夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

スタートアップ!(韓国の映画)

マブリー!!

学校も嫌いで家も嫌い、ましてや勉強なんか大っ嫌いだと反抗し、母親に1日1発強烈ビンタを食らう少年テギル。
親友サンピルが早くお金を稼ぎたい一心で社会に飛び込んだ時、あてもなく家を飛び出したテギルは偶然入ったチャンプン飯店でただならぬオーラを放つ厨房長コソクに出会う。
激しすぎる挨拶を交わし、その直後から人生最大の敵となったコソクとテギル。
怖いもの知らずだったテギルはチャンプン飯店で奇想天外な人間たちと出会い、世の中を学んでいくのだが…。

あくまで主役はチョン・ヘインさんと金髪の俳優さんのお二人かな、マ・ドンソク兄貴は彼らのほろ苦い青春ドラマのとんでもないスパイスという感じ。

出オチすぎるおかっぱ頭とピンクやガーリーな柄物の服、デタラメに踊るTWICEと、私のようなマブリー大好きな人がちょっと求めるマ・ドンソク兄貴がたまにマジで痛そうな重いビンタなりパンチなりを繰り出すので、私には期待通り。

 

学校を中退して親の言うことを聞かずに家出をするテギルの方が危なっかしいかと思ったのに、実は芯がしっかりしていて喧嘩は弱いけれど良くないと思うものには手を出さず助けにいこうとするところがあり、真面目そうなサンピル(チョン・ヘインさんね)のほうが真面目過ぎるあまり危ない方へズルズルハマってしまうという。

どんな状況にあってもチョン・ヘインさんは爽やかで可愛らしいのでもともとの佇まいってなかなか抜けないし今回もそれが正解なんだろうなと思いながら、割と最近の映画なのに18歳の役なのでマジで年齢がわからんなと。(映画公開時点で31歳やぞ)

 

兄貴に関しては細かな説明がないけど映像表現でお察しくださいという感じの事情があり、マ・ドンソク兄貴の本領というか悪人伝の匂いもあり。

テギルが転がり込む中華料理店の人たちが良い顔ぶれで、そこが安心して見られたのでバイオレンス強めでも最後まで見られました。

でもこの作品に出てくる悪い人たちがこの世から消えてなくなっちゃえばいいのにな、とは思います。

テギルのお母さんが美しくて良きマザコン映画でもありました。ああいう関係性ってどこにでもあるのね。

 

笑うところと兄貴の漫画みたいな鉄拳制裁が炸裂する部分にスッキリするかもしれないので、マブリーが見たかったりストレスが溜まっていたらオススメかも。