夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

22013 アンソニー・ホロヴィッツ「殺しへのライン」

東京創元社さんの先読みキャンペーンでゲラで提供していただいたものを読みました。

『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニーホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島オルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。年末ミステリランキング完全制覇の『メインテーマは殺人』『その裁きは死』に続く、ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ最新刊!

本筋には触れませんが、シリーズの魅力だと思うところはそのままで、旅先で起こることだけにこれまでと違う雰囲気も強くて新鮮な感覚もたっぷり。

この作品の魅力は犯人探しであると思いますが、それが存分に楽しめます。2作目は結構ツッコミを入れたんですが、3作目は違う雰囲気が功を奏して終始面白かったです。

舞台になるオルダニー島を検索しながら読むのがオススメ。

 

こまかな感想はまたいずれ書くと思いますが、シリーズをこれまで読んでいる人はもちろん読んだらいいし、読んだことがない人は1作めから読むといいです。各話1冊で終わってそんなに難しいところはないし、なにより主人公が一応作者本人というのがいろんな意味でスパイスになっていて、毎回この人おもしろいなー!ってニヤニヤしながら読んでます。