夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

今週の #まんぷく (第18週目)

 産みの苦しみとよしのちゃんの縁談で蘇る序盤の鈴さんの面倒臭さ…

 壇蜜さんはさすらいのミューズって感じでほとばしるパトスでマンボを踊って忠彦さんの新境地を開いた「だけ」なのに、色っぽい美人ってだけで克子姉ちゃんを翻弄し、女性の家族たちを( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)させていったのであった。視聴者も大概( ゚д゚)だったのでは。

たしかに芸術家の妻がこのくらいで慌てるなと、すごく遠くから見ると思ってしまう。もっと放蕩がきつい芸術家は多いしエスパー魔美のお父さんとか娘をヌードモデルにするしさ、それに比べたら忠彦さんは真面目な芸術家だよ。黒田清輝みたいに娘を描かれたら克子姉ちゃんと鈴さんは揃って「コレジャナイ」って言いそう…

 

この一週間では私は岡さん森本さんコンビが恋に落ちちゃったところが格別に面白かったんだけど、森本さんがすっかり感じよく、様々なことに理解があり、ポジティブになっているのが好もしく思いました。映画館はまた今度、と言われたときの反応も「次もまた会える」ことに希望を見出しているような。岡さんはもともと酔っ払いから嫌がる女性を助けるくらい男気があり、ブツクサいいながらもちゃんと仕事をして出来たところがあるのでさほど成長を感じないけど人懐っこいところはあるのですぐに「よしのちゃん!」言うてるし好感度は高め。どちらが選ばれるのか、マスターの言う通りどちらも玉砕するのかも気になったり。

 

マスターと言えば、白薔薇のふたりは主に成り行きの見守り役だけどふくちゃんと萬平さんの味方だから嫌なことを言う世良さんに雑盛りカレーをお見舞いするのが痛快でした。家で産みの苦しみがあったり、子どもたちが学校で揉めていたりする中、職場ではなんの軋轢もないのはいい緩衝材ではないでしょうか。チャラい加藤雅也さんというとんでもないものを見せていただいていますが(すごい美男でしょ?なんなら今井三姉妹の旦那さんたちと真正面から張れるくらい男前なのにあのキャラ…)オッケーが癖になってくる。しのぶさんの牧瀬里穂さんも往年の「ヒューヒューだよ!」を彷彿とさせる変な声とかね。昔から顔をいじらずかわいい、いま47歳とかありえへん…昔、めっちゃめちゃファンだったので嬉しいです。シンデレラエキスプレスのCMとかね、もう見ている側に遠距離恋愛をしていないのに私も僕もと幻想を抱かせる姿でしたよね。


JR東海 クリスマスエクスプレス 牧瀬里穂1989

 

そんな懐かしさを覚えつつ、ラーメン開発は試行錯誤の連続で、そこを励ます真一さんと忠彦さん、この旦那さんたちの交流もなんの軋轢もなくて見ていてホッとするというか目の保養というか。

見ているこっちの大体は「はよ油で揚げることに気づかんかい!」って思っているんですけど、今の主流のフリーズドライも試しつつ(あれには大掛かりな機械が必要らしい)やっと、やっと、今週のラスト1分というか15秒くらいで揚げることにたどり着きます。

長かった…

 

来週は!ふくちゃんの予言どおり?世良さんが土下座し、タカちゃんが出産し、それからふくちゃんが倒れるという、面白いやら温かいやら心配やらでいろいろ物語が動きそう。ふくちゃんがどれだけ大変だったか、萬平さんは感謝している方だと思うけどもっと労ってやってほしいわ。ふくちゃんはラーメンができるのを楽しみにしていたけどかなりしわ寄せをうけていたはず。家事の傍ら子供と遊ぶのにも一生懸命でヘトヘトになっていたのも気にかかった(月光仮面の子どもたちは超可愛かったけど)。

 

人が成功するところを見るのは嬉しいので、来週は楽しみですねえ、まだまだ紆余曲折はあるけれども(画期的な発明にはかならずパクリがついてくるものな…)