数ヶ月前に新刊が出たときにチェックした時点では「これ地雷やろ」と思ってスルーしたんですが、出来心で読んだら…
沼の中にいます。
表紙からしてやばいじゃないですか。これ裏表紙もなかなかのもんなんですけどね。
序盤が最悪の展開ってそこからのリカバー次第で名作になるんだなと、「アフター・ミッドナイト・スキン」を読んで知ったんですけどこちらもそんな感じなので3巻まで一気に読んだほうがいいかも。
こちらもきっかけが最悪からのリカバーがとんでもなくて面白い。3巻の続きも面白いです。攻めの人がなんで一流商社の管理職とはいえあんな豪華なマンションに住んでいるかわかる。
(ナカまでの話のつづき)
受けが超可愛いけど性格がキツく、口も悪くて陰キャ気味で、攻めは意地悪でそんなに性格が良くないという設定なんですが、関わるうちにお互い性格が良くはないようで実は誠実さはあるし、ちゃんとコミュニケーションを交わして理解していけるようになると距離も縮まっていく、その過程が不自然じゃないんですよね。序盤はAVかよ!って展開だけど。(いや、わたしそんなにAV知らないけどセックスまでが結構強引だから)
あとノルマがあるんかいって言うくらい、1話につき1回はセックスしてるかも。してない回もあるかもだけど…高校生同士の関係なのにすげえなと。
先週ご紹介した作品を「めちゃくちゃセックスしてる」と表現しましたが、こっちのほうがもっとしてた!ほんまよくしてまっせ!
またその場所もなかなかのもので、私はリアルの放課後にキスしてる馬鹿同級生の現場に出くわして酷い目に遭ったことがあるのを思い出しましたねえ…出くわしたほうの身になってほしいよね。
でも現場も不自然じゃない。身の丈に合ったというか、地に足がついたというか。こういう学生の付き合い方もあるんじゃない?って。いまどきの学生がどんな付き合い方してるか知らないけどな!
この二人そんなふうに言わないけど幸せそうだなあと思っちゃう。性格がキツくて素直になれないけどなろうとしてる受けと自然とそこまでまるっと受け入れていろいろ欲しがっちゃう攻めという構図に二人とも高校生という設定が足されれば余計な計算や背負っていく責任とかないだけにただただお互いしか見ないんだなあと。そこに学生ならではのいろんなイベントが重なって読み応えがあるんですよ。至るところでセックスしてるけど!
この二人はちゃんと言葉を交わすので、変な誤解からのすれ違いとかがなくてその辺にストレスがないのもいいですね。令和のBLって感じ。
周りを固めるのがモブの女子が顔を明確にしてないのが面白いし思い切りがいい!モブじゃない女の子の一人が私は大好きで、彼女のキャラクターは2周めが面白いやつです。すごく共感できる。攻めの子の友達がすごくフラットでいい子なのでそれもおすすめです。当て馬もいい子なんですよね。モブは最悪だけどほかはだいたいいい子。
そんなお話です。
あまりに濃厚で面白いのでこの1週間はこれで足りた…と思うでしょ??
こちらを1巻だけ買ってとても好きなので、またこの欄で紹介します。
とりあえずはここまで。
(21:37 すぐ読んだ)
受けの子の見た目がとても可愛い女の子みたいなんだけど中身はなかなか男前ですごくいい子。攻めの人はものすごく誠実な兄貴肌なので安心してお読みいただけます。
本当、いい子たちだなあ(母目線かッ!もしくは近所のオバちゃん目線)
そんなにセックスしないので(要所要所では…)BL初心者の方が楽しめるんじゃないかと。関係性を楽しめるというか、本当にあったまるんですよ、いま夏だけど。
モノローグが上手で丁寧ですね。漫画として上質なんですよ。
やっぱりこの作者さんすきだなあ。まだいっぱい作品があるのが嬉しい。
作品としてはあと2冊くらい?番外編が続くらしいのでまた買います。