夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ユーリ!!! on ICE #4 感想

 この一週間、長かった…地上波放送から22時間遅れで見るからその22時間がまた長いのなんの、我慢できずにツイッターで検索してみると理性と語彙力を失ったツイートが多くてネタバレ回避とかわけの分かんない事態が起こって(いまは冷静さが取り戻されてネタバレスクショ多いよ)すごく面白かった。みなさん、スパシーバ!

 右肩上がりでものすごくハマっていて、もうBLでもブロマンスでもなんでもいい、二人が仲良くなればそれでいいという悟りまで開けるレベルに達しているが、4回連続ヴィクトルの入浴シーン(2話は1話の回想だけど)あり、ヴィクトルだけでなく勇利も攻めるという魅力的な展開あり。とりあえず全話乳首晒してるよねヴィクトル。

 

あらすじをまとめると、前回でユリオに勝ったのでヴィクトルは日本に留まることになり、つきっきりで勇利のコーチにつくことを享受していたが、ショートプログラムはヴィクトル提案のカツ丼でいくがフリープログラムは自分で曲からプロデュースしてみろとヴィクトルから温泉で手取り足取り腰取り持ちかけられる。が、自分の自信の無さから以前自分が提案した曲がボツった経験から及び腰になり、一応その曲の作者にデトロイトでのリンクメイトでルームメイトのピチットくん(超かわいい、超コミュ力ありそう、いい子!!!)を介してコンタクトを試みるが、原曲自体はヴィクトルからもボツを食らう。曲として弱いのは自分のスケート人生を表すオーダーをしたから、勝負弱い部分が出ていると自覚している勇利。自信がないことに関してヴィクトルから「恋人から愛されたことを思い出せ」と言われて、そんな記憶ねえよと言わんばかりに珍しくキレる勇利、すぐに正気にもどるもヴィクトルに彼女いない歴=年齢とバレてバツが悪くてヴィクトルを避けてしまう。そんなヴィクトルは怒りもせず勇利を海へ誘い出し、デトロイトでの出来事を聞き出し、お互い理解を深める。

曲の作者と連絡が取れて曲の作り直しを快諾され、ヴィクトルと曲ができるまで技術的なブラッシュアップを図っているときのやりとりは、必見!

一方、ロシアに戻ったユリオは優子さんと連絡を取り合いつつも、勇利を子豚呼ばわりで己のネクストステージをコーチとその元妻(めっちゃこわいがかっこいい)と見出すのであった。

勇利は自分と向き合い、周りとの関係を見直し、グランプリファイナルに向けてまずは中四国大会に出場することになる。

 

という感じ。萌え要素をできるだけ削いでかいつまんで見ました。でもだだ漏れするし書かずにいられないヴィクトルの魅力…

 

ヴィクトルの萌えはあとにとっておくとして、今回は勇利が自分と向き合い、選手生命の短さに触れ、ユリオはまだ15歳ながら自分の容姿(妖精にも例えられる中性的な美貌)はこのままでいられないとどちらも美しさの儚さについて触れていまこの瞬間にしか出せない力を出すという意識を強くするところが切なくて熱い。

 

特に勇利はいつまでヴィクトルが一緒にいてくれるかわからないことも念頭に置きつつ、神様にヴィクトルの時間を少しだけくれと願うところとか、過去への眼差しがもう、私も間久部も自分の思うところがあって胸に迫りましたの。

ユリオの容姿の儚い魅力に関しては、西洋人はだいたい10代20代30代でポケモン御三家の進化並みのすごい変貌を遂げるので、わかる!10代のときは天使だったのにアラサーで小汚いおっさんになる西洋人はかなりの数。特に西洋人の価値観としてそのほうがセクシーとか思いがちで突き進む男性も多いし。成長ホルモンの発達が著しく顔の骨格、首の太さ、鍛え方によっては体の作りまるっと変わっちゃうのよね。

レオナルド・ディカプリオで画像検索したらどんな変貌をするかわかるでしょうよ。彼が一番わかり易いかも。昔は背の高さがわからないくらい肩が細くて、首も細くて、顎もあんなにたくましくなくて、線が細くてさー…いまや精力的なマッチョだよねえ。だけど演技がうまいからあんなナリして儚いふりもできそうなのが怖いしいいところ。

作中でヴィクトルが細身で筋肉がきれいなのは相当気を遣っているだろうし、それでもロン毛の頃の性別がわからない感じからは決別しているいまの姿は見事に表現されている。あの姿をずっと見ていたらユリオも自分の容姿について自覚もしてしまうだろう。

 

私はショタではないのでユリオはただ選手としてがんばれー3つしか違わない女性をババアとか強気だなコンチクショーとしか思えないが、勇利の童貞ぶりは話を聞いているうちに、優子さんは初恋だろうけれど、こいつ本当は女は受け付けないんじゃない?とちょっと思った。

デトロイトでイケイケで迫ってきていた女の子からふとしたきっかけで不安になっているときにハグされたのを突き飛ばして拒否った理由が「動揺していると思われると嫌、心に踏み込まれるのが嫌」とか。いまどきの草食らしいけれどヴィクトルにはあんまり心を閉ざさないし素直だし自分から抱きつきに行くこともあるのにな。

そこでヴィクトルが自分の立ち位置を確かめるのだけど、これね…

https://twitter.com/leira_gamer/status/791663480059199488

って、胸に覚えのある大人はたくさんいると思うよ。

たぶん女の子を拒否った流れから「こいつもしかして…」と思ったに違いないよ(知らんがな

 

4話の序盤から自分が勇利に惚れ込んだ理由を語るし勇利が何しても怒らないし、3話までは本心を話さないし沈黙していることも多いのでミステリアスで得体が知れない感じがあったけれど、4話での姿を見るとヴィクトルは機嫌がよく包容力のある大人の男性なんだ、というのがわかった。王者の余裕もあるんだろうけど。気にしていることを文字通り指摘されて凹んでも怒らなかったし。

 

いつも機嫌がよく怒らない大人の男って、モテるんだよ。これは強く言いたい。機嫌の良し悪しをさらけ出して周りを振り回すのはただのガキです。クソ野郎です。あんまり多くはない存在だからこそモテるんだろうけれど、モテたい男性はそこ、心配るように。怒らないからってなにしても許されるわけではないから、怒らせるようなことをする女性ってのはそういう男性には必要じゃないし振り向かない、女性はその辺を心がけるように。わがままもたいがいにせえってことです。お互い機嫌がよく怒らない、にこしたことはないね。

 

ヴィクトルの人柄にも触れた4話。人間関係を深めた二人はEDのいちゃいちゃを経ていざ舞台に立つことになるんだろうけど中四国で大会があるとか、リアルだったら私だって見られたじゃんそれ!!と思いつつ、でも多分、大会の描写とか関係のないところでイチャイチャしそうだからそこも期待してまた配信を首をなが~くして待つのであった。

 

ヴィクトルは自分が勇利にコーチをすることを「愛」と表現するし勇利もヴィクトルの存在があるからこそ愛というものに向き合おうとしている流れがあって、どうなるのこの二人いいいいい!!って私は思うんですけど。

 

ヴィクトルすごいよね…よくこんな人を創造しなすった。ありがてえありがてえ。

 

 ↓配信されてますよ。奇跡のような美しい曲でタイトルがヴィクトルいわく「完璧」。

Yuri on ICE

Yuri on ICE

  • 梅林太郎
  • アニメ
  • ¥250