夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

トップガン(1986年の映画) 感想

 レイバンが似合う似合わないってどこで決まるんだろうなあ(私がレイバンをかけるとまず自分が爆笑する。うちのお母さんは似合う)

米海軍が設立した「トップガン」と呼ばれるエリート・パイロット養成訓練所に、マーベリックをはじめとするトップレベルの男たちが集結した。
実戦さながらの厳しい訓練に明け暮れる彼らは、飛行技術を競い合う良きライバル同士になっていく。
マーベリックは美しい教官チャーリーと恋に落ちる。
何もかもが順調だった矢先、彼の操縦機がジェット後流に巻き込まれ、同乗していた親友を失ってしまう。
自信をなくしたマーベリックはトップガンを去る決心をするのだが……

公開から1〜2年に渡って何回も見てるんですよ。父親がビデオを持っていたんですよね。で、何人もいた友達がそれぞれ我が家に来てトップガンを見せろと。

同じようにスタンド・バイ・ミーとか火垂るの墓を一緒に見てました。火垂るの墓は1回で十分だと思うけどな…

 

トップガンだけは話の展開はざっくり覚えていてもパイロット養成訓練所の話だとはピンときてなくて、ふつーに軍人の話だと思っていたり(たぶんグースやクーガーに妻子がいたから?トムの相手役のケリー・マクギリスが完全に大人の女性だったからかな)何回見ても重要なシーン以外はあらすじが頭に入ってこなくてトム・クルーズのアイドル映画という認識が強かったんですよね。

でも最近公開された続編がとても人気で見た人の評価も高いのでトップガンってそんな映画だっけ?って見返したのですが。

 

やっぱりトム・クルーズの1980年代のアイドル映画といえばそんな感じ、ただ戦闘機の演技が最高にうまい。タカハシレーシングかなってくらい。序盤の空母の上でお腹を打つ演技サイコー。

1980年代の映画ってこうだったよね、という雰囲気がすごくて、出てくる女性がみんな金髪で男性に寄り添っていて挙げたジャケットでも判るように美しい添え物みたいなところがあった。トム・クルーズである以外どこに魅力があるのか私にはわかんないのにバリバリ仕事している美しい教官がどうにも惹かれてお話の真ん中ぐらいでくっついちゃってシルエットで判るようなセックスをしちゃう。これ友達数人と何回も見てたのか!

それが訓練所にバレて良いのかダメなのかわかんない。主人公は家族や過去を語るけど相手役はそんなバックボーンは語らない。ただ住んでいる家などでセンスの良さは判る。語りたいことだけを語る簡潔さは悪くないけど本当に添え物だから女性必要??って思っちゃう。

戦闘機に興味がなかったらそらー頭に入ってこんわ。

 

ただ数十年経って見るとマーヴェリックとグースの関係性は可愛く、失ったあとのショックもよく分かるし、彼を燻ぶらせずに現場に戻そうとする教官たちの働きかけなどは主人公えこひいきの匂いはしながらも伝わるものがあり、なによりもトニー・スコット監督の作ったものなのでいろいろコンパクトでわかりやすく、見せるところは見せてバイクを飛ばすシーンも戦闘機を飛ばすシーンもかっこいいんですよ。トム・クルーズはバイクに乗る姿が自分も好きなんだろうけどかっこいいんですよね。

 

敵方がミグなのでソ連で当時が冷戦時代だったからなあとうっすら思い出すのですが、いまも敵方機ってロシアなのかな。最先端の航空戦だとすると相手はテロ組織じゃなくて軍備がしっかりしている国家だろうからなあ。これはトップガン:マーヴェリックを見てのお楽しみかもしれん。

 

昔も思ってたんだけどアイスマンの立ち位置が調子がいいんですよね。味方でライバルという複雑な立ち位置だから仕方がないけど仲がいいのか悪いのかよくわからない。最後の持ち上げぶりがチャラい。で、これから二人がうまくいくのかと思えばマーベリックったら養成学校の教官になっちゃう。誰もグースの代わりにはならないだろうけど特別な友情につながっていくんだろうなあという雰囲気を残しながらいるところは別。でも続編でもアイスマンは出るって話なのでそこも気になる。

 

すぐに配信が始まる他のハリウッド映画の最近の傾向と違ってトップガン マーヴェリックはソフト化の知らせがまだなくロングラン真っ最中なので(4DXで見たいし見せたいでしょうね)しばらく待つことになるのでしょう。

 

ところで私はトム・クルーズの甲高い声が苦手なので吹き替えを選びがちなのですが、アマゾンで見られる吹替版は塚本高史さんで、森川さんに慣れているとどうにも据わりが悪いので字幕に切り替えました。でも当時のトムの声はそんなに高くなくて、若々しくて塚本さんはよく似ているんですね。他では渡辺裕之さんも演じていらっしゃる。その配役なんなのって思うけど昔聞いたような気がするな…

いつからあんなに高めの声になったんだろうな。ミッション・インポッシブルでは既に高かったような。怒鳴り声と叫び声が特に高いんですよね。

 

戦闘機に興味があったらもっと面白かったんだろうなあ。ガンダムだったらピンと来てたんだろうなあ(なんでもガンダムに寄りがち)

サントラはすごく人気があって、映画を見に来ていた友達がサントラのアルバムをカセットテープにダビングしてくれてよく聞いていました。トム・クルーズの映画ってサントラがいいものが多いんですよね。トムのおかげでもないんだろうけど、あの現象は何だったんでしょうね。

 

Danger Zone

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ああなつかしい。