夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

うちの雑な家計簿に「瀧拠出」という言葉が書き込まれた日

時折このブログでも触れていますが、私は瀧が大好きです。 

ピエール瀧の23区23時

ピエール瀧の23区23時

 

 電気グルーヴが今年で結成30年とのことだけど、「人生」のころはナゴムレコードのアンソロかなにかで名前を知っていて、電気グルーヴの名前を知ったのは、ソニーが「今度広島で無料のライヴをやるから来てください」とチケットが送られてきたのをスルーしたときに認識したというころから知っているけれど、好きになったのはいつくらいだろー。KARATEKAかな。

KARATEKA

KARATEKA

 

 それより先にスチャダラパーフリッパーズ・ギターが好きだったので。

で、スチャダラパーも野外で無料のライヴをやっていたのをチケットをもらったけど私はその頃からわりと病的な出不精だったので行かず、親友に行ってもらって写真OKだったのでBOSEアニシンコの生写真をもらうという…生写真…

 

なんで無料のチケットを貰いやすかったかって、スチャダラはどういう経緯か忘れたけどソニーのなにかの会員でいろいろ優待をもらったり、デモテープをもらったり。当時マライア・キャリーがデビューしたてでデビューシングルも無料で送られてきたものじゃった…そして地元の音楽関係のお店にすごく顔が利いたのでいろいろ融通してもらっていたのであった。

 

ナゴムレコードはそんなに知らなくて、詳しかったのは親友。親友というのは5歳からの付き合いでこんな親友に恵まれていいのかと慄くくらい、モデルのように長身で美しく、知能も高くてセンスもよくて遠くの街で博士やってる人で。

ろくちゃんもナゴムレコードをそこそこ詳しくて電気グルーヴ好きでアルバムを所有していたのに…ここから今回の問題が発生するんだけどさ。

で、同年代の仲良しが顔を揃えて話すのがスチャダラフリッパーズ電気、って感じの学生時代を過ごしたわけですよ。

 

ポンキッキーズとかに出ているのも当然見ていたし、ちょうどスカパーが普及してMTVとかスペシャ見放題だったしで音楽にハマるのに環境が整っていたんだけどCCCDというクソみたいなシステムもあった時代だったな、と思い返してる。だからアルバムとして所有していることが欠落している時代もあったり。

 

瀧は独特のキャラクターが大好きで。私は体操シリーズが大好きなんですよ。

日々の憂さを晴らすのにちょうどいいような感じ。親友と瀧を褒めると話が長くなるほど瀧が好きで、この3月の頭にも瀧が好きだとか瀧はおもしろいとか瀧すごいねーとかLINEでやりとりしていて52歳にどれだけ我々は心を寄せているのとあとで冷静になって笑ったりね。

張震が瀧に似ていると私は長い間主張しているんだけど親友は「瀧のほうがかっこいいよ」という主張を崩さない。わかってる。瀧のほうがかっこいい。でも張震がかっこいい瞬間も瀧がよぎって困ってるんだこっちは。

カップルズ

カップルズ

 

 これは似てない…

グランド・マスター(字幕版)
 

 これの世界で一番怖い理髪師集団の中心でドヤってる顔とか似てた。

 

そして3月13日の朝、目覚めてLINEを見ると親友が「瀧が!」と。

で、いやーな予感が頭をよぎりながらTwitterのトレンドを見ると瀧が逮捕とあるじゃないですか。

 

そこから1日中、なぜか大変でした…別に身内でもないし友達でもないのに、親友とろくちゃんとどーしよどーしよどーしよと。

そして俳優としても活躍する彼の作品に関しての対処が様々な動きを見せ、キムタク主演が話題になり、作品的にも評判がいい「ジャッジアイズ」が販売中止、配信も中止と発表されて。

しばらく買う予定がないのに買っちゃった。

JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言 - PS4
 

 そして電気グルーヴの楽曲がAmazonUnlimitedなどストリーミング配信で有料聴き放題だったのも、単品販売も一旦取り下げると聴いて、私は真っ青になりましたよ。

ろくちゃんCD持ってるよね?と訊くと「いい時代になったなーって、リサイクルにだしちゃ…った…」

 

あああもう断捨離が憎い!断捨離はいいことないよ!

 

それなりに単品でダウンロードしていたけれど、アルバムで所有しているのはORANGEとDRAGONだけだったので、大好きなVITAMINも落としたり、PVもお気に入りを落とし、思い入れのある「ジャンボタニシ」と「ドリルキング社歌2001」も落としました。

 

ジャンボタニシなんかメインボーカルが瀧だからアウト中のアウトだけど、なんでジャンボタニシやねんと自分でも思う。

でもすごく大事な思い出があるんだよ。曲の内容は小学生男子がテキトーに作ったような歌詞でそこもいい。

 

あの曲がスペシャでよく流れていた頃に、当時付き合っていた恋人と別れ話が出て、美男でユニークな人だったんだけど、日頃人間関係がこじれたり死んでも泣いたことがないという話をしていたのに別れ話になると泣き出して、なんとも美しい別れの瞬間につけていたテレビから流れたのがジャンボタニシとドリルキング社歌。

最高でしょ。あの思い出大好き。何回もその話ができる。

 

私にとって重要な時間やそうでもない時間の要所要所に電気グルーヴの曲はあり、卓球も瀧もそこにいたので今回の騒動では何回か親友やろくちゃんに「瀧が死んだみたい」と泣き言を言ったりクールなはずの親友が「解散しないよね?」「瀧どうしちゃったのかな」とかファンなのか友達なのかわかんない取り乱し方をしたりと大変で、いまも報道の一個一個に悲しくなったり胸が悪くなったり笑ったり。

一番笑ったのは街の人のコメントの「真面目そうな人なのに」。仕事への向き合い方は知らんけど、パフォーマンスを見ていたらそんなこと1mmも思わん。

 

ラジオとかちゃんと聴いてなかったのが悔やまれるな。メロン牧場は昔愛読していてエヴァの主題歌をdisっているのが好きだった。(disっていたのは主に卓球)

 

「脳内で麻薬を摂取できる男って瀧を表現している人が居たけど、摂取してたね…」

「それな…」

 

と苦々しく笑い合ったりもしたけれど、いまは楽曲配信が復旧してくれるのを祈り、作品に罪はないと監督が泣きながら語った麻雀放浪記2020を楽しみに、沙汰を生あたたかく見守って行こうと思っております。

 

で、お給料の使いみちを書き込んでいて、雑な家計簿に「瀧拠出」とゲームソフトと楽曲に一夜で使った12000円、来月の引き落としのために引き落とし用の口座に入れたことを記録して、「瀧のアホーーーー!」と心の中で叫んだのでした。いや、Twitterで何度か叫んだ。

 

法律で禁止されていることはやってはいけないが、そもそも麻薬の摂取は法律で取り締まるべきなの?社会的に追い込まないといけないの?病気なの?体を壊すの?麻薬で周りに直接的に迷惑をかけるのは、人格を失って人に危害を与える瞬間くらいと思うのだけど、社会的に追い込んで周りも一蓮托生で追い込むペナルティって本当に必要なの?

売る側が反社会的勢力だからというなら、重要参考人扱いで、あとは本人の体質や行状を見て病気なら治させる、うまく付き合っているなら経過観察でいいんじゃないかなーと、本質的なことで疑問を持ってしまった。まあ、私は瀧がやろうが岡村ちゃんがやろうが麻薬なんか興味ないですけどね。そのうち死にかけて苦痛を和らげるために合法的に打たれるだろうから、そのときに嫌でも知ることになるんでしょうよ。