夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「恋のゴールドメダル」(ドラマ)

「まぶしくて」のナム・ジュヒョクさんが演じる役がかなり悲惨だったので、キラキラで魅力満載の予感しかしないこちらで私の元気を回復したい。 

 ヒロインは「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」でとんでもねーブチキレ女、イナを演じた人ですね。拗ね顔が特徴的で可愛いのでヒロインでいるのを見たかったところもありました。一緒にいたシーンはそんなにないけれど「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」でも共演しているんですね。公開年が同じなのでどっちが先かはわかんないけど。

1話

重量挙げ選手の女の子と水泳の選手の男の子という組み合わせで間に入るのが新体操部という、ギャップ狙いで新体操部の面々がイケズという構図はスルーしたいところですが(重量挙げにモテないイメージをもちたくないでしょ、素敵なのに)ギャップが有りつつも新体操部たちは根性が悪いのが目立つのでイーブンかな。それより変態を疑われたジュニョン(ナム・ジュヒョクさん)を証拠もないしそういう奴じゃないと大人たちから信用されたのは好感触。闇雲に疑わないところとか。

ボクジュのお父さんも「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」でヒロインの父を演じ、「ネイル・カンタービレ」でも峰くんのお父さん役の人。この作品と共通して、飲食店の主人という…どういうキャスティングだろう、時期的にも若干かぶっているぞ。

ボクジュの部活仲間に「梨泰院クラス」のマ・ヒョニさんを演じた人もいて、髪の色はちがうけど髪型も同じなのですぐに分かりました。

にぎやかで食べ物が美味しそうで、主役二人は可愛いし(問題を抱えてそうだけど)私が見たかったのはこの路線だよ!とホッとしております。

 

2話

登場人物みんな性格がいい。元彼女は、いかにも未練ありありだけどいい女だから別れて後悔してるでしょ?って感じを見せていて多少アレですが、ボクジュ相手には意地悪小学生ぶりを発揮して目がキラキラしてるジュニョンが彼女を前にすると急に大学生に戻って目の輝きを失うのが面白いです。目の演技が本当にわかりやすくてうまいなー。あと1話のときに書けばよかったですがいい体してますよね!!!!

この回にはカメオ出演でイ・ジョンソクさんが出演されていて、「W」の時のご縁だそうなのでカン・チョル役の状態で登場(よく名前を覚えていたな)、ボクジュの叔父さんがWのときはヒロインの同僚のお医者さんだったので絡んでますが、面白いやり取りが見られました。ちなみに「あなたが眠っている間に」では叔父さんは実の弟妹を保険金目当てに狙う殺人犯で作中でイ・ジョンソクさんにぶん殴られたり蹴られたりしましたよね。それを知っていると本当に楽しかったです。

予算不足による食べ物の問題が生じていますが、それにしても美味しそうに食べること。サムギョプサル、豚カルビ、冷麺、唐揚げ、全部食べたい…あんなの消え物でたくさん用意される中でもぐもぐ食べているけどあの細い体をキープしてるからボクジュの中の人大変だっただろうなあ。

なんてことを思いながらも、ボクジュもジュニョンも可愛いと思ったところで次回に続く。

 

3話4話

ボクジュの可愛らしい初恋は金策も可愛く、家族の人の気遣いも可愛い。クラブの顧問の先生もすごくいい人なのよね。金八先生みたい。

4話で出てきた(それまでいたっけ)4年生男子に「恋はチーズインザトラップ」にも出ていて強烈な印象を残した肉の先輩がまた似たような衣装で登場しています。前も自己中で僻みっぽかったけど今回もそう。あまりに嫌ったらしいからうまいんだなあと思っていたんですけど、つい最近お亡くなりになったんですよね。あの作中ではイナにひどい目に遭わされていたけどこちらではそこまで接触のない先輩後輩の仲、という感じ。それより主将役がいくつまで学生役なんだとびっくりする(肉の先輩もそうだけど)、「ロマンスは別冊付録」で元夫とかいままでいろいろ見かけていた人です。

お話の方は下心があるとはいえせっかくダイエット専門医にかかってダイエットすることになったのに階級を上げる(つまり太る)方向へ調整させられそうだし、初恋の相手は幼馴染でちょっかいかけてきて面倒くさいジュニョンの義理の兄だしで前途多難なのであった。おもしろい。とっとと見たいのに最近字幕見るほど集中するのが難しいくらいちょっと忙しい。

 

5話6話

ジュニョンとボクジュが不器用ながらも元は幼馴染の関係だけに徐々に仲直りしていっているのがいい感じだけど、それをよく思わない元カノがなー。ジュニョンに執着するのは自分の現状がうまく行っていないせいもある気がする。もともと別れたのも自分がうまく行っていないからって理由だから、ジュニョンを振り回して気を紛らわせようとしている感じで、彼を思いやっているようで構ってちゃんくさくもあり。ちょいウザと思いながらもだ。

