さいこーーーーーーよーーーーーーー!!!!
画期的な脳外科手術EEDを受けることにより、恋人や夫婦がたがいの気持ちをダイレクトに伝え合うことが可能になった社会。携帯電話メーカーのコムスパン社に勤務するブリディは、エリートビジネスマンでボーイフレンドのトレントとの愛を深めるため、干渉してくる親族たちや、コムスパンいちの変人と名高いCBの反対を押し切って、EED処置を受ける。だが、ブリディが接続したのは、トレントではなくとんでもない相手だった!?人の心がわかることは幸福につながるのか?ソーシャル・メディアとコミュニケーションの未来を、SFならではのテーマとミックスする、超常恋愛サスペンス大作。
700ページ超、読み終わりました!途中でこれは非常に私の性癖をくすぐると気づいた時点で、素敵なシーンを読んではもどり、読んではもどり、本を閉じてはうつ伏せになって机をバンバン叩くような心境で読んでいたからもう、とても捗らず。
でも半分からは一気読みだったな…途中でFGOのおっきーの如くへんなアヘ顔になりそうだった…性癖すぎる…とってもロマンティックだった…
コニー・ウィリスの小説の特徴といえばだいたい主人公が本人の意図とは違うものに翻弄されがちで忙しいのだけど、この作品もものすごく忙しい。忙しさがこれまでのなかでも随一かもしれない。しかも翻弄される原因の一部が面倒くさい身内ってあたりがそういうものに心当たりのある者にとっては同情してしまう状況だったり。
アイルランド系であることに矜持を持つ大伯母、自分が三姉妹の真ん中で姉も妹も面倒くさい、そして性急で相手の都合にまったく合わせないイケメンの彼氏。
そんな彼女が本人の意図するところとは全然違うところで会社のなかでもナード中のナードのCBと精神的につながっちゃったら…というところから始まるパニック小説とも取れるんですけどね。
御年70歳くらいでこれを書くコニー・ウィリスはすごいなと。
あと、コニー・ウィリスの短編はそれほど読んでないから知らないけど、長編でこんなにセックスセックス言ってるの初めて。現代的な内容だからかな。航路はどうだったっけ。
まあ、あらすじはどうあれ、SFだからって敬遠せずに、私に騙されたと思って読んでよ。
私が最&高なんて言葉使ったのこれが初めてだから。
ときめきを、ありがとう。
それと、FGOをやっているからね、メイヴちゃんはやっぱりクイーンだなと思いました。コニー・ウィリスは可愛い女の子を登場させるのがすごく上手だけど、今回も素敵な女の子でした。
ここから微妙にネタバレ?
(半日後)興奮の読後からちょっと頭を整理して、読んでいる途中で感じたことを。
作品のモチーフで、好きな人は「家族八景」「七瀬ふたたび」などを思い出すと思うのですよ。日本の方はそういう力を持ってしまった人の日本ならではの陰湿さがあり、ショタコンホイホイだったような気がする。
それもあって、読んでいる間の肌触りは「七瀬ふたたび」×「ハウルの動く城」だったな!って。どこが?って思うところもあるかもしれないけど私はハウルの動く城を始めてみたときの胸のときめきが蘇ったな…
エディプスの恋人が3作目で、持っているのだけど読んでないのよね。七瀬ふたたびが面白かったのでそこで満足したというか。読んだほうが良いんだろうなあ。趣はぜんぜん違うけれど面白いですよ。ちょいちょい映像化されているような気がする。
ここからは蛇足。更に蛇足。
私はCBはベン・ウィショーさんだと思って読んでました。映画化するなら彼で!!!本人のセクシュアリティとかは関係ない。セクシュアリティで役柄限定されるのはおかしいし!
彼しか居ないってくらい私の中でハマりました。いやー素晴らしかった!