ホラー映画超絶苦手なのにね、ぎゃあぎゃあ言いながら見ました。
まずね、この映画を見る前に「アルハンブラ宮殿の思い出」と「Wー君と僕の世界」を見るのをおすすめします。そうするとね、もっと楽しいよ!(見終わるまでかなり時間がかかるけど)
どっちか一つでも見ていたら味付けがさらにマシマシ!
ゆうきゃんの声で一人称「パパ」は週末のご褒美のように感じるな。
— 坂田(兵馬俑) (@goldilockszone7) 2021年1月24日
しかし見ているのはホラー映画。
私は自分の父親が一人称「パパ」か「わたし」なので(なのに娘は一人称がたまに「わし」…)特に不自然に思わないけど自分の父親の一人称「パパ」は気持ち悪い。ちなみに母も一人称は「ママ」。
既に混乱してる。ここからのスレッド、かなり混乱してます。
自分の気持ちを落ち着けるため+モチベーションを上げるため+目を背けても声で話がわかりたいために吹き替えで見ました。
コン・ユさんを中村悠一さん、マ・ドンソク兄貴を小山力也さん、その奥さんを坂本真綾さん、一緒に戦う野球部の男の子が前野智昭さんと、私的に耳は幸せでした。
だって中村悠一さんが「パパがいるから」とか言うんだよ…めっちゃ父性感じる声でした。あの声で「パパ」って(甘々と稲妻でもお父さん役をやってましたね。ええ、大好きです)
しかもコン・ユさん、顔ちっちゃくてスタイルよすぎてこんなパパたまんねえと襲いかかる感染者の勢いに涙がちょちょぎれつつも気を緩めたら思ってました。
だいたい私はホラー映画に対してそうなんですが、一度見ると2回目は平気なんですよ。そんなに繰り返して見たい映画はそんなにないけど、シャイニングとかキャッキャ言いながら見られるんです。結局わたしはビビリだけど、母の娘なんでしょうね。幼少の頃からエグいホラー映画をたくさん見せられているから、本当の楽しみ方を知っているのかもしれない。
この作品も怖がりながら震えながら見るだけ見て、最後はボロボロに泣きながら満足してましたからね。
でもマ・ドンソク兄貴もコン・ユさんも出ない続編を見たいとは思わないし、ウォーキング・デッドも見たいとは思わないけど。でも一度見ると平気…いや、ヒッチコックの「サイコ」だけは無理かも。あれ超怖かった。母が「これ主人公の頭がおかしくなってお母さんのフリして自分に命令してるの」とネタバレしながら見せても怖かってん
本当に面白かったけどさ…今の御時世、感染症でさまざまなエゴや感情が渦巻く世の中にあって、私が「アルハンブラ宮殿の思い出」と「W」を見た上で見たのは、最大限に楽しめる環境にあったとしか思えない。しかも「トッケビ」も見ていて、マ・ドンソク兄貴の作品も見てるし魅力は十分に知っている。予習バッチリ。
「アルハンブラ宮殿の思い出」と「W」には共通の出演者がいるんですよ。キム・ウィソンというギョロ目のおじさん俳優なんですけど。どちらの作品でも癖の強いクソ野郎みある役柄でね。
この人が「新感染ファイナル・エクスプレス」に出た瞬間に、ああこれは厄介で最後まで面倒くさいやつだとわかっちゃったもん。
兄貴がジャケットを脱いでそのへんにあるもので動きやすく武装する頼もしさを見せつけてくれたり、コン・ユさんが父性マシマシの優しい眼差しで娘を見ている間も、自分だけが生き抜くために他人のことなど知ったこっちゃないくそったれぶりを見せてくれるのがもう予想通りでもホラー映画ってそういう人がいるから面白いからこの人が演じるのにうってつけなんやなと。この人がひどいことをする度に「でしょうね」って気分でニヤニヤしてました。なんかオチまでわかっちゃった。
この人の演じた役柄を知っていると納得、でも期待に応えてくれて妙な嬉しさもあり。またどこかで会えるといいな…クソ野郎役で。
ラストはむちゃくちゃ感動するんだけど、切ないですよね。怖かったけど見てよかった。話題になって早々に見るんじゃなくていま見てよかったなと思います。