夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ストレンジャー・シングス3期

 まさかの死亡遊戯オマージュ…(かどうかはしらんけど)

Netflix

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 相変わらず懐かしいアイテムが散りばめられていた1年後の世界。お姉ちゃんは新聞社のインターンになりマドンナそっくりになり、マイクはエルといちゃこき、ホッパーはウィルのかーちゃんはいい年してなにやっとんじゃマイクとエルより思春期じゃねーか(というかかーちゃん男運なさすぎ…)

 

ホッパーって前からハガー市長に似ていると思っていたけど今回は際立っていました。なんでも暴力で片付けがち…

良い作品ってどんな緊迫した展開でもどこかくすぐりがあるものだけど、くすぐりだらけでこの作品っておっかないホラーだよね??と疑いたくなる瞬間がある。

そういえばビリーってリマームみたいな髪型してるよね、と思いながら、気持ち悪いと思ってごめんね…なんちて。作中でも散々気持ち悪いと言われていたけどな。

 

さまざまなホラー映画の要素を散りばめ、当時の流行をきちんとなぞらえながら各キャラクターに見せ場を与えてやはりおっかないのに超おもしろい出来になっていました。

2期のときから好きだったスティーヴとダスティンの友情がここでもすごく活きていて、スティーヴってどんどん魅力的になるけど周りからはモテなくなっていくその塩梅がまたすごい。一人称が「ぼく」だったり色んな所から漂う「いいとこのぼっちゃん」臭がダスティンとの仲とハマってるところもいい。

 

1期から世の中の常識にとらわれず、自分の疑念を信じて突き進み息子を救ってきたウィルのママですが、今期は冷蔵庫のマグネットが落ちるところから国家の陰謀へたどり着く流れがあまり強引でなくて、他の登場人物たちが各所で出会う問題が一箇所に収束していくところは気持ちよかったです。

 

もう4期はないかなあ、3部作ってキリが良いし(しかしなんで3部作ってキリが良いことになっているんだろ?)と思っていたらまた不穏な匂いがするからさー

昔の話ならソ連を悪者にできるからいいよね、いまはどっちもどっち、お互いに都合があるって感じ。昔もどっちもどっちだったかもだけど。

 

ホラー映画は苦手なのにこの作品は見られます。甘酸っぱい思春期の匂い満載でこっぱずかしい気持ちになったり、ホラー展開に慣れてるから多少のことはビビらず立ち向かうのが基本姿勢のナンシーがかっこいいし、2期まではただの嫌味な小娘だったエリカが嫌味は変わらんけど大活躍で面白かったり、3期までをとおした各キャラの成長が見られたのも良かったです。

あと、ホラー映画あるあるだけど、嫌な奴は嫌な目に遭う因果応報なとこも。あれスカッとするけど怖い。

ナンシーとマイクの母の現役感とギリギリのところで平和なところ、一番強いのは彼女かもしれない。4期があるなら母がまだ現役かどうかも気になるね!(そんなでもない)

 

クズにもクズであった理由がちゃんと描かれていて少しは救いがあったところがいいエンタメで熱い展開でした。ネトフリは一気に見られるのがいいね。