これ読書のうちに入るのかなあと思ったのですが、400ページくらいあるので十分なボリュームです。フォントでかいし、行間広いけど。
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各話をセリフを覚えるくらい見ているのでそのままそのシーンが思い出せるから、どこがアドリブなのか、ドラマの方になかったシーンなのかがすぐに分かるのですが、アドリブの意味、ドラマになかった意味、それとドラマ本編の方で「あれっ」と思った端折った感じも実は台本では書かれていたのだと知ったときとか、いろいろ納得できてよかった。
普通は45分程度の尺だから徳尾さんもそのとおりに書いたら実は40分だったってことで、その5分ぶんが削られていたり、演技で語られていたりしていたのがはっきりと分かったり。
台本にあったから削られたシーンもちゃんと撮っていたとわかるのは特典映像を見たからなんですけど、あのへんを補完してくれるサービスの良さ、シナリオブックと円盤の発売のタイミングに感動すら覚える。5話のあのシーン、とてもよかった。
中身に抵触するので、たたみまーす。スマホでの閲覧はネタバレ嫌な人はにげてー
何回も見ているのに4話のラストの牧くんがあきらめモードで出ていこうとするシーンでは胸がギュッと掴まれるし、一番驚いたのが6話のシーン43。削られたところを牧くんを演じる林遣都氏が有り余るほど十分に補っていてびっくりした。そして、アドリブどうこうより泣いちゃった田中圭さんとか。
どのシーンも演技と演出次第では全然違う印象になっていたのかもしれないと思うと、あのドラマとして形になっていったことを奇跡に感じました。
シナリオを読んだあとだと7話シーン11の演出力と演技力に慄くし、シーン18と19で得心がいく。
あとね、これを読むと大塚寧々さんが素晴らしいことに気づくね。蝶子さんの可愛らしさは寧々さんだからこそなのね。台本のほうがエッジが効いていて怖いもの。
2話のラストで牧くんがどこへ帰ったのか問題はコメンタリーである程度の解決がされていましたが、私の2話の感想で触れたのもあまり間違いがなかったようで胸が熱くなったり。やっぱり牧くんは許すよね…優しいし、好きな人を傷つけるくらいなら自分を傷つけるよね。
というか牧くん、(切ない)が多すぎ。改めて可哀想になりました。
報われた時間があまりに短いので、そらー私は続編というか、幸せで楽しそうな牧くんを見たいわ。それに6話シーン43のカットされた部分よ。
…そんなのが、楽しかった思い出なの??もっとないの?あってもいいのに、なに、その思い出!!
なんか本編見たより涙出てきた。
牧くん演じた林遣都氏と田中圭さんは言わずもがななんだけど、吉田鋼太郎さんのヒロインの味付けもやはりよかったんだなあ。セリフのニュアンス、抑揚のつけかた、表情、鋼太郎さんの演技があってこそなのね。
本編もシナリオブックも、どちらがどちらの印象を損なうことないのがすごいな。
しみじみ感動してあとがきの締めくくりにすごく嬉しくして本を閉じました。
並行して読む前から円盤を1話から流していて、7話あたりで読むほうが追いついたときには丁度読んでいるときのセリフとテレビから聞こえる音がかぶってびっくりしたりね。
本当に、嫌になる要素がない。もういいや、って離れる理由が見つからない。
ということで、まだしばらくはこの作品を味わい続ける日々になりそうです。
だって、特典映像の林遣都氏の可愛さたるや…!(2つ前の記事に戻る)