ジュニョンはボクジュの初恋をいろいろ良心の呵責もあって応援しているけれどちょいちょい惹かれていっている感じがするのが可愛い。6話クライマックスで元カノがボクジュのダイエット外来のことを密告したためにボクジュが父と監督コーチたちに囲まれ窮地に。

誰のためにスポーツしているのかって、今どき問題視されることが頭をかすめるね。

競技にするから盛り上がるのかもしれないけれど、盛り上がりたいのは本人じゃない感じもするのよね。このドラマはどうかよくわからんけど。

 

7話

大人がスポーツ選手の意思確認をちゃんとせずに無理を強いるのがひどい。暴力も辞さないとかいまどきあり得ないっしょ。

と、ドン引きしながらも友情と親子の愛情と師弟愛はまあまあ分かる部分も多い。後者は重たいけどな。体重も重要な競技というのも変な話だなーと、スポーツに興味がない私には疑問だらけ。彼らはそれを当たり前のようにやっているけれど、本当になんのためにやってるんだろ。

そんな物語に重要な部分かどうかわからないところに首を傾げながらも、ジュニョンはボクジュが心配であれこれ行動を起こし、完徹で肉で慰め(羨ましい)、ダイエット外来がバレたのは元カノのせいと気づくとマジギレするんだけどこのときの元カノの言い草がまた自己中でさー、拗ねた元カノが部屋に戻ってからボクジュにやらかすあれこれも自己中でさー。嫉妬している間はどんどんブスに見えるのがすごいわと。

あまりにすごいから書かずにおられなかった。

 

8話9話

とうとう兄にボクジュの嘘がバレるのだけど、バレるまでのジュニョンの頑張りがすごかった。が、バレたあとの兄と保健の先生のコンプラ違反とデリカシーの無さに私がへこむ。ボクジュが可哀想っすわ。知り合いとはいえ患者の情報を漏洩する兄、勘違いしているとはいえボクジュのテンション低い態度を気にせず踏み込んでいらんことを言う保険医。あかん。

兄の良かれと思った激励も重量挙げがどれだけ年頃の娘さんにとって厄介なものか、開き直ってしまえばいいんだろうけど非常にセンシティブな部分だなというのがこれまでの積み重ねから明らかに。

シホの実家の家庭不和やボクジュの先輩の家庭の事情が今後どんなふうに絡んでくるのかわからないけどいまのところずーっと株を上げているのはジュニョンであるな。主人公が当て馬枠っぽいポジションに居るの面白い。

 

10話

スポーツ以外のことで私があーだこーだいいたい部分は全部ジュニョンが言ってくれたのでよかった。兄の優しすぎるところとボクジュが重量挙げを恥じること。ちゃんとそこをフォローしてくれるのありがたい。チェコーチは良くも悪くも今どき珍しい熱血な先生なんだなと理解した。増量できないボクジュをパワハラじみた怒り方をしたり、主将の示談金のために私的流用するとか。それが最善とは言えないけど憎めない人なのはわかりました。

 

11話

ジュニョンのそれとないアプローチからの噛ませ犬が現れての猛アプローチでキャッキャ言うていたんですけど、ジスくんがたぶんカメオ出演していて、ジスくんとナム・ジュヒョクさんは時代劇で兄弟を演じられていたからその辺で絡みがあって楽しかったです。「自分に似てる」とか。

ジュニョンに告られて真っ赤になるボクジュが可愛くて私は終始ニコニコしておりました。が、幽霊騒ぎがいろいろやられている元カノ先輩だとわかっておわり。この先輩なー…

 

12話

ジュニョンがいい子ではあるけれど、カップルができあがるよりボクジュ父の愛情が沁みるぜ…

まだ物語が終盤にもなってないのであらゆるカップル(多い)と噛ませ犬がごたごたしておりますね。ジュニョンが幸せなら私はどうでもいいです。本当にかわいいしいい子。

 

13−16話

最後まで見るのに2ヶ月かかっちゃった。二人が付き合いだしてから糖度がむちゃくちゃあがって、多少のいざこざがあっても甘酸っぱいような、こういうことあるよねえと夢を見るような。ラストあたり、銀魂用語で言うところのファイナルファンタジーがすぎる感じもしたけどみんなわりと丸く収まって(元カノ先輩だけぶった切ったみたいな終わり方だったけど、噛ませ犬としての役割だけで終わりだったのか…ラストいい人だったな)ナム・ジュヒョクさんがえらいイケメンであること以外は実にリアルな感じの青春ドラマでした。爽やかでね、でもお肉が賑々しくね。

本当、お肉と冷麺を食べたくなる。

 

次は何を見ようかなーってもう決めているんですよ。超楽しみ!