夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ミステリと言う勿れ9巻(漫画)

 たぶんコロナ禍もあって余裕を持って収録してるんやろうなあ。ドラマ化ですって。

 双子の入れ替わりの特定をするつもりが実は三つ子だったと見抜いたところから、ガロくん(と従兄弟たち)の長い長い謎との戦いを経て新たな事件の始まりへ。

 

今回はきょうだいを役割で呼ぶことに言及されていることがあって、歳を取ると呼ばれなくなる方が寂しいという話がありました。

私は下にきょうだいがいるけれど、いままで誰からも「おねえちゃん」と呼ばれたことがないんですよね。母が呼ぶように他の人も呼ぶので「れーちゃん」。甥姪からも「伯母さん」とは呼ばれたことがなく、みんなれーちゃんと呼びます。母が「れいこ」なので周りから「れーちゃん」と呼ばれるので混同しやすく、一緒に返事をすることがしばしば。孫は自分の母親を名前で呼び、母を「お母さん」と呼ぶのでややこしい。

肩書、呼び名というのはある程度役割を自覚させるとか、その組織を組織たらしめるために必要なのかもしれないというのが持論です。おねえちゃんおにいちゃんという呼び方は大切。私は姉の自覚がないままきょうだいとのつながりもきょうだいという感じじゃなく、一緒に暮らしたことがある年下の子という印象が強いです。顔も性格も趣味も似ていないから余計そうかも。

役割を求めないならいらないけれど、家族とか絆とかを大事にしたかったらアリかもねーと思ったのでした。でも姉だとか兄だとか重たい役割を与えられるのはしんどいだろうな。

 

 

 時々この漫画を読んでいて思うけど、整くんがいたから良かったんだけど「老人と海」を知らないメンツだと死んでいたかもと思うと結果オーライだけどあのおじさんもひでえなと思ったのでした。

 

今回の後半の物語、意味とか目的は後々明かされるんだろうけどこんなん巻き込まれるのが嫌だし整くんの歯切れの悪さが気になります。たぶん、青砥さんが信じてる冤罪事件の真犯人がやっぱり冤罪だってわかってるからもあるのか、マジな事件だから余計なことは慎みたいと思っているのか。

すごいぶった切った感じで終わったので、これは本誌では続きが一緒に掲載されたんだろうなと、前にも(宮島編)こういうことがあって、気になってモヤモヤするのですぐに本誌を買っちゃったんだな…

 

カバー表紙折返しの田村先生の文章の「40年近く漫画を描いてきて」という言葉に声にならない声を出したのは田村由美先生のファンでどのくらいいるだろうか…(デビュー作から持ってる)

 

 ※いま調べたけど、8月号で「続きが読める」らしいです。あれで7月号は終わりだったのか…本誌派は焦らされましたね。

映画刀剣乱舞ー継承ー

 上演時間短めのものから選んだという雑な理由で見てます。

西暦二二〇五年、歴史の改変を目論む歴史修正主義者によって、過去への攻撃が始まった。
時の政府により歴史の守護役を命じられた審神者(さにわ)は、かつての刀剣を目覚めさせた。
歴史修正主義者が送り込む、時間遡行軍と戦うために。人の形をとったそれらを、“刀剣男士"という。

天正十年六月二日 京・本能寺。
明智光秀織田信長を襲撃した“本能寺の変"に、歴史改変の魔の手が迫っていた。
燃える寺から信長を逃がし歴史を変える、そんな時間遡行軍の計画は、刀剣男士たちの活躍により打ち砕かれた。
ところが、無事任務を終えて帰還した彼らに届いた「織田信長生存」の一報。
本来の歴史に戻すため、刀剣男士たちは織田信長暗殺を目的に再び過去へと出陣するのだった。
どうやって信長は生き延びていたのか、怪しい動きをする影、そして立て続けに歴史介入をしてくる時間遡行軍。彼らの本当の狙いに気付いた三日月宗近は…
正しい歴史とは何か。“守るべきもの"を守る戦いが、今始まる!

アプリ版の刀剣乱舞はたまに頑張っていて世界観や刀剣男士のキャラクターは知っているけれど、舞台はまったく見たことがないという状態で見ています。俳優さんも名前はうっすら知っている程度。伊達さん岩永洋昭さん以外。脚本を大好きな小林靖子にゃんが手掛けていて、重要なキャストに堀内正美様と山本耕史さんと八嶋智人さんが出演されているので(堀内正美様は今日知ったけど)公開時から気になってはいました。

 

冒頭で三日月宗近を演じる鈴木拡樹さんの一声を聞いて「再現度高ッ!」と言うてまうほど鳥海浩輔さんの声や言い回しに寄せていて、長谷部も実写版長谷部という感じ。日本号日本号ってこんな美男だったんだ…ともともと岩永洋昭さんが大好きだから目が離せませんわね。まんばは実写版は原作より可憐な感じがする。薬研くんも可愛い。

私は不動くんをめっちゃ鍛えているので、思い入れのある刀剣男士も実写化されていると嬉しかったりね。

 

ちょいちょいコスプレイヤーの再現写真のように見えるけれどヘタなものを見せられる不安はなく、岩永さんが洒落にならない美男なので伊達さんといいコメディリリーフになりがちなのもまたよし。特撮成分である時間遡行軍の再現度も高すぎていままで何度も倒した彼らそのままなので割とマジな戦いの中にあってわたしの笑いを誘いよります。

 

話の内容も三日月宗近さんの謎の造反に困惑するほかの仲間たちのくだりで引き込みます。さすが安心安定の小林靖子にゃん…

安土城も再現してくれたし、そこそこ歴史好きのわたしに美味しい美味しい

歴史の解釈も全然無理がないというかわたしもそういうこと考えたことがあるという展開でした。

 

でもみんな刀剣男士を見に来て八嶋智人さんのお尻を見るとは思わなかっただろうな…

 

重傷や城での戦闘とかも「これゲームで見た」と思うようなことが多く、桜吹雪も。

アクションは短刀や脇差のものがとても良かったです。

鶯丸がめっちゃエレガント。大太刀が一人もいなかったのが残念ちゃあ残念。時間遡行軍側にしかいなかった。しかも城内部でとても不利じゃん。次郎ちゃんが見たかった。

 

ボバ・フェットみたいな人の怪しい動きの理由がわかってここは本当は胸アツシーンなんやろうな!と思いながらも、三日月宗近さんの「はい!」の再現度の高さに笑ってもーてそれどころじゃなかった。

 

ただただ、三日月宗近さんを丁寧に演じる鈴木拡樹さんが美しかったしありがたいと思いました。(笑っておいてそれかい

これは刀剣男士は実在するんじゃないかって勘違いしてまうわ

 

やっぱり良い作品でした。変にCGでむちゃくちゃ多い軍勢とか壮大さを見せず、こっそり歴史が変わろうとしているからガチ大河っぽさより特撮っぽさが突出するのも納得できるし。劇場で見ても面白かっただろうなあ。

とうらぶをちょっとでもやったことがあったら見るといいですよ。満足。

リーサル・ウェポン(映画)

 リチャード・ドナー監督追悼のつもり。

過激な捜査ぶりを買われ、麻薬課から殺人課へと戦いの最前線へ踊り出た男、マーチン・リッグス。
人は彼をリーサル・ウェポン(人間兵器)と呼ぶ。
一方、50の坂にかかろうとする温和なベテラン黒人刑事、ロジャー・マータフ。
およそ接点のないはずの2人が、ひょんな事からコンビを組まされ、今、LAを震撼させる麻薬組織に飛び込んでいく!

「スーパーマン」のリチャード・ドナー監督の下、「ブレイブ・ハート」のメル・ギブソンと、「カラー・パープル」のダニー・グローバーが挑んだハード・アクション!

わたしの記憶が正しければ、劇場公開よりレンタルビデオとテレビの洋画劇場とかで人気が出て口コミで拡がったんじゃなかったっけ??

学生の頃にうちの母が面白い、主役のイカれた刑事が本当にかっこいいけどあれマッド