夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

24009  墨香銅臭「天官賜福」3巻 日本語版 感想(ネタバレ回避) からの、自分の原書の読み方

ね、ネタバレを回避してやる!!!

【千万の詩より、雄弁な口づけ。】
郎千秋(ラン・チエンチウ)、そして四大害・戚容(チーロン)との複雑な関係が明らかになった謝憐(シエ・リェン)。その過去に天界は騒然として、三度目の追放を願い出た謝憐は君吾(ジュンウー)から禁足を命じられる。だが、そんな彼を天界から攫い、「あなたは間違っていない」――そう言って千々に乱れた心を受け止めてくれたのは、他でもない花城(ホワチョン)だった。

菩薺観へ戻り、戚容や子供たちと奇妙な共同生活を送る謝憐は、依頼を受けてとある異象の調査へ。霊との攻防の中で湖へ飛び込むと、突然水中で誰かに口づけられる!瞠目しながら謝憐が感じたのは、柔らかな唇、力強く腰を抱く腕、そして眩い赤色で――。

 

すったもんだがありながら、台湾の平心出版版を読んだので大まかな筋は知っていたのもあってじっくりゆっくり読みました。知らなかったらぎゃあぎゃあ言いながらとっとと読んでいたことでしょう、ええ。原書を読んでいた時がそうでした。

 

地獄とお花畑が交互にというか渾然一体となって忙しく展開される中で、2巻までに育てたいくつかの関係性に変化が現れたり、殿下にも変化が現れたり、誰かに思い入れがあると衝撃的な展開もあったことでしょう。

私はついついお花畑展開の方へ気持ちが向きがちでしたが、地獄は地獄でやるせない。

 

日本語で読んだほうが水師の印象が変わりました。とことん弟思いで弟以外は大事な友人はいるにはいるんだけど弟ほどじゃない。それが齎した結果に対して、やっぱり殿下と同じような気持ちになるんですよ。他人が口を挟める問題じゃあない。

殿下が抱えることになる切ない気持ちを読者の私も共有することになりました。

 

4巻までどのくらいまた時間が経つのかわかりませんが(2巻から3巻まで1年以上かかってるの困るよねえ!)、4巻も好きなシーンが多いんですよ。

花城がとんでもなく、もう震えるくらいかっこいい瞬間がありますからね!!

原書を読んだときに悲鳴あげそうになったもん。

それを日本語のちゃんとした文章で読むのが楽しみです。

 

 

4巻が気になって原書で読みたいけどいまいち勇気がない人へ。

原書とスマホとアプリ2,3個あれば中国語がわかんなくても、明確な日本語にはならないでもいいなら話自体は追えますし、日本語版も読んだからわかるんですが、だいたい間違ってはいませんでした。

あくまで私のやり方で、もっと器用で適切なやり方はあると思いますがあくまで参考程度で。

 

スマホで1ページ毎スクショして、ページ数とかタイトルとか著者名みたいな情報は切り落とします。

それを「有道」なんとかかんとかというアプリで画像を読み取って文字を抽出します。iPhoneだとスクショしたらそのまま文章が抽出できますが、どっちにしても「有道」さんをつかって不要な部分を切り取ったりつなげたりするんですよ。

次のページまで文章が続くようなときは、その文末はメモ帳とかにカットペーストしておきます。切りの良いところまでを翻訳機にかけます。

有道さんで文章がおかしかったらDeepLさんにも同じ文章をかけます。だいたいどっちも内容はわかるけど文章が変!って感じにはなります。でも伝わるんですよ、不思議と。

戚容が喋るともうむちゃくちゃ翻訳機がおかしくなるんですけどね。ちゃんとした人が訳しても彼のセリフは変ですからね。

 

そりゃあペラペラでもないしプロでもないんだから拙い読み取りになりますが、それでも花城はかっこいいし殿下は素敵なんですよ。裴茗はおもろいし、権一真くんは可愛い。あとこれから出てくるすごい目を持ってるおっさんがオススメです。

そんな彼らが楽しめるので、挑戦してみたい人が増えて4巻のお話がもっと賑わうといいですね。

 

つーか4巻、日本版でもこの表紙が採用されると思うんですが、これでもプロモーションでデカいポスターとか貼るんでしょ?大丈夫?みんな息止まらない?