夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

エノーラ・ホームズの事件簿(映画)

 公開当時に見たかったけどやっと見られました。すぐ忘れるとこ治したい。

 元々はYA小説の映画化なのは今日知りました。

なるほど、キャストと舞台設定やロケの作り込みの豪華で素晴らしい割にお話が軽やかで展開がスピーディなのはYA小説らしい、そのカテゴリの良さを感じます。

 

ミリー・ボビー・ブラウンさんというか大好きなミリーちゃんの魅力満載。悲壮感に満ちていたり鼻血を出していたりスキンヘッドだったりのイメージが強いけれど、こちらではポジティブで元気で知的でやっぱり出血してました。

あのシャーロック・ホームズに妹がいて、個性的な母親に育てられて兄に負けない謎解きの才能を持ち、失踪した母親を探すために家出した途中で公爵の次期跡取りの少年と出会い、事件に巻き込まれるという展開ですが、まーーーーー…原作とガイ・リッチー版では大好きなマイクロフト兄さんが強権的で父権主義のいやーーーな奴でそこは辛かった。

その代わりシャーロック・ホームズがもう!もう!もう!大好きなヘンリー・カヴィルで、今作で一緒に行動することが多い次期公爵の少年を演じるルイス・パートリッジも気品ある美しさで配役が目の保養。

マッチョすぎるとスーツって似合わないと思っていたけど似合うもんやなあって物語と違うところに見とれたり。ルイス・パートリッジがティモシー・シャラメみがあって本当に魅力的だったなあ。有力貴族の子息でキノコの研究者でエノーラより弱いという設定がしっくりして途中から髪型が変わるのもまた良し。昔はこういう設定は男女が逆だったけど(ゲームだとFF9とか、ディズニーのアラジンもそうか)これで全然いける。

エノーラが独り立ちするところも地に足がついている過程があり、周りの大人に翻弄されることもありながら意志をつよく持っているところも好感が持てます。

探されているホームズ兄妹の母親を演じるのがヘレナ・ボナム・カーターなのがもう、映画として本格的な部分の最たるものかも。この方がいるだけで一気にあの時代に連れて行かれる気がします。ご本人はそういう括りは嫌らしいけれども。

 

シャーロックの面白い事件以外に興味がない、退屈が大嫌いというのも作中で表現されていて、エノーラはそれよりは良識があるのかな、とりあえずドラッグにハマったりするような女の子ではないか。それより快活。

子爵を付け狙う刺客がパシリムの博士だったなー

登場人物が少なくてそのへんで省エネな感じがしましたが、お金をかけるところにはむちゃくちゃかけている感じがしてこれ劇場公開してくれても良かったのになって思ったり(したかもしれないけど日本ではしてないよ…ね??

 

いまのところNetflixでしか見られないのですが、加入していて時代系エンタメが好きなら是非どうぞ!気楽に見られて、でもスリルはもちろんあって女の子が頼もしいのが気持ちいい映画でした。

 

 この作品に出るマイクロフト兄さんが好き(全裸で登場、弟より変態くさいのがまたよし、演者も最高)

 

ミリーちゃんといえばストレンジャー・シングス。このレゴすごくいいな!

レゴ(LEGO) ストレンジャーシングス 裏側の世界 75810

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  • 発売日: 2020/01/01
  • メディア: おもちゃ&ホビー