我々が初めて見たインド映画はこちら。
週中のあらすじ:魔翻訳をやっていても月・火・水は4ページ程度で寝オチし、睡眠時間が8時間以上とれていたのですがそのくらい寝ていると起きる直前にだいたい悪夢を見ていました。体調がいいといろいろ過敏な感覚がさらに過敏になるようで木曜日の午後は本当に最悪でした。聴覚視覚触覚嗅覚どれもしんどい。
こんなときに限って統一地方選挙の選挙カーも走り回るし、職場の先輩で声が甲高い女性がいるんだけどそういう人に限ってよく喋る、職場で音楽を聞きたがる同僚がいる(状況によってはかけてもいいが、だいたい私の好みじゃないし下手で耳障り。私、下手な人の歌やサウンドが聴けないんですよ。気持ち悪くなる)、ボスがじいさんなのでブラインドを全開にしがちで春の日差しが入ってくる、気持ちを落ち着かせるためのアロマオイルを忘れる、など悪環境が揃い踏みで。
もう無理、と泣きそうになりながら家に帰ってなにも食べずに魔翻訳をしていたら面白すぎて夜明かしで遊んだら過敏がおちついて気持ちは高揚して元気になりました。カラヤンの音源をずっと流していたのも良かったのかな。耳にいい。
不健康をやると元気になるのってなんなんだろう…体力万全=元気ではないんですね。
それから金曜日に元気なまま帰宅したのですが、さて魔翻訳、と取り掛かったところで電池切れを起こしてぶっ倒れました。深刻な倒れ方じゃないですよ。
今回の睡眠は6時間程度、それで楽な状態で感覚もほどほどの過敏さ。調子は悪くないので当初の計画通りに愛犬の狂犬病の接種のために朝食もそこそこにろくちゃんと動物病院へ。
毎年狂犬病の予防接種の時期の動物病院って混んでいるんだけど、いまは花見のシーズンだからかわざわざこの日を選ばなかったようですごく空いていてすぐに終わり、お散歩も気持ちよく、私がギリギリまで迷っていたけどろくちゃんが映画を見に行きたいのは分かっていたのでこの勢いで行っちゃおうか、ってなりました。
だいたい映画を見に行くときにはろくちゃんが行きたいような気がする。ラ・ラ・ランドもそうじゃなかったかな?私が休日の外出をとことん嫌うのを丁寧にほぐすのがうまい。人が多いのが苦手、仕事以外で犬と猫と離れているのが辛い、3時間も映画館に閉じ込められて大丈夫?とか。
それを「人が多いのを気にしないくらい紛らわせていきますから」「ペットカメラまわすし。犬猫は帰ってから可愛がろう」「俺が隣りにいるから大丈夫」とか、そういう口ぶりを聞いていると、ああよっぽど見に行きたいんだなあ、一人では嫌なんでしょ?わかりました、ってなる。私だって本当は見に行きたい。
映画も内容次第では辛い、暴力も痛いのは怖いし子どもや動物がひどい目に遭うならもうアウト。おかげでまだジョン・ウィック見てないし。
でもそういう心配が今日はわりと解決出来たような気がします。
映画館ではろくちゃんが私の左に座ります。ろくちゃんが左利きで私が右利きなので、どこで並んで座るときもそう。
手を繋ぐかどうかは映画の内容とかにもよるかな。私は反応が少しうるさいんですよ。エモい瞬間に口を覆いがち。
「RRR」は痛い描写がたくさんあるし、子どもが悲惨な目に遭うシーンもあります。動物はCGだったからまだ緩和されていたけども。
でもそんなシーンはかならずろくちゃんが手を握ってくれていて、身を竦ませるほど怖いシーンでは左手でも覆ってくれていました。アレ、安心感ハンパない…
ろくちゃんとあれこれ感想を言いながら帰って「一緒に見に行けてよかった」って気持ちは同じなので良かった。家でもしばらく映画を見てなかったけど見てる間ずっととなりに座っていてだいたいなにもしないのはいいことだと思い出した。さまざまなタスクを並行処理しがちでいつも忙しくしている自分をちょっと反省した。
いつも隣でごちゃごちゃしてるの落ち着かないでしょ?って訊いたら「面白いから気にしてない」と言ってくれますが、気が休まってないのでは?でも気を使いすぎると心配されるから気にしないのがいいのは長く一緒にいて分かってる。
ろくちゃんのことをブログに書くにあたっていろいろ注意したいことが私にはあるんですが、つい脱線しちゃうからな…
容姿の良さを讃えたくなるし讃えていますが、あんまりおうちの話とかは書かないようにしようとか私が勝手に気にかけています。自分のは気にしないけどそれは自分に責任があるからね。
気遣いの鬼だし優しすぎて腹の中が見えないときはありますが(見抜いてるわたし)、悪いようには思ってないという信頼感はある。
ろくちゃんが今回「RRR」を見ての感想で私と一致したのは「そうはならんやろ」「なっとるやろがい」が何度ちらついたことか、ってことだったな。ふたりともぶくちゃんが好きだなと思った瞬間でもある。
ろくちゃん、関西に住んでいたこともあったのに全然訛らないのでこういうときだけ訛る。
ろくちゃんは「お母さんなんで生きてるの」と笑ってたから「やくそうだよやくそう!」と言うと「ああ!」と納得してた。実は見る前からナートゥナートゥのダンスはある程度コピーできている(けど完全にやろうとするとそりゃあしんどいって)ので踊りたくて仕方なかったそうです。
2回めの薬草を探すところや擦り込むところとか仕草が子どものようで繊細で本当に自然に得た知恵でやってる感じが出てたねとか細かいところをよく見てる。私はその瞬間「あー治るわ」って思ってただけだった。
ろくちゃんの疑問の一つが「あの時代のサスペンダーってあんなに伸びるかな」で、とんでもねーことに気づくなと思ってしまった。伸びないんじゃないかな…
「あんなに気づかないうちに涙が出てたの久しぶり」とか珍しくいっぱい感想を口にしてたな。
「今度は家でストレンジャー・シングスを見ようね」と仰ったので(エピソードふたつ見忘れてる)手を握ってもらって見ましょう。
久々に外でお好み焼きを食べたし、楽しかったな…今日も美しかった。私のお婿さんは今日も美しかった。