ディズニー+の元を取りたいシリーズ(明日で一旦解約したい)
「フリー・ガイ」は、銀行の窓口係が、もうすぐオフラインになるオープンワールドビデオゲーム「フリー・シティ」のモブキャラ(背景のキャラ)であることに気づくアクション・コメディ映画。
こんなん運営がやってたら毎日炎上だよ!ってことを平気でやらかすタイカ・ワイティティ演じるクソ社長よ。監督やってるタイカ・ワイティティさんは普段チャーミングなのにこういうときはクソ野郎に見えるから不思議。
加瀬さんの声が聞きたくて吹替で見ているのですが、これが大正解。社長役が子安さんでまあ憎々しい。いい声優さんをたくさん使っていて安心して聞かれます。
割とちゃんとした未来風都市が設計されているグランド・セフト・オートみたいな(洋ゲーろくに知らない勢のギリギリの表現力)世界観の中でのモブキャラがある日突然モブとしてのルーティーンから外れた行動を取り出すというところから、なぜそんな事になったのかが明かされるまでがそんなに長くなく、運営会社を訴えているミリーとの関係も含めて説明が明瞭。
そういうゲームを知っているかどうかで受け取る感覚も違うかもしれないけど私には全部が楽しいし、カメオ出演がそういうスキンを求めたんやねと思うとニヤニヤしてしまいますね。カメオ出演のうまい使い方。現実のほうのカメオ出演の使い方も最高!この一言の仕事がある声優さん大変!ヒュー・ジャックマンだけもったいない使い方。
メインキャラのキーズ役の人がそのままの髪型で1980年代が舞台のドラマに出られそう…と思ったら本当にストレンジャー・シングスのスティーブ役の人で、監督もストレンジャー・シングスのエクゼクティブプロデューサーで監督だそうです。つまり前の作品で良かったから起用されたのかしら。あの作品でもいい役ですよね。最初はムカついたけど2の立ち位置が最高。
ああいう、殺伐としてるのに優しい世界を描ける監督だからか、配慮アピールの匂いがしないのもいいです。自然と配慮してる。
あの髪型だからこそゲームのプログラマというのも妙にオタクっぽくて説得力がある。そのままストレンジャー・シングスにも出演できるという美味しいヘアメイク。
終盤、取引の時点でこんな社長が天才二人をあてにしないで運営するゲームなんてクソゲーに決まってるから売れないだろうなと思ったら本当にそういうオチだった。タイカ・ワイティティさんが意外なほど出ずっぱりでずっと嫌な役だった…おもしろーい
見ていて気持ちがよくて面白かった。この映画は大好きです。本当にモブを見ているだけのゲームがあってもいいんだけどいまのところどうなんだろ。シムズとかは近いのかな。あつ森はちょっと違う。何もしないでいいFF14とか?
ライアン・レイノルズも絶妙にモブに見えてでも体つきはヒーローにも見えるのが魅力的でした。ブルーシャツが似合うのなんの。ラストの展開もなんだか良かったなあ。ある意味異世界ものではあったけど、納得で気持ちのいい終わり方でした。
この作品がもっと見られますように。久々にハリウッド映画を心から楽しめました。