夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

えいがのおそ松さん

U-NEXTで見放題だった…大盤振る舞いやんか

赤塚不二夫のギャグ漫画「おそ松くん」原作、2度放送されたTVアニメ「おそ松さん」の劇場版。完全新作となる劇場版には、学生時代の6つ子たちも登場。「おそ松くん」と「おそ松さん」をつなぐストーリーが、初めて明らかになる…!ダメだけど、どこか憎めない大人になった松野家の6つ子たち。同窓会でやけ酒をあおり、翌朝目が覚めると不思議な世界に迷い込み、出会ったのは18歳の自分たちだった…。

おそ松さんは2期の途中までは一通り見ていて1期はかなり大好きで繰り返し見ていたのですが、2期ってポプテピピックとかぶったのか、そっちに夢中になっちゃったのかな、見ないままいまに至っています。3期も見たいけどいま忙しいじゃん…

でも映画を見て思い出したんだけど、おそ松さんって基本くだらないけどたまに泣かせに来るんですよね。もうズルいくらいに。

今回のは本当にズルかったけれど、それでも「松野くん」で括られた高校生時代の距離感に行き詰まった彼らのすれ違いを痛い過去として扱いつつも切なさも潜んでいたのが浮き彫りに。そんな彼らを優しく見つめる目があったというのが物語になっていました。

ただのバカな話のはずが、最後はすすり泣いていました。しかし、ズルい。

あれはおそ松さんじゃなくても泣くオチです。チビ太と花の話と同じ。

十四松の彼女の話はおそ松さんじゃないと無理な感じもありましたけど。

同窓会でのしんどさや学生の頃の一松のなんとか頑張ろうとするところとかの辛さ、でも友達も彼らなりに気にしていた(少なくとも高校の頃は)というのは普段のバカで痛々しい彼らが振り切ってきたものなんだろうとか、そこを思わせるのが笑いきれないが、でも過去を笑い飛ばして同窓会も2次会を逃げてチビ太のところで食い逃げして家で呑んだくれたら明日からまたバカをすることを、彼らのことが大好きだった高橋さん(なんでふつーの名前にしたかって、もしかして野球選手に高橋選手多すぎ問題に絡めたかっただけかね…)も良しとしていたかも。

 

これが映画でよかったのかどうかは映画館まで見に行った人たちや円盤を買った人が決めることだけど「思い出の中の世界」だから作り込みが曖昧なのが却って振り切っていてよかったかもね。私は配信で見られてよかった、ってくらいでした。もっとバカやってもよかったし、泣かさなくてもよかったのになー