珍しく事情があって日本の小説を読みました。事情があるのも珍しく、日本の小説を読むのも珍しい。でもたぶん次も日本の小説。
以前劇場版をスカパーのチャンネルで見たのだけど、作画が苦手で、内容が静かだったので途中で寝た覚えがあって、押井守監督の作品だと知っていたのかどうかは覚えていなくて読んでいる途中で調べて再認識?してびっくりしたという。
だって押井守監督なら眠気をこらえるっしょ。寝ちゃったとかありえないよ。
でも寝ちゃったのねー
僕は戦闘機のパイロット。飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。二人の人間を殺した手でボウリングもすれば、ハンバーガも食べる。戦争がショーとして成立する世界に生み出された大人にならない子供―戦争を仕事に永遠を生きる子供たちの寓話。
主人公の男性の一人称で語られるので、彼の知っている範囲で世界や周りについて語られていくので、世界が私の知っているものよりどんなふうに変容した状態で彼らがあるのかがぼんやりとしかわからない。喜怒哀楽で表現すると喜怒は欠落気味で、哀も押し殺し気味。ふんわりとした楽しみはあるのか、親しみとか楽しみとかでなんとかごまかした今を生きることに関する感情の薄さで生きている感じ。
その合間合間に草薙水素という女性と主人公の間に表に殆ど出さないものがちょいちょい溢れ、それが積み重なってのクライマックスなんだけど、情報が少なすぎて読みようによっては唐突に感じるだろうし、私もオチが見つからないからそういう展開にしたのではと雑に解釈しそうになってしまった。
まだシリーズとしてはいくつかあるようなのでそれらを読むまでは結論は保留したほうが良いんだろうけど、サラッとした文体なので読みやすく、ページ数も少ないのであっちゅーまに読めました。
で、いま確認したけど…

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(順不同)
あと5冊あるのか…
読む前にアニメの方を見ておこうかなあ。
SFかどうか物議を醸したのだけどSF要素はあるかなー。サリンジャーを引用したり作者の世代からの感傷的な表現も向き不向きがありそうだけど最後まで読めそうな気はするので手配しましょう…