夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「僕らは奇跡でできている」2話 感想

 田中泯さん演じるおじいちゃんがとてもいい…癒やし…

自分が他人から良いように思われたいのに空回りしている人がいままで自分の世界にいなかったタイプの自分心地が良さそうな人を知ると、プロセス次第では好意は持たないだろうなーって感じなんだけど、榮倉奈々さん演じる歯医者さんと高橋一生さん演じる大学講師の出会い方、歯医者さん側の一方的な受け止め方、どこかで見たことがあるなあと思ったら、ハーレクイン的な出会い方だな(あんまり見たことないのに

 

見下してると器の小さな彼氏と前回摩擦があったことを考慮して、自分が頑張った証の雑誌掲載もひた隠しにし、女性らしく、家庭的アピールで歩み寄ったところ裏目裏目に出ているところ、なんでこの人そんなことしてるんだろーって何の共感も持てないまま、のびのび遊ぶように仕事をしている一生さんのほうはかわいいがすぎるぞと生徒のごとくワクワクしたり(でも糸電話のあれ、たぶん片付けたと思うけどそのままにしていたら獣にとってはトラップだから怖いしフィールドワークに首筋晒すお馬鹿な学生さんには「昆虫すごいぜ」でカマキリ先生が外ロケする際にはかならずテロップに出る「体を覆う服を着ましょう(うろ覚え)」をちゃんと教えてほしいし、ドラマであってもそのテロップが欲しいと思うのであった。生徒に対する責任感があんまりなさそうなのにフィールドワークやるのはちょっと怖い)昔は泣くほど自分のことが大嫌いだった、という言葉の重さにいろいろ考えたり。

大人に叱られるのは自分が駄目だからだって子供の頃は思うのよねえ。でもそこを良いように受け止めてくれるおじいさんがいてくれてよかったなーと。

 

私も忘れ物したり、授業中上の空だったり、隣の人にがんがん話しかけたりして教師によく怒られていたけれど…なんで自分はこうなんだろうって思い悩むことはあまりなかったなあ。授業聞かなくても成績良かったから、聞く必要がないと判断するから上の空になるし隣の人もそうなんだろうと思って話しかけていたのよね。実際は足を引っ張っていたので、教師がそこを憂慮して私を授業中に助けが必要な同級生のお世話係として隣の席にあてがって以来は授業の邪魔をしないようになったという流れだったような気がする。

大人になるにつれて自分のだめな部分を一方的に責められてさすがに自分でも困惑したことも多々あったけれど(部屋を片付けられないことを父親から人格を否定されるほど責められたり、事務職に就いたらケアレスミスが多くて先輩たちからむちゃくちゃ怒られたり)気に病むことも集中が続かないからどうでもええわとやり過ごしていたら、天職に就いたちょっとあとにADHDを知って納得して、気が楽になったり。あと、私のことを絶対否定しない親友が何人かいたのが(1人はいまのお婿だけど)よかったね。

 

発達障害の人に必要なのは受容してくれる存在、よき理解者なんだろうなーと一生さん演じる主人公のおじいちゃんや家政婦さんを見ていて思います。

彼には怒と哀がいまのところ欠けているけれど、どこかで出てくるのかしらん。哀は子供の頃からのエピソードで折り合いをつけてきたのかもしれないけど。

 

いまのところ飛び抜けて素敵な話とは言えないけれど(リスの通り道や余裕がなくて子どもに関心が持てないのに上っ面で警戒している母親とかは次回へ持ち越しだし)、高橋一生さんが魅力的で良い演技をしているし、大嶋さんの謎の存在感が気になるので次回も楽しみです。

 

大嶋さん、芸人より俳優のほうが向いているのでは…