お話としての4巻(2回めの過去編)を2日で読み終わったのがデカかったな…
5巻では超絶重たい過去編を挟んで怒涛の展開だったのですが。
私は花城の重たい愛全肯定なんですが、皆さんいかがですか?
あそこまでさらけ出してしまえばもう殿下との関係に穴はないような。まだ隠している部分がある、実は殿下の立体フィギュア(実物大だけでなく超でかいのまで)を1万体作ってるとか殿下と自分の出会いから絵日記を壁画にしてるとか知らないままで成就するよりはね、全てを知った上でそれでも好きなんだと言われたほうが花城が負い目とか隠し事をたくさん抱えることもなく、自分の信者としての思いと一人の男性としての思いをぶつけられて結果幸せじゃないか、お話の作り方が秀逸だなあ!と感激しながら私はバイクを走らせているわけですよ(バイク通勤)。
花城がどれだけ殿下のことを愛しているかもわかって、それが誰と比べることも出来ないくらい重たい重たいものだと分かったらそりゃあもう、殿下と結ばれるしかないやんと納得してしまう。凄まじい説得力を持たせたエピソードでした。こんなえげつない書き方あるかね??
風信と慕情からすれば超怖い性癖を見せられてこんなやつにはうちの大事な殿下は渡せん!となるだろうし、花城の狼狽ぶりとか気の毒だったんだけどそこまで落としておいてものすごく上げるので読者の私も救われるような。
萬神窟って章立てとして長いけど全部丁寧に翻訳文をこねこねしたいと思いました。
花城、万に一つも殿下が振り向いてくれるとは思ってないところがもうどんだけ自己評価低いの?って思ったり。壁画でも自分のことは醜く描くのも悲しい。だけど傍にいたいんだなあ、逃げ出したりせず離れないのどれだけ好きなのかしらと思うともう、もう、私はたまらないですよ。
そんな落ち込みを経ての殿下の言葉にならない返事がまあ5巻の装画のとおりなんですが、花城良かったね…これまでの積み重ねって本当に大事。
その後で殿下が自分の過去をまざまざと見せつけられるくだりがあるんですが、結局あいつは何を見せたかったんだっけ??
魔翻訳の解釈間違いをしてるなと気づいたので改めて読み返したんだけど、殿下が思い出したとか思い出さされたわけじゃなくてその仮面を殿下がつけるに至った下りを読者に教えただけなのかな、殿下鬼火ちゃんが誰かわかったのかな?
日本語版が出たとして、あの4巻「白衣禍世」をまた読みたいですかと問われたら悩むけど。
きつかったねー…2巻の過去編が可愛く思えるくらい。
もう何も書きたくないもん。
でもどんなときでも、少なくとも2回めの飛昇までは花城は時々傍に居たんですね。
それを知っただけでも読んで良かったですよ。その直後で現在が超おもしろかったし…
アップダウンが激しいからとんでもないところで終わってしまったけど、6巻でいよいよ終わっちゃうのが寂しい。
いま思い返して1巻のタイトルが「血雨探花」なの、たしかに花城が殿下を見つけてお互い認識する話なのでそれが相応しいんでしょうね。2巻が「太子悦神」であの過去。
3巻、大変だったけど幸せだったなー。恋して自覚してでもすれ違ってって、恋愛の一番おもしろい時期かもしれん(他人事)
本当にこの作家さんうまいわあと何回思ったかしらん。
うちにある何千冊かある本でこれ以上に騒げる本があるだろうか(いやないかも)
しかもいま1巻から読み直していたら再発見が多くて面白いんですよね。
たぶん何周かできるんじゃない?本当に充実しています。感謝ですわ…
早く翻訳版続刊出てほしいなー