夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ちょいちょい絡んでくる彼が悩ましい「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」

 デビッド・ハッセルホフを知っているか知らないかで見方がガラッと変わるのでは…

 随所に笑いの要素がある素晴らしいSFなのだけど、主人公が1980年前後生まれで作中では34歳、いまの時間でアラフォーで、10歳の時から地球を離れているので音楽的センスとエンタメ系の知識がその頃で止まっているので作中で流れる曲がいい感じの懐かしいロックとポップス、ちょいちょい口に出すネタが20世紀アメリカドラマなのが気になっていたのだけど、ここへ来て「理想の父親」「憧れるべき男性の姿」としてデビッド・ハッセルホフが出てきてアラフォー以上としては「分かるけどちょっと笑える」感覚を持ってしまうのは私だけかしらん。

デビッド・ハッセルホフって確かにかっこいいんだけど、さまざまな要素が「ちょっと笑える」気がするのよね…

 

前作で匂わせたお父さんが早めに現れた時点でなんだかいい感じではすまないだろうなと思ったのだけど、冒頭で若いメイクをしたカート・ラッセルが若い頃よりやや男前で若い頃のカート・ラッセルを再現していてびっくりした。メイクの技術すごいね。

 

ソヴリン人のマグマ大使っぽさラヴェンジャーのヒャッハー感など気になるところも随所にありながら王道の親子愛、家族愛もちゃんと見せてくれて最後はグッと泣けるのにそこでもチラッとデビッド・ハッセルホフ…大ファンのうちの母上は喜ぶだろうけど子供には謎だろうな…

 

子供と言えばグルード!!前の姿もよかったけれど今回も愛されていてよかった。

このチームに変な家族感があるのは戦っている最中にテープを探して各人を当たっているときのわちゃわちゃでも分かるけれど、見ていて楽しいだけで鬱陶しくない。

 

宇宙船が星に入るときのカメラの構図が古き良きSF映画っぽくてその時にいちいち素敵な曲がかかるのもいい。趣味の良いSFエンタテイメントって意外にないんだなとこの作品を見ると気づく。趣味が良いというか、アラフォーに刺さるというか。これはこれから増えていくんだろう…作品を自分で作られるようになるのは大概アラフォーからだもんな。

10年後は10年後のアラフォーに刺さる感じの作品が多くなるんだろう。

 

で、いまアラフォーの人が昔ハマっていたものが復活する傾向があるのかも。ナイトライダーとか。私も大好きです。

 

事前情報をほとんど得ないまま見たのでデビッド・ハッセルホフシルベスター・スタローンが出ているのを知らなくてびっくりできてよかった。他のカメオ出演者も、えらく豪華でした。