あー怖かった
もう10巻。10巻になっても謎は深まるばかりよ。
前巻から始まった青砥さんの巻き込まれた誘拐事件の解決編、今回は中島敦の「山月記」がフィーチャーされていましたが、いまの世の中で山月記で会話ができる可能性がある出会いってあるんだろうかとこの本を読んでいたらつねづね思うことが頭をよぎります。
声に出して読みたい中島敦!めっちゃかっこいいんですよ。
勉強していた私ですらいざ中島敦の著書で話をしてみようと思うとふわっとしかできないから、こんな偶然出くわした相手が持ち出したキーワードを山月記だと判断できる人がいてよかったね…っていらんことを考えつつ、このシリーズでも屈指のスリルを味わったのでした。
今回もおもしろかったねえ。私は殺人犯とかに会いたくないけどなんぞ引用されたらすぐに分かってあげられるように研鑽を積もう…
久我山さん怖いけど啖呵を切るセリフがずっしりきました。今回キャラクター造形が粗かったけどあっちゃんは美しくてまた出たらいいです。