夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

スウィート17モンスター

字幕で見ていたら吹替版の声優さんの顔ぶれが良すぎて後悔しているところ

 

ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は17歳。
キスもまだ経験なしの、イケてない毎日。
恋に恋する妄想だけがいつも空まわりして、教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)や、母親モナ(キーラ・セジウィック)を困らせてばかり。
たったひとりの親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)だけが、自分のすべてだと思っていたのに、何をしてもかなわないとコンプレックスを抱いていた天敵の兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)と親友クリスタが恋に落ちてしまう。
この衝撃的な事件により、ネイディーンは父が他界して以来ずっと取り乱しがちな母や、何故かシンパシーを感じる変わり者の教師ブルーナー、自分とは正反対のイケメンで誰からも愛される兄ダリアンなど、自分を取り巻く人々へ新たな視点と気持ちを向けざるをえなくなる。

 

コンプレックスの強い性格ブスちゃんが主人公で、最初の頃は愛嬌があると思っていたけれど、不器用な口下手で残念であんまり魅力がない。癇癪持ちだし頑固だし。でもこれ昔だったらこういう男の子が主人公だったな、これ女の子だと目も当てられないけれど面白いな、って思っているところ。

ウディ・ハレルソンの頭をdisった時点ですごい映画だと思うのだけど、なぜか松本人志に見えてくるの不思議。毒はあるけど善良な役柄でこれもびっくり。

 

美男のお兄さんがなかなかいいキャラクター。妹に嫌われている割には周りにもいい人だし、妹にも実はちゃんとしている。

その兄に対して話した言葉で…

 

うちのろくちゃんが泣き出しました。私もうるっとしたけど。

 

最近こんなのばっかだぜ…

 

 

「この子、中学生の頃のれーちゃんみたい…」

うおおおおおおおい!!!!

 

でも最後の笑顔が不器用ながらよかった。特別なことがなにもない作品だけど面白かった。

 

危うく共感しかけたけどよく考えるまでもなく私はわたしのことが好きだった。これまでの人生、自分のことを嫌いになったことがない。ただ昔はたいそう口下手で性格がひねくれていたなと思う。そこが割と素直になったのは、ろくちゃんがいたからとサービス業をしていたら、ひねくれていられないのだ。そうしたらいろんな歪を生む。だからいつのまにかわりと性格が良くなっていました。

 

ソニー・ピクチャーズだけどどうも中国資本の作品っぽいんだけど、だからか、アジア人の男の子も魅力的でした。あの家よかったな…