前の日に連ドラ版を一通り見て、連ドラ版の公式ブックを見て臨もうと思ったんだけど早々と眠りについたので、いいとこ公式ブックを読んだだけ。まあ、連ドラ版はこの1週間5周くらいしているからいいんですけど。
劇場版を見に行く前におさらいしておくと、特に田中圭さんのインタビューとか読むとそこからつづくはるたんの想いがそのまま劇場版に現れているので盛り上がりますよ。ブレることなく、はるたんとして生き続けているんですねえ。他の演者さんもですけど。そらもう、アッキーやほとんどセリフのない天空不動産第2営業部の人たちまで。
劇場版おっさんずラブ?LOVE or DEAD? オフィシャルBOOK
- 作者: 2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2019/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ シナリオブック
- 作者: 徳尾浩司
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2019/08/27
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1日に同じ映画を映画館で3回見るのは実はこれが2回目なので初めて、ってことはなかったんですけど。*1
シネマデーの安さを取るか、人の多さと映画館慣れしていない人たちのマナーの悪さが横行することを流せるか、かなり忍耐を試された感じだったな…やっぱり何にも邪魔されることなく家でじっくり見たいから円盤早くほしいですねえ。そしてたぶん、今後の人生同じ映画を映画館で5回見ることなんてないかもしれないからね…その映画が「劇場版おっさんずラブ」で良かったなといまは思います。
つーても気分次第では来週また見に行くかもだけど。でも私にしてはこの2週間でかけすぎた。
ところで先週2回見てあれこれ考えて神解釈を読んでなるほどと納得して、はるたんと牧くんの想いについてふかーーーーく認識した上で見たら!やっぱり!ちがう!
そしてはるたんと牧くんだけでなく、他のキャストの方々の演技も素晴らしい。
というかマミ様の沢村さん、あの年齢でスタイルおばけの田中圭さんに正面を張れるスタイルと牧くん系統のお顔がそのまま仕上がった感あってすごいなと、それまであんまり気にしたことなかったんだけど(俳優さんとしてはすごく好き)この人かっこいいなと思い知らされたし、ねっとりした演技も深読み可能ながら、単にボディタッチをしがちな人にも見えるバランスがよい。
そしてジャスティス、立ち退きを迫られた住人がブチキレて乗り込んでくるシーンでも、家族の話をされると言葉を失うところとかの、笑顔の影のナイーブな演技がよい。
何回か見るとジャスの家族の話も唐突感がなく、失っているものがあるところからのパーソナルスペースの狭さとか人懐っこさがあったのだなあと。そういうのがにじみ出ている。
このお二人で良かったなあと思いながらだ。
私は3回を何に集中したかって、できる限りの画像記憶能力を駆使して、あらゆる牧くんの可愛らしさに心のデジカメのシャッターを切ったよね…
狂犬チワワの行動、セリフもできる限り覚えたよね…
好きな肉はハラミ、は牧くんは違うと否定するんだけど、好きな俳優は斎藤工(めっちゃアドリブ…)で「そうなんですか」と真顔ではるたんに訊いてた。そういう男の趣味かと問い詰めようとしていた感じだった!
目まぐるしくて内容を把握しようとすると取りこぼしがちなんだけど、はるたんのお尻を2回叩いた。1回じゃあなかった…
むさしにマジギレするあまりにたらいの水をそのままつかもうとしてはるたんに止められるところとか本気すぎた。
あんまり体を作ってない感じだったのは、はるたんがバッキバキなのに対して彼氏の牧くんもバッキバキだといろいろと都合が悪いからだろうかとかいろいろってなにと勘ぐってしまった(おい
むさしの前では理性を失って日頃のカッコよくて可愛くてプライドが高くて仕事ができる牧くんじゃなくなって荒ぶる狂犬チワワになるのが可笑しいんだけど、それだけむさしには危機感があるんだろうな。1年間はるたんを取られたしな…
うどん屋でむさしがジャスをしばくアドリブでははるたんが思わず素で笑っていたとか、むさし関連のアドリブが楽しいんだけど、脚本通りの「白雪姫」とか「一回だけ!」も面白いのよね。吉田鋼太郎さんにはどの観客も惚れたのでは。つーか私の大好きな杉田智和さんが惚れ込んでいて私が嬉しかった。あんまり映画とかテレビドラマについてツイートするのを見ないけど「おっさんずラブ」と「あなたの番です」に言及されていた。ドラマも映画もご覧になったらしい。なんだか嬉しい。
きんぴら橋(って誰が名付けたのか知らないけどもはやそうとしか思えないすごいネーミング)のシーン、はるたんの表情が「え、ここで?いいけど(うれしい)」と言葉に出していないのに雄弁で、二人の関係はちょっとギクシャクしているのにお互い本心では好きだし惹かれているし一緒にいたいし仲良くしたいというのが伝わってくるのよね、花火のシーンもね。
サウナのシーンは付け足しみたいな感じらしいのに、間にサウナのシーンがあることでしっくりするからいろいろ調整されたんだろうけど、なかった場合が想像つかない。
この辺の検証は(したいのか)円盤に持ち越しだな…本当に話が忙しないからなかった場合の整合性なんか追えない。
連ドラ版の牧くんは恋して美しく深くなっていたけれど、劇場版は愛されてるけど不安もあるから妙に隙きがある美しさのように感じられる。そして思っていることが(はるたんには通じにくいけれど)割と顔や目に現れているのは相変わらず。
劇場版は牧くんの美しさに統一感があっていつでもどこでも一定以上の美しさがあって本当に大画面で見応えがあったなあ…あんな煤に汚れて火にあぶられて汗に濡れていても超絶美しくて絵になるってすごいなと、あのシーンで感激していました。というかあのシーンが浴衣以外では一番美しいかもしれない。はるたんの独白をじっと聴いている牧くんのなんと美しいことか。*2
そして花火での喧嘩、はるたんが牧くんのスマホを手にしている時点から牧くんはもう泣きそうになっているんですよね。嫌な予感しかしないからかな、これはこじれるな、というのを前もって察してしまう。
怒りながらも困惑していて、こんなこと言いたくないのにというのがありありと出ている。目がずっと潤んでいるし、唇が戦慄いている(わななくってこの漢字が当てられるのか)。
言葉通りの喧嘩じゃないのが二人の表情からにじみ出ている。
こんなに胸が痛くなる痴話喧嘩見たことがない。
さすがに5回も見れば、終わり方にも納得いくもので、最後のハグで牧くんが本当に安らかな笑顔をしていて、はるたんはちょっと寂しそうなのは気がかりだけど立場や性格的に逆よりはいい。私の知らないところで幸せでいてね、素敵な瞬間を見せてくださりありがとうございました、って気持ちでその日3回目の鑑賞を終えて、とっとと帰りました。
本当、関係性に不自然さがないし、演技をしていると言うより呼吸をしているという感じだったなあ…
そしてゆいPがやっぱり可愛かった…
ほかのレギュラーキャストの役柄についてもいろいろ思うところはあるのだけど、まあいつか、円盤が出る頃に触れるでしょう。鉄平兄、仮面ライダーゼロワンでの活躍に期待…!!
うちのお婿のろくちゃんが、2019年度のおっさんずラブドラマについて新説を予想してきて。
「仮面ライダーみたいにさ、キャストも脚本家もすべて変えておっさんずラブアギトとかおっさんずラブ電王とかみたいにシリーズ化したらどうしよう、プリキュアみたいなのとか」
おっさんずラブは東宝系だから。玩具は強いて言えばゾイドのタカラトミーさんだから。
つーかそんなん絶対見ないから。つーか意味わからんそんなの。