夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「僕らは奇跡でできている」7話 感想

 神回でした…ここへ来て。

僕らは奇跡でできている (上) (扶桑社文庫)

僕らは奇跡でできている (上) (扶桑社文庫)

 

 自分とうまくいっていなかった歯医者の先生(水本先生だったっけ)がかずき先生の良さに徐々に惹かれていくのもいいけれど(こういちくんのおかーさんは困ったら歯医者に行くのどうなのというか、こういちくんのおかーさんとかずきくんをつなげるのが歯医者の先生なの可笑しい)、母親にだめな子だと思い込まれているこういちくんを通してかずき先生がどれだけ自分の個性と折り合いをつけるために苦しんだか、それを経ていまの、ちょっと変わっているけれど理解されれば周りから慕われる人になったかがわかる流れがな…

 

「僕はこういちくんのすごいところを100個言えます」

 

って、誰もが誰かに言ってもらいたいセリフじゃないかしらん。

わりと誰のためにも淡白な感じのあるかずき先生が泣きながらこういちくんのお母さんに自分の過去を話すところとか、高橋一生さんの演技に見入っちゃった。他に誰がやればしっくりくるかいまいち思いつかないほどの当たり役だと思う。

 

自分とかずき先生を重ねて見がちなんですが(私も「ちょっと変わっている」ので)、先日、非常にバツの悪い瞬間にかずき先生みたいな顔になっていたので、ああこういう気分なのかとちょっと可笑しかったです。

 

人と違う部分が病気が原因だったり障害の名前がつくのはなんだか悲しいけれど、言い換えれば個性になるって世の中のおかーさんには受け止めてもらいたいものですなー

「やればできる子」って、できない子に言うのは簡単だし出来ないのを子供のせいにした無責任な言い逃れだったり、世間体とか具体的になにが世間なのかわかんないのに負い目を感じがちであることとか、世の中のいろんな人が苦しく感じていることが丁寧に浮き彫りにされているいいドラマだというのがはっきりしてきたなあ、ここへ来て。

 

かずき先生と水本先生がどうなるかは私はわりとどうでもいいんですが、それよりだ。

最後の最後でとんでもねー爆弾が投げられて終わったので、タコにもけりがつくかもしれないし、来週が楽しみです。たぶんリアタイ出来ないけどリアタイしたい。

かずき先生ってああいうことには疎いのかと思ったらちゃんと察しているんだなー。ちゃんと現代人だ。

 

チルダさんがお母さんとか(家政婦さんでもだけど)すごいよなー…

 

じゃない、それよりだ。

 

 

いままでこういちくんのお母さんが出る度に「この綺麗な人どこかでみたことあるなあ」って思っていたんですよ。綺麗で、狭量な雰囲気がうまく出ていて、あんまり知らないけどいい女優さんだなーって。でも怖いからあんまり直視していなかったのか、脳がそっちに切り替わっていなかったのか。

 

私の一番大好きな特撮である仮面ライダー電王佐藤健くん演じる野上良太郎のお姉さんで物語の重要なカギを握る愛理さんを演じた松本若菜さんじゃねーか!!!

愛理さんあれだけ大好きだったのに、顔を見ても気づかないって!この私が!

 

でも先日ビルドをイッキ見したせいか、特撮脳になっているのでニュースサイトで松本若菜さんが取り上げられているのを見てふつーに「あ、愛理さんじゃん!」って気づいた。切り替えないとうまく働かない脳、ダメすぎるね。

 

久々に見られてよかった。もっと活躍してほしいなあ。電王がデビュー作とは思えないほど上手かったよなあ、ふんわり優しい愛理さんと、記憶を失う前の愛理さんとか。すごくよかった。桜井侑斗に特別に想われるのに説得力があったなあ。

 

意外なところでもいい作品だったので、感謝です。