夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「吸血鬼と愉快な仲間たち」

 久々の羅川真里茂先生。

 羅川真里茂先生はたまたま強烈に好きになったコンテンツを偶然先生もお好きになっていて美麗なイラストをあげてくださり、私が熱狂するというパターンになったんだけど、作品自体はニューヨーク・ニューヨークの最後あたりのトラウマであんまり読まなくなったような気がする。

あれは素晴らしい漫画だったけれど、まだまだ若かった私にはかなりきつかったよ…

そこまでやる?ってくらいガチだったものな。ハリウッド映画でもなかなかやらない。小説では時々読むけど怖すぎて無理になるやつ。

 

それはどうあれ、こちらはドジな吸血鬼がうっかり日本に来ちゃって出会った青年にお世話になるというのがざっくりとしたあらすじなのだけど、コメディ要素強くて先生描くの楽しそう…原作者はべつの人だけれど、面白く料理している感じありあり。

 

BLかどうかは謎だけど私としては実質BLだと思います(ドヤァ

どっちもちょっとノンケアピールしているけれどな。そこがいいんだ…

 

ミステリ要素もあってエグい展開もあるのだけど要所要所にくすぐりを入れているから楽しめるというか。徐々に距離が縮まるのが丁寧に描かれていて微笑ましい。

2巻でおわりなのかなあ。一応話としては2巻でまとまっているけれど。

原作も面白そうだけど羅川真里茂先生の絵ありきなので続きも読みたいなあ。

あと「ましろのおと」は読もう。そうしよう。

 

(ちょっと調べた)

ああ、「別冊花とゆめ」で連載されていたのか。

あの雑誌はかなり質の高い漫画家さんを抱えていたけれど、残念ながら休刊しちゃったのよね。漫画誌っていま本当に厳しいみたい。私も買わなくなったものなあ。

でもこちらの作品は来年の春にWEBで再開予定らしいので、そのときにはお金を払って読みたい。あと宙に浮いている読み切りが読みたい。

 

私は吸血鬼ものが大好きだからいままでわりといろいろ読んだけれどこんなに可愛い吸血鬼は初めてよ。

原作はどうもBLらしいのでこれからこの二人がどうなるのか更に気になるではないか…

つーか今回、借りちゃったんで買おうそうしよう。

 

ニューヨーク・ニューヨーク (1) (白泉社文庫)

ニューヨーク・ニューヨーク (1) (白泉社文庫)

 

 いい作品なんだけど、怖い展開があるので覚悟が必要。花とゆめで連載時に衝撃が強かった…それにしても、ずっと画風が変わらないのは完成しているからなのかしら。ずっと美しい。それと、ひどい展開も真正面から描けるのが本物の作家だと思うから尊敬しています。だからスティーヴン・キングも大好きだものね。