夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

今週の #まんぷく (第3週目)

 ラブコメから一転して波乱の3週目!!

連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド)

連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド)

 
連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック

連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック

 

 いい曲が多いなと思っていたら川井憲次さんだったのかー!吉本新喜劇的なものからドラマチックなものまで。

 

咲姉ちゃんを喪った真一さんから背中を押されて萬平さんの好意に応えようとするも空気を読まないタイミング(ドラマ的には最高に空気を読んだタイミング)で萬平さんを憲兵に連れて行かれてしまった先週末。

それから今週は痛々しい、朝から大丈夫かと心配になる拷問シーン、朝ドラなのにサスペンス劇場が繰り広げられましたが、結果的に保科さん(橋本マナミさん)、野呂さん牧、善之介、お友達二人、真一さん、忠彦さんたちとの結束が固まり、お姉ちゃんからのバックアップも受けてみんながふくちゃんを通して萬平さんの味方になってくれました。憲兵へも、おかーさんへも。

 

まあ、何より気に入ってしまった世良勝夫さんが活躍したような気がする!ワタシ的には!

 

「ラーメン食べた仲」という言葉がどれだけ汎用性あるか。それが活かされた感じでした。過酷な内容の中でどれだけ世良さんと野呂さんと牧、善之介の存在に救われたか。コメディリリーフって大事よ…

 

ふくちゃんが大阪商工会の三田村会長を動かし、世良さんがそれに乗っかり、世良さんが探偵になり、世良さんが三田村会長と陸軍元大将を動かし、世良さんが命の恩人になった感じ…世良さんが!

 

萬平さんは度重なる拷問に絶望しきっていましたが、ふくちゃんと生きて再会することを糧に、ハンストをやめて地面に落ちたまずいご飯を食べてまで生き延びることを選びました。そう説得したのは結局なんで捕まって牢名主っぽくなっていたかわかんない稲葉さん(六平直政さん)なので命の恩人は稲葉さんもそうといえる。萬平さんは稲葉さんの釈放を喜び涙ながらにお互い別れましたが、また会えるといいな。

稲葉さんからもらったご飯を「まずい」と食べて、釈放されてふくちゃんが作ったお弁当を「うまい」と食べたのいい対比です。

 

おかーさんの様子からそこから結婚まではまだ一波乱あるのかなーと思ったらあっさり結婚できて(それまでがあっさりじゃなかったけれど)よかった。

出征直前に最後のひと押しをした真一さん、自分や亡くなった咲姉ちゃんのことよりふくちゃんのために動いてくれた本物のナイスガイでした。忠彦さんもふくちゃんの背中を押してくれたし、いい義理のお兄さんばかりで今井さんちの三姉妹はいい男性に恵まれたなあ。

 

そしていままでの小憎らしいふるまいに「演じるのが松坂慶子さんじゃなかったらチャンネル変えてた」とまで思わされたものだったけれど、いざ許すときの笑顔と涙の可愛いこと!

ふくちゃんの勤めているホテルでのささやかな記念写真が幸せそのもので(姪っ子の言う通り真一さんと咲姉ちゃんと忠彦さんにもいてほしかったけどな)写真を撮る海原はるか師匠のほんの一瞬の名演技を含めて晴れやかでいいお式でした。前に出過ぎの世良さん、座ってない牧、善之介、裏方で祝福する野呂さん、みんな好きだしそこには悪い人がいないよね(ラブりんはまた出てきそう)

 

今週は15分間のドラマで何回泣いたかわかんないです。急に真犯人がわかってしまうところも、急に結婚しちゃうところも、急なのにうまく急に見せないのすごいよね、結婚なんて2分だよ?尺の使い方すごいよ?下手したら真一さんと忠彦さんの対話のほうが長かったよ?

 

来週はいよいよ第二次大戦も佳境に入るので大変そうだけど、あとは私はなるべく鈴さんが生き延びることを祈ります(萬平さんとふくちゃんは大丈夫だとわかるからいいんだけどさ)。

 

この作品、どの演者もすばらしいんだけど(釈放されたときの萬平さんの演技、素晴らしかった)松坂慶子さんの憎めない、面倒くさいけど可愛い人を演じるの、最高じゃないですか?他の誰にもこういう演じ方、雰囲気は表現できないような気がする。それも美しさを保っているのがすごい。ふくよかにはなったけれど、褪せないよね…一番好きなのは蒲田行進曲の小夏なんですけど。

蒲田行進曲

蒲田行進曲

 

 

だからこの作品でまだまだ面倒くさい鈴さんの面倒くさいところを見ておきたいと思ったのでした。