2日早かったけど「林遣都作品集 THREE TALES」が届きました。＃林遣都

お誕生日の発売だけど世の中の流通システムは日曜日発売を本来ナシにしているので、早売になっちゃうのよね。私はヨドバシカメラでオーダーして４日に届きました。３日にオーダーしたのでもしかしたらもっと早かったひともいらっしゃるのかもね。

林遣都作品集 THREE TALES

作者:林遣都
発売日: 2020/12/06
メディア: 単行本

前の写真集「Clear」から１０年くらい経っているらしいのだけど、３部構成で全部服を着ているのもいいと思います。若い頃は脱いでた（言い方）

若い頃と云ってもこちらも２０代の写真である。

そして、ここのところいろんな媒体でお見かけして感じるんだけど、はっきり言って牧くん演じていたころより美しくなってない？（ここより先は個人の主観による感想です）

私は学生さんの頃から見かけていたけど、演じる役によって顔つきが細胞レベルで変わる感じがするのでこのときが一番ってのはよくわかんないけど、顔立ち自体の素材の美しさは更新していっているような気がする。

髪型でも左右されるところがあるかもしれないけど、パーマが抜群に似合う。

この写真集ではようタバコを吸われているのだけど、タバコを吸う＝かっこいいという演出は本来はもう時代遅れなんですよ。寺山修司が吸えないのにかっこよく見せたくてエアやってたくらいの時代の産物なんですよ。でもね、ご本人がお好きで吸っているところをパシャリとやったらそりゃあ素敵じゃないの。

遣都さんのほかの雑誌のグラビアでもたまに小道具として文庫本を読んでいるところを見かけたら何を読んでいるのか執拗に（笑）チェックする方なのですが、今回のはわかりやすくてすぐに調べました。

旅をする木 (文春文庫)

作者:星野道夫
発売日: 1999/03/10
メディア: 文庫

書皮（カバー）を剥いた状態で遠目で見てロゴから「文春文庫だな…」と分析する変態を凝視するお婿がそばにいましたが、私くらいになるとだいたい背表紙や書皮を剥いた状態でもどこの文庫かはわかります。

星野道夫さんといえば最近も山で出くわす熊の怖さについて話した際に思い出しましたが、ロシアで熊に襲われてお亡くなりになった探検家です。

素敵な男性が何を読んでいるかを端的に表すなら星野道夫さんの本はたしかに間違いない。

村上春樹だったらちょっと笑ってまう。村上龍だったら「やばい」、伊坂幸太郎だったら「ええんちゃう」田中芳樹だったら「へっ？」ってなる中で星野道夫さんは絶妙。

私の「鞄の中に忍ばせていたら惚れてまう作家」No.1かもしれない。すごいわ遣都さん（じゃなくてスタイリストさんとか写真家の方の選択だと思うけど）

遣都さんは全方向どこを撮っても絵になる写り方ができる人だと思うのですが、後ろから首根っこ（だから言い方！）を撮ったアングルとか「わかってらっしゃる」と何度も頷かずにいられない。あの肩がきゅっとあがってるの、少年の名残のようなものを感じますよね…

気だるい眼差しもはにかむような笑顔も見てる人みんな好きでしょ！って表情をいろいろ切り取ってくださってますが、カメラのファインダー越しというのが既にガラスが１枚隔たっているのですが、大きなウィンドウ越しに振り返ったときや窓越しにくつろいでいる姿を撮っているものが目について私の印象にも良かったのは、透過しているにしても壁のある状態の姿が演技をしている姿にも通じて、本来の遣都さんを見せてない感じがして私には快く思いました。

別に素の姿を見たいわけでも（よくお友達のインスタなどで登場されていますが素のなんのちからの入ってなさも面白くて魅力）、バッキバキに雑誌のグラビアでモデルさんやっているのを見たいわけでもなく、その中間にある、なにかの役に入っているわけではないけど、誰かが見ている彼の姿というものが切り取られているような。これはこの写真集でしか味わえないのかも知れませんよ。

ということで、満足です。素敵な人のくつろぎ方、街での過ごし方、（夜の）海辺での過ごし方みたいな屈託がないのに美しい姿が見られるのでね、そういうのを目指したい途上の若い子にも見ていただきたい。

あと紙の質もいいですね。指紋がのこらないタイプ。私は写真集でのテッカテカが苦手で。指紋を残したくないから端を指の腹で丁寧にめくるからいらんところに集中してしまう。

それがないからくつろいで見られます。本当に余計な力がいらないように出来ている。細部まで丁寧。これは一生モンのお宝ですよ。

林遣都1st写真集「Clear」(DVD付) (Angel works)