私はね、公開開始からわかっていたんですよ。これは私にぶっ刺さると。
(円盤発売日が決まったよー私はヨドバシで豪華版を予約しました)
評判を聞くにつれ期待値は上がり、遠方に住んでいる親友に「絶対見に行け」とゴリ押しし、ネタバレを避けながら情報収集をし、出不精をおしても絶対見に行くと決めておりました。
やっと地元の行動範囲の映画館で公開されたのが最近で、短期間に2回見に行きました。親友はその10日くらい前に見に行っており、「面白かった!」と。そうでしょうそうでしょう。
面食いの私は信一に目を奪われるのですが、その前には龍兄貴に心惹かれ、アイドル時代をなんとなく知っているアーロン・クォックの渋イケメンぶりに感動していたけど見ていると「へ?死んでる?」と戸惑い。
回想シーンで出てくる髪の生えた洛軍に「なぜ剃った…!?」となり、十二少かわいー!四仔覆面なくてええやん!となり、王九…あの時代ああいう髪型の男性結構いたよね、ストレンジャー・シングスにもいたやつ!とキャッキャ言うたり。
サモ・ハンはあんまり変わってない、虎兄貴の貫禄好き、秋兄貴岸谷五朗さんみたいと出てくるキャラ一人一人にあーだこーだ思っている間に怒涛の展開、信一を襲う悲劇に目を覆い、それでも信一は雰囲気があり美しい、四仔のどっしりした感じなんか私に似ていてシンパシー感じる、洛軍の犬のような目と洛軍を見捨てられない十二少の性格好き!!ともう、萌えと悲鳴がミルフィーユのように積み重なるんですよ…
オフや他の作品に出ているのも見ましたが、この作品だけ特別にみんな素敵じゃない?計算されつくされている気がする。
私ね、返還前の香港に行ったことがあって九龍城砦も遠くからですが見たことがあるんですよ。写真も撮ったような。
もともとああいう廃墟系でかい構造物が大好きだからタイガーバームより鮮烈に記憶に残っていました。入ってみたかったけれどガイドさんと父親に止められたやつ。
心惹かれた場所を再現しておっかない物語を展開させながらも根底にノスタルジーを感じさせるその塩梅が良く、最後に残るのが切ないし場所と住んでいた人たちを愛おしく感じる気持ちなのが良かったですよね。
盂蘭盆会に強風が巻き起こるところや、3ヶ月経って信一の髪型が変わってしまっているあたりも切ないポイントです。整えてくれる人がね…
そうはならんやろ、なっとるやろがいという現象も多かったけれど、香港のカンフー映画だからなと妙に納得してしまって、たぶん香港人はある程度硬直!ができると私は錯覚しています。万国びっくりショーを久しぶりに見てる気持ちになりました。剣とか飲むじゃない。
そして4人でやっとなんとか互角かもしれないしそれでも無理かもしれないというあたりが、FFなどのボス戦みたいで「ああ、RPGのボスの強さってこんな感じなんだ」と普段遊んでいるゲームのほうに理解が深まりました。よく考えたら不公平のようで4人束でかかっても相手のほうが強いのがRPGのボスなんだな…と。タイマンじゃ無理。
ハイローの最初の劇場版もそうだったな、一人じゃ無理だった。ジャッキーのプロジェクトAもそうだったか、3人で絨毯使わないと無理とか。
西洋の映画のほうがタイマンが多い?そういう面でバトル映画を分析したくなりました。
私が最近劇場で見た映画ってハイローとかRRRとかだったので、なんかこういうの続いてね…?と序盤の昔の戦いの場面で気づきましたが、バトル映画全然OKですね。
あーもう1回以上見たい。見ます。どうも続編と前日譚も作るらしいじゃないですか。インファナル・アフェアとかいろいろ前例があるのでちゃんと作られることを期待したい。そして原作本ですが、私はすでに原書を手に入れているのですが、翻訳版が7月に発売されるしスピンオフの信一傅まで出版が決まっているらしいので楽しみです。
つーか待ちきれてなかったら原書で読みます。
そろそろ終映を迎える場所も出てきたらしいですが、ロングランしてほしいな…そして地元には映画館がまだあるので外でも公開してほしい。また見たい!兄貴の重たい正拳突きまた見たいよーーーー!