発売日に買えました。うっかり見過ごすところだった…
広島編の結末はFlowersで読んでいたので再読になりますが、傷ついている汐路ちゃんを励ます話が優しいから読んでよかった。
で、新章が始まったのだけど、今度は一応長丁場ではない…が、長い目で見ると長丁場なのかしらん。という感じ。流れはある。転ぶのは強引な展開かもしれないけど、整くんならやるね!という。
ガロくんの存在が見え隠れしてそれを求めながら行動するところがまた好きなのだけど、そんなにページ数はないのに詰め込まれたエピソード、詰め込まれた整くんが常々考えていること、詰め込まれた豆知識的な情報…これを数ヶ月おきに読ませてもらえるってとても贅沢だと思う。映画だったらシリーズ物で3年に1度くらい制作されるくらいのボリューム。
作中に引用されたものがまた素敵だからさー
つい買っちゃったわよ。
- 作者: マルクスアウレーリウス,神谷美恵子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/02/16
- メディア: 文庫
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三好達治の「大阿蘇」とか教科書で読んで、「にほんごであそぼ」でも取り上げられていたかな?雨が降っていると思い出しがちなの確かに。すごく好き。
どこからどうつなげてああいう物語にするのか、田村由美先生の頭の中を知りたくなる展開のうまさ、引用作の巧妙さ。
整くんにも秘密があるっぽいのに今回もそんなに明かされなかったのだけど、次回が早速気になる。裏にガロくんはいるのか?いないのか?
ここへ来て「このマンガがすごい!」で2位になったそうですがね。
いまさら?感が強い。
直木三十五に直木賞取らせるくらいじゃね?しかも2位とか!1位でしょふつーに!
田村由美先生ってとんでもなくすごい漫画家さんなのに扱い悪くね?
ネトフリで7Seedsがアニメになるらしいけど、生ぬるい!どの作品もアニメでも実写でも絶対見ごたえあるだろうし、原作で圧倒されるだろうよ!(BASARAはアニメ化されたけど、連載中のアニメ化だから終わり方が微妙だった覚えがある。揚羽の声が塩沢兼人さんだったのが最高だった…)
その昔、脂汗がだらだら流れるほどの謎の腹痛に苦しみながら病院で順番待ちをしていて そこで手にとった別冊少女コミックで「BASARA」の第1話を読み、苦しみながらも「すごく面白い作品が始まった…!」と感激したのだけど、結果、内臓疾患が見つかり入院した思い出があるのよ。巴がゆく!もその前の読み切りも読んだ上でのそのテンションだったけど、その勘は正しく、最初から最後までクライマックスだった(すぐ仮面ライダー引用したがる)
新作はまた違った魅力があって、現代物を描いてもすごく面白い方だなと改めて。毎回これ書いている気がする。
入院しても病院での生活にちょっとした楽しみを見出す整くんが好きです。よく喋る子だけど中身がしっかりしているから鬱陶しくないのよね。実際そばに居たら面倒くさいかもだけど。
謎のメッセージの作り方が聖書を勉強する時みたいだな、と、私は仏教徒だけど一時的に聖書の勉強をしていたので思い出しました。
ところでマルクス・アウレーリウス「自省録」で引用されている「明け方に起きにくいときには」ですが、大昔の人と私の気持ちがフィットした瞬間でしたね…
ここで引用された言葉を胸に、頑張って起きます。