ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> (創元推理文庫)
- 作者: シャンナ・スウェンドソン,今泉敦子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/07/11
- メディア: 文庫
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お話は序盤も序盤なので世界観の説明やケイティの特性と会社との関係について様々な登場人物や事件を絡めながら、マンハッタンに住む妙齢の女性らしくブラインドデートやガールズナイトも絡めてとんでもない事件を起こしながら、会社と気になるMr.ライトが抱えている問題の対象である、悪の道に手を染めたことで会社を解雇されたフェラン・イドリスとの正面対決に挑むという展開。
各登場人物のキャラクターが際立つのは2巻以降であることがほとんどなので、最後の展開とオーウェンとケイティのやりとりに物足らなさを感じたら2巻にとっとと行きましょう。ちなみに、私はズルをして3巻の帯を見て(1,2巻を読んでない人にはひどいネタバレ)「登場人物の紹介」のオーウェンの項を確認した上で2巻へとっとと行きました。
ガーゴイルのサムが割りと早い段階から登場していて、彼は5巻まで万遍なく活躍するので要注目。愛すべきキャラクターで、気も効いてる。ひどい目にあうこともあるけど任務に忠実。3巻から登場するロッキーとロロも可愛くて、時折登場する人間側とうまくいっているモンスターと猫、犬、馬の描写が好き。
ネタバレの感想を書くまでもない気がするので本当に簡単に。
・序盤に出てくるケイティの転職前の上司ミミが、更年期障害なんだかもともとやばい人なのか、でもこういう人、いるよね!という感じの性悪ぶりで私もひどい目にあったことがあったから(というか遭ったばかりだった)これはおそらくモデルが居るなと思いつつ、恐怖を味わった。
・正直イドリスごときでマーリンを復活させるか?と思ったけどそれについては徐々に明らかになってくるので保留。
・改めて読み返すとオーウェンの気持ちがわかっているので更に彼が可愛いという恐ろしい魔術を感じた。彼は当代随一の魔法使いだけど、可愛さは魔物レベル。