゃんと運営すれば抑えられると采配した貴子が賢い。

実は道隆、貴子、道兼が亡くなる年を見てカウントダウン入ってるんだけど貴子は惜しいね。

 

私は昔からわりと枕草子が好きだったので、この度のききょうと定子様の出会いのシーンが嬉しい。ききょうが本当にいい顔するし、定子様の眼差しの向け方が本当に美しいからききょうの「美しい…」が説得力あるの。

貴子がききょうのプロフィールについて間違えるのをその場で指摘するの本当ききょうって感じ!私は好きだけど空気読まないよねーーーー!

 

一条天皇が定子様に向ける笑顔がキラキラして眩しい…もっと浴びたい…

 

宮殿の設えに膨大な費用をかけるのは良くないというのは、洋の東西を問わず、時代を問わず、嘆かわしいことで国が傾く原因になりやすいと描かれがち。割と最近もこういう問題どこかで見たな。

 

そこに苦言を呈されてのらりくらりと躱す道隆なあ…

伊周は登場シーンから生意気だったけどますます不遜になっていくので今後どこかでへし折れるのが楽しみであるよ

 

道長は弓の名人という設定があるけど勝負なんぞやっとれん感が出ていて道長は向いている方向が違うんだなと改めて思いました。

副音声「ど真ん中」

ちょっと狼狽する伊周は中の人の演技が良かった。

 

明子女王が妻らしくなって引いた吾

だって先週の姿見ちゃってるから

子供の性別はどちらでもいいから体を大事にしろって言ったのはこれまでの道長の感じからどちらでもいい=どうでもいいにも取れるんだなあ。人としてそれなりにいたわったり必要な情はあるかもしれないけど、愛ではございませんみたいな線がありそう。つーかありますよね。

 

左大臣様がお亡くなりになりましたが、丁寧に描かれていて良かったです。道長の出世をちゃんと出来なかったことを詫びる辺りに人徳かある。「不承知」って言いながら亡くなっちゃった…

これから数年のうちに主要登場人物が何人か亡くなるけどどんなふうに描かれるんだろ…

 

さわさんが家の居心地が悪いからの石山寺詣で、休憩中の老後一緒に暮らさないか(って赤毛のアンのマリラとレイチェル・リンドみたい!)って話し合うのに和んでいたら、これまでまひろの口から何度も出ていた蜻蛉日記の作者が現れてまひろテンション爆上がり!

さわさんの「飽きた…」が現代っ子みたいで好きでした。

あとまひろが恋愛の辛さがわかることに「およ!?」って表情になったのも見逃せなかった。

道長を思い出しちゃうまひろいいぞ!!!

蜻蛉日記の作者から天啓をうけとり、これが源氏物語へのヒントになるのだと視聴者に示唆するのいいな…こうやって実際あったかもなかったかも知れない出会いの積み重ねがあの作品になっていくという語り方が好きだな

 

で、ここで道綱よ。副音声で聴くと道綱はまひろばっか見ていたらしい。

さわさんは道綱を見つめていると。

これはさわさんが冴えない。同情するのも申し訳ない。それまでの家での立場のなさ、まひろといっしょに暮らそうと関係性がさらに良好になるエピソードを見せておいてまひろと人違いされて迫られて承諾しても断られ、名前まで間違われるのはひどい。

でもここでええいままよとやっちゃわずに逃げちゃう道綱、誠実なのかなんなのかよくわからんが、そこまでしょーもないやつでもないのがいいような気がするし、兄弟で同じ人に好感を持つ(道兼も別に下心はあったにせよある程度まひろには友好的に接していたし。道隆はなかなか感じ悪かったけど、頭が良いことを買いはしていた)のままあることだなと思いながらここで道綱がドジを踏まなかったらどういうことになっていたんだろーとニヤつく吾であった。これも空蝉オマージュかね。

 

しかし前回の次回予告のふたり、細かく見てもさわさんと道綱に見えるなー、なんでだろうと思ったら見事にあたっていてそんなに強引な展開でもなかったので大石静先生の語り方の上手さにうなりました。

次回もその上手さに唸ることになるのでしょう。どうも疫病に罹っちゃったらしいまひろをどういう流れで道長が保護するのか私にはわからん!

倫子様が怪しみ(後ろに赤染衛門いる!?)、枕草子香炉峰!ありの、道兼が週刊少年ジャンプ死亡フラグが立ちそうな感じの佇まいなのも、いろいろと見逃せませんなあ!

 

今回はタイトル通り、おごれる者が悪目立ちした感じでしたが、みちまひ推しの吾、サマー少納言推しの吾、来週が楽しみでございます!