夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

逃げるは恥だが役に立つ(ドラマの方) 最終回まで 感想

 5話からは一気に最後まで見てしまった。

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 プロの独身の平匡さんを落とすまでがなかなか大変だったけれど平匡さんは平匡さんで歩み寄ろうとしているような、みくりが可愛いからしゃーないみたいなところもあるような。

6話の最後でユーリ7話ラストみたいに悲鳴を上げたわよ、何話でやるかまでは知らなかったし、まさかあそこでとは。とぐろターボでやシンジ君より前の彼氏がカヲルくんとか小ネタが楽しいけれど乙女向けでじれったくて見入ってしまうし、そうかと思えばリアルタイムの女性や働く人が向き合う問題もいろいろ見せつけられたり。

ゆりちゃんが上司に立ち向かうことになる、地方の広告のキャプションが男性にモテることを売りにしたもので、そういうのは最近だと炎上のネタになりやすいというのを反映した感じとか。雇い主のほうがやり甲斐を押し付けて無償で仕事をさせようとするやり甲斐の搾取とか。

ただ独身のプロで童貞だけど人としては基本的にスペックが高い平匡さんと、頭の回転が良くて困っている人を放っておけないだけなのにつまらんプライドを振りかざされて「小賢しい」と云われてきたのが地味に心の傷になっているみくりの恋愛だけじゃない。でもこのふたりの恋愛は面白い。

 

童貞を卒業してからの平匡さんはまさに覚醒と言わんばかりに人として急成長を遂げた感じで、もともとちゃんとした人だったんだろうけれど愛を知って強くなったし、仕事の面ではリストラなんかでは打撃を受けない感じがたくましくて素敵。

慌てて転職先を探しているのかと思ったら高級レストランの予約を必死で取っていたというくだり、大好き。

ちょっと掛け違えてギスギスしたみくりから八つ当たりされても正面から向き合おうとするし、素敵さが右肩上がりで最初はみくりの面白さが際立っていたのが最後は平匡さんかっけー!!って惚れ惚れしておりました。

 

サイドストーリーであるゆりちゃんと風見さんのことも、沼田さんのことも、年の差とか性別とか「こうでないといけない」というのは本当はないんだというメッセージを感じて、私こういうの大好き!

 

評判を聞いていると見ていないのをすごく後悔していたので見られてよかった。

日本のドラマって、たいていラスト2週くらいで順調に行っていたはずが立場を脅かされる急展開があって、あんまり意外性のないオチがくるものが多い気がして、第一回を見た時点で最終回が想像できてしまう作品を続けて見て以来遠ざかっていたのだけど、この作品もそういうところがないことはないけれど内容の面白さのほうが勝ちました。

 

また見るし私も恋ダンスおどれるようになりたいなー