- 作者: アレックス・アーバイン,富永和子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (27件) を見る
なぜか前の日に噂の「進撃の巨人」のアニメを7話くらいから14話まで見てしまったのでイェーガーという名称にテンションが上がり、「壁」にテンションが上がり、なんの符合?とキュンキュンしつつ、吹き替えのキャスティングに唸り、怪獣とロボのざっぱんどっかんちゅどーんにキャッキャ喜ぶ2時間になった。
見所はパートナーが日本人だからと変な日本の描写と、変な香港の描写と、怪獣戦は全てと、壁の建造シーン。鉄骨!ほかにも見所はいっぱいあって、ほとんどCGにしろ実写映画にしてくれてありがとうとお礼を言いたい。
人間ドラマは陳腐というか王道ハリウッドだけど、あら?とちょっと面白く思うところも多分にあった。特に司令官とモリ・マコの関係性。人間ドラマはあれをシャープにしたら決まりすぎて逆につまんなかったかも。こんなものかーと感じる程度のダルさが次なる怪獣戦へのモチベーションになっていったところもあった。実際、終わったらもうあの戦いが見られないのが寂しくて。とにかくいろんなものが惜しみなく破壊されるのでストレス溜まっている人がみるとスッキリするかもね。
ではここからネタバレ。
マコの記憶のシーンで石庭を作る芦田愛菜ちゃんを見たけど、あんなことをやる日本の子供って特殊だよ?しかし、司令官が個人的にマコを訪ねる時に変なお辞儀をお互いにするのはアメリカ映画によくある勘違い日本のしきたりっぽいけど、あれは司令官がマコの国籍を尊重して自分なりにやらかしているのではと妄想可能で、地味な気遣いが可愛くて萌え萌えした。
一番好きなのはでっかい船を引きずってきて武器にしちゃうシーンだけど、秘密兵器をこっそり用意しているところも楽しかった。
しかし怪獣の血は毒素でいっぱいとか吐瀉物は鉄骨も溶かすとか設定があるのにチャイナの人たちはめっちゃ素手で処理していたり、ツッコミどころは満載。ラストでマコがクロールしているけどあのスーツきて泳げるってすごくない?ボルトで留めるようなスーツなのに?とか。
まあそんなところも特撮らしいっちゃらしい。
お話がべったべたのハリウッド的展開だったので、ラストでこいつらチッスなんぞしおったらいやだなーと思ったらそこは奥ゆかしくとどまったのはものすごく好印象。ありがとう、デル・トロ監督!
3Dで見に行ってよかった。時間とお金に余裕があったらもう1回見たいな。