夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

土曜BLトーク  ど直球タイトル「これから俺は、後輩に抱かれます」 波真田かもめ「恋かもしれない」 他(敬称略)

タイトルが気になって前から「買い物かご」に入れていたやつ。

とりあえず1巻だけ買いました。続刊があるだけ展開はお察し。

 

(読んだ人にだけ伝わるツッコミあり)

諦めさせるために1回だけよ、って話なのかなと思ったら違った、受け側に侘び寂びの懊悩があったのでああそういう話かあ、そして年下攻めが押せ押せなんで、私がちょいちょい読んできたリーマンBLで侘び寂び絡む年齢差多めの年下攻めものの王道ですね。(王道ですよね?)

 

ただそこに至るまでの背景が一晩だけの関係の中で語られるという構成が面白くてそれぞれにクソデカ感情を抱えてそこに来てるとだんだんわかってくると濃い目のセックスも納得行くわと。でもあんなセルフカットで綺麗に決まるってめちゃめちゃ器用だな!

 

冒頭からえっろいハイライトありなんですが……そりゃあデカすぎでは??(なにが)

表紙絵は可愛い感じがするんですけど、線画になっても受けが10歳違うように見えない若さを感じる。受けって若く見える人多いよね(BL漫画の話)

かなり暑苦しいくらいドスケベなのでそういうのが好きな方はどうぞ。

結果的に最初思ったのと全然違ってたし面白かったな…

続きをすぐに読もうって焦りはしないけど、すっごく濃いセックスが読みたくなったら買う…んじゃない?

 

続きを買いました。この作品の攻めの人が気に入っています。

2/5がサブCPの話なんですけどこれがなかなかよかった。前半は主役たちのお話で平和で幸せな感じがよくて、BLってこういうのでええんよ…って気持ちになりました。

サブにするのがもったいない展開だったな、元気が良くてコミュ力あるノンケとツンデレがすぎる臆病な人っていいカップリングです。

 

 

波真田かもめ先生の私は4作目。内容が充実していてしっかりしていて装画も品があって安心して読めるいいBLですね…

受けの人が校正者なんですけど、私は技術的にはきっと校正者になれるけど興味のない本も読む仕事だと思うと無理だー!って思ったことがあるなって頭をかすめました。作中で「本であればなんでも読みたい」っていうセリフがあって。

ボスのきったねえ日本語を誰でも読める適切な文書にする仕事をしてるし、漢字検定準一級持ちで漢和辞典が頭の中にあるのと、ブログでは日本語が崩れるけど丁寧で正確な文書を書ける…はず。人がムカつくほどの隙がなく底意地が悪い文章とか得意。細かいことに気がつくし直らないと落ち着かないところがある。

私くらいになると「魯魚の誤り」は四字熟語で書けるよ!

 

なんてことを考えながらこちらの先生の描く明るく優しそうに見えてたまに雄みが増す攻めがかなりツボだなと思いました。

関係性では年上の受けの人が年上らしくて働く人の働く人らしさが出ていて、地に足がついた感じがとても好きです。見た目の割に結構オットコマエ。

すごい当て馬が現れたと思ったらとてもおもしろい展開になって心が浮き上がっちゃった。年の差があって年上側は若干の侘び寂びから及び腰なんだけど、年下側の歩み寄り方が若さってええなあと思える。

 

BLでセックスするのがありきのガツガツした漫画も悪くないけどこういうセックスとお話のわりとごく自然な距離感がしっくりくるのが結局落ち着くわあ…何度も読むのはこういう作品だろうな。漢字で表現すると馥郁としている。はー、良かった。

 

今日買ったやつはどれも当たりですね。波真田かもめ先生は私の好みに合う、安心と信頼の文系が濃くて情緒も豊かな作品ばかりで読むのが嬉しくなっちゃう。

推しのことはちゃんと好きって言いましょうと学んだのでガンガン褒めていこうと思ってます。

 

Amazon Unlimitedより

いやこれ斜め上の展開でおもろい。一人モテすぎやろ…(頭抱えたわ)