夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

私ときどきレッサーパンダ(映画)

まさかこんなに私にささる物語とは…(うすうす気づいてた)

(ノベライズのあらすじ↓)


ママは知りません。素直でまじめでがんばり屋のメイが、実は無理をしていることも、アイドルや恋に興味津々だってことも。あるとき、メイはついに感情を抑え込めなくなってしまいます。するとメイの体に異変が……。なんとなんと、巨大なレッサーパンダに変身してしまったのです!

 

 

母親の過干渉に知らず抑圧される子どもの話だと知っていれば見なかったかもしれない。あまりにも自分に近すぎる。でもコメディー色が強く、女の子たちがみんな可愛いしお母さんだって悪くはない。過干渉は子どもを信用してない証しではあるけど、心配が過ぎているからでもあるのよね。自分と子どもとの境界線が曖昧でもある。そこをお互いに気づけていい距離が取られるようになるといいよね。

 

最初のいかがわしい(笑)落書きが親に見つかって一番バレたくない相手に晒されてという恥の限界突破、思い出したらそりゃあ暴れたくなる黒歴史の瞬間だよ!もう気の毒で気の毒で。

子どもは親に嫌われたくないから理想の子どもを演じるというのも色濃く演出されていて、これは様々な保護者と子どもという関係の人達に見てもらいたいね。

レッサーパンダの大きさが抑圧の大きさだとママを見たら知り、ママの苦しみに気づけるのがいいな。ママが一方的におかしくて悪いわけじゃない。

 

表現の仕方が面白くて特殊なだけで普遍的で大事な人間関係を描いているのがいいな。

登場人物がみんな素敵で、ちょっと重たいテーマでもずっと笑っていられました。この映画はまた見たいし大好きで人にも勧めると思う。なによりいろんなものがキラキラしていて可愛かったものなあ。友達もみんな本当に可愛いし性格も良い。

あと興奮を試すために子猫をたくさん見せるくだりが大好きです。ありゃあ理性がふっとぶ。それと4なのに5人という設定が私にとってツボでママがツッコミ入れるところで大笑いしてました。クロマティ高校でも四天王なのに5人とかそういうところが好きでな…そういう謎の小ボケがある作品ってたいてい面白いんですよね。

 

見てよかった。これだけでもDisny+に再加入してよかったですよ。エンドクレジットの最後の最後まで素敵なのでお見逃しなく!