夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「光る君へ」2〜6話 主に主役二人を擦った感想

先週の土曜日(2月10日)から纏めて見たのに、ものすごい沼に引きずり込まれている…!!

実はね、土曜日に見た時点ではHDDの容量があと32時間程度しかないから増やしたくて、「光る君へ」を消化しようと思ったんですよ。で、自分に合わなかったらもう予約リストから外せば良いと。なんかお母さんが悲惨な殺され方をされるし、最近私は日本のドラマはそんなに楽しめてないし(おっさんずラブだけ特別に好き、なくらい)…塩野瑛久さんと町田啓太さんさえチェックできればいいなとか(どんだけLDHが好きなんだよ)思っていたんですよ。

というか本当に、塩野瑛久さん目当てで見る気でしたからね。宣材写真見ましたか?美しかったですねえ…

 

HDDビデオが見られる部屋がエアコンはあるけど冬は寒いので冬場は地上波が特に見にくい、民放でどうしても見たかったらTVerで見るかってレベルで坂田家のテレビ離れが進んでいっていたんですよね。普段はYouTubeスクエニかわしゃがなをかそれに派生したチャンネルを見てる感じで。

 

そんな状態だからもう全然期待もしていなければ、2,3話は駆け足で1.5倍速で見たんですよ、初見は。そしてまっちー美しいなーとか言いながら1,2,3話はHDDから消去するという…ね。

そう、消しちゃったんですねぃ…

とはいっても、私は一度見た映像作品はだいたい流れとかセリフとか着ていた服とか表情とか、ちゃんと見ていたら記憶できる方なので伏線とか張られても大丈夫だしー!となんの躊躇もなかったんですよ。そこからの、4話、5話でなんかちょっと…思った(期待してなかった)のと違う…とじわじわと感じだし、6話でまさか…?となり、上記にある「まだ間に合う!」の番宣番組の終盤の「この先の見どころ」でガタッと立ち上がる始末。

 

「どうする家康」のあとの大河が紫式部主役と発表されたときには紫式部藤原道長がソウルメイトとして描かれるという触れ込みだったんですよね。史実としてもパトロンだし、光源氏光GENJIと一番に変換候補が出るのツボに入るからやめてGoogleIME)のモデルと言われるしね、密接なつながりがあるとは思っていたんだけど、今どきって男女の恋愛ものってそこまでウケないじゃないですか。私も求めてないし。だからソウルメイト=バディみたいなね、一緒に宮中での政争をくぐり抜ける関係が描かれるのかなーと思っていたんですよ。最近人気のドラマって恋愛要素排除しがちだしね。それでいいとも思う。

 

しかしまさかね、道長がまひろにド直球でほとばしるパッションをぶつけるような恋愛感情を持つとはね。

これが平安時代だからか、それとも政略とか子作りが前提になるとか以前のニュアンスが強いピュアっピュアなものを見せてくるからか、普段男女の恋愛ものの内側に透けて見えるなんかしょーもないものに倦んでしまってBLしか受け付けにくい人になってしまった私にグサグサと刺さったのでした。

 

前置き長ーーーい!いつものこと!

 

6話を数回繰り返しみたところで「あかん、2話から見直したい(1話は等倍速で見てるしだいたい覚えたしお母さん可哀想だしでもういいかな、って)」と思ってNHKオンデマンドがいつの間にか真田丸の公開を再開しているのもあって7年ぶりに契約することに(真田丸を一気見したくて7年前くらいに契約して以来。真田丸ファースト…)。

そこで2話から見直し、特に道長とまひろの言動に着目しながら兼家わっるぅ!道兼クズだけど可哀想、藤原実資好き、安倍晴明気の毒、まひろの弟かわいい(演技もいい)、蔵之介色んな意味で蔵之介(飄々としているけれど表情や口にしていることが思考そのままでない感じが本当に上手。道長が仇の弟だってあの時点で知ってたんですよね、だから口止めしたのね)、まっちーに見惚れ、金田に惚れ惚れし、行成かわいい(字が元から綺麗ってすばらしい)、倫子様底知れない、これからでてくる源明子色気むんむんやんけ!サマー少納言おもしろい、毎熊さん裏声からフクロウの声までおもろい、花山天皇顔が綺麗じゃなかったらだいたい猥褻物って感じでそれぞれのキャラのたち具合を楽しんでおりました。

 

毎熊さんが演じる直秀は序盤から道長の正体を見抜いていたっぽい(自分が詮子の風刺した姿を演じていて「弟よ」と道長にすり寄ってる)のが興味深い。忍者だからかね。

忍者は奈良時代からいたのでね。いてもなにもおかしくないのであった。

直秀がいたからトラブルにもなり逢瀬(現状そう表現するほどでもない)も重ねる二人だったけどこれが道長がまひろの母の仇の家の人でなかったらふつーに上流貴族の坊っちゃんが下級貴族の娘と恋愛関係になるってことになっていたのかな。

 

恋愛にも政治にも興味なくて淡々と職務に勤しむだけだった三男坊が、忘れられない人を秘めていたというのは2話で匂わせていて詮子にツッコミ入れられていたのでアレ初恋でそれを大事にしていたんだねーとほんわかした気持ちにはなる。

 

普段はめったに怒らないしおっとりとしていたり、同僚の行成の字の上手さにただ惚れ惚れしたり勉強もほどほどにしか興味なく、名前しか書けないとまひろにからかわれてやっとなにか思うところが出来た程度でいたり、漸く政争をちょっとだけ気にかけたところで漢詩の会となると苦手だから出ませんとか及び腰の道長が、まひろが絡むとマジギレしてTPO考えず兄をぶん殴って烏帽子が吹っ飛ぶわ(あれ猥褻物陳列罪的な意味があるらしー…それは私も初めて知りました)苦手なはずの漢詩に恋愛感情ぶちこんでそれを読むのは相手の父親という、とんでもないシチュエーションを起こすわ、そのあと更に気持ちのボルテージが上がって和歌をしたためるわと。

 

その合間に、五節の舞姫が倒れてそれがまひろだったと知ったときに家を訪問したいと文をしたためるじゃないですか。貴族が文を送って女性の家に訪れるってめっちゃ意味が深いから私まで狼狽えたんですけど、それ以前に仇の弟が未婚の娘を訪ねてくるということがどういうことかって様々な事情が絡むのを本人がわかってない、自分が右大臣家の三男だと知ってそんなに驚いたのか、謝ろうくらいの心配ながらもわりと呑気な気持ちだったんだろうなあと思うと、そのあとのまひろからの告白はそれまで呑気のなかに眠っていたさまざまな感情や才能が覚醒するきっかけになったんだろうな。

まひろが泣きじゃくっても抱きしめるとかなくそばで寄り添うあたりが紳士でいいけど何につけても慣れないのかまひろ置いてとりあえず兄貴殴りに家に帰るの本当まだまだ少年(役中で19歳だけど。光源氏は17歳で六条御息所と関係を持ってました…)

 

兄からは自分が人を殺したのはお前が原因だと言われ(あれ言いがかりにもほどがある。草葉の陰の三石さんにあのいい声でもっと怒鳴られるといいよ)、自分が待ちぼうけを食らったあの日に起こった悲劇に衝撃を受け、好きになった相手に応えてもらえそうにない感じになっているうえになんか縁談が父からも姉からも圧を感じて自分ちやばくね?って。そのやばい人たちの自分も一員なんだとじわじわ身に沁みてきてる。嫡男だけのほほんとしたたかに妻とお酒おいしー!って…ねえ…

 

まひろのほうも三郎に会いたかったけど思い出したくないくらいひどいことが起こり、それを引きずったまま大きくなって再会した三郎が優しいままなのが嬉しくて、恋文が必要なら代筆するわ(そういう相手はいるの?)みたいな探りをいれたり、また会うのを楽しみにしていて浮ついていたのに、その相手がよりによって…というのが複雑なところで、距離をおこうと努めて自分の命に意味を持たせたがるあたり、実はめちゃくちゃ好きってことやんな!とじわる私。

 

でも後々まひろは蔵之介(なぜ役名で呼ばないかって、蔵之介は本名が役名より強い)と結婚するし道長は倫子様という本妻と明子という妾ができるしねえ…このふたりどうなるんだろ、と思っているところにこの先の見どころ。

号泣道長とパッション道長。それにまひろはどう反応するんだろうなあ…

蔵之介、4話での年上の未来の夫ムーブが強かったですね。ああいうのいろんな少女漫画で見たわ。当て馬ポジなんですよね、未来の夫なのに。

 

紫式部は生没年不詳だし、日記が残っていたり蔵之介(じゃない)と結婚してそのときは一緒に地方へ赴任してるのは確かだったりするなか細かいことはわかってないだけに、いくらでも創作可能なので(道長の妾だった説あるしね)ここからどう展開するんだろうとワクワクするんですけど、道長紫式部の創作のパトロンなのは確かなので…

 

パトロン=スパダリじゃね?

 

とそこを期待しています!!!

あーめっちゃ楽しい。久々にBL以外で楽しい。しかも大河でこれ。

NHKオンデマンドと契約したので、篤姫とおんな城主直虎も見よう…

いままで全部見てる大河ドラマは吉宗、新選組徳川慶喜毛利元就龍馬伝真田丸…だけかなあ。順不同。せごどんは渡辺謙さん演じる島津斉彬公が亡くなるまでは見ました。あそこから急に見なくなったんですよね。つまり渡辺謙さんがすごかったんですね。

鎌倉殿の13人はビデオ録るだけ録ってあとはSNSで展開確認しただけという。だから近々に見ます。絶対好きなのはわかってますからね。

 

あと、たぶんそのうち一挙放送やってくれると思うので3話まで消した分録画し直せるといいな…NHKさんお願いします。私が、私が悪かった!

 

後日(2024/02/21)

ここでソウルメイトについてWikipediaを引用…

まひろと道長…思った以上に結びつきが濃く描かれるの?

この内のどれ?全部?

ソウルメイト (soulmate, soul mate) は、soul(魂)とmate(伴侶、仲間)を組み合わせた英語の造語で、魂の伴侶のこと。一般的には、共通の価値観や好みといった深い親和性のある相手、気性の合った人、初対面でも直感的に懐かしさを感じる人、ロマンチックな結びつきのある相手、運命の伴侶、特別な恋人、相思相愛の相手、互いに深い精神的な繋がりを感じる大切な人、深い縁を持つ人などを意味する