夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ジャック・リッチー 「カーデュラ探偵社」

カーデュラ探偵社 (河出文庫)

カーデュラ探偵社 (河出文庫)

「クライム・マシン」を読み損なったまま着手。古沢嘉通さんから譲っていただいたのだけどそれ以前にも購入していたのでかぶったのでした。そういう本は私が買った方を母親(ホラーとミステリと鬼平犯科帳を愛する平和主義者)に譲るようにしています。
駒月雅子さんの訳文は知的で品があって大好きなのであった。

「キッド・カーデュラ」
これは探偵ものではないけれど、彼の正体が読み手にはある程度わかるから成り行きが楽しめる作品。現代(といってもいまの私にはちょっと昔)の事情となると世知辛く、世を渡るためにはそうなりますわね、という感じ。本当に楽しいし程よい短さでよい感触。