いい意味で、1巻読む前とぜんぜん印象が違った!!
本編は17までで、そこからは外伝というか後日談です。
情緒とか人の心がないところがある受けのサンウがキラッキラだけどもしかして恋愛童貞みたいなところがあるジェヨンと出会って、ジェヨンはサンウに恋を自覚するのが早かったけどサンウにそういうものを見込めないと読者の私も思うような関係性で、ジェヨンは近く留学の予定があるしこの二人どうなるんでしょうねえと思いつつも、サンウと似たようなところがある私はある程度物語を分析して仮定したのでした。
1)ジェヨンが留学を辞める
2)サンウが一緒に留学する
3)留学するのを前向きな気持で送り出す
さあ、どれ!!!!!
本当、情緒がないのは私だよ!
この二人は確かにしょっちゅう喧嘩しているんだけど、喧嘩するたびにいろいろ学んで愛する方を選んでいくのがとても素敵でした。
かなり焦れったいし、サンウが自己完結が激しくて少しでも、せめて舞台のチケットくらいは本人に相談しても良かったのでは…と読者が心配するし結果を読んで私も泣きそうになるしで。切ないしとんでもない展開もあるけどチェ・ユナのバックアップ面白かったなとか、最近BLしか読んでないけどBLあるあるの、肝心なときに充電が切れるスマホーーーーーー!とかね。いろいろ盛り上がりましたね。
1巻からですが、甘やかしがあるのが好きな人は刺さるところもあると思います。
ドスケベは多めだしな、そういうのが好きな人もどうぞどうぞ。
外伝も面白かったな…サンウの母がマジでサンウの母!とか、ジェヨンの双子の弟ジェホンがフルボッコにされるとことか。お兄さん思いなところは確かにあるのにな…
同人BLで時々見る、モブ目線の外伝があってサービス良いなと思ったりだ。
ファンタジー要素がなくても、時代物要素がなくても、今の時代らしい恋愛ものなのにこの私が十分惹きつけられて全然ダレることなくいろいろとときめきながら読むことが出来ました。
惜しいのは彼らが開発したゲームがどんな感じで受け入れられたのかとか(ヒットしたらしいけど)、2巻の範囲内では全然ふたりが開発するところとかがなかったこと。
そこは読者を惹きつけないと判断されたのかね、私は惹きつけられたけど特殊ですかね。
韓国BLはこちらが初めてですが、質が高いですね。翻訳は、話し言葉がちょっと奇妙なところもあったけれど機械翻訳を脳内でちゃんとした会話にすることを思えばありがたいのかも。
いよいよ私もハングル文字の勉強をするべきか…とちょっと考えたけど、(RIDI BOOKSには登録しているんですよ、先日メールが来たらオールハングルで全然わかんなくてびっくりした)記号めいたハングル文字は、私の脳はわりとどれも同じに見えてどれだけ教えてもらっても頭に入らないんですよね。ちゃんと韓国の方に教えてもらったりもしたんだけどなあ。しかしそれらが判読できるようになれば、元々韓国ドラマで慣れたところもあるので一気に韓国語がわかるようになるかも知れない。
サンウが「会いたい」って言ったとき「ポゴシッポって言ったああ??」って思ったもんね!!ちょいちょいこれ韓国語でこう言ってるね、ってのが頭に浮かびやすかった。
漢字は超得意だから繁体字は全然いけるのになあ。詳しい文法はわからないけど漢字の並びで物語の雰囲気がつかめるくらいには。下手したら英語より察するようになった。
こんなにおもしろいなら他にも読んでみたいですね。特にこの作者さんの作品が他にあるなら読みたいです。良いラブコメでした。読んでいて幸せでした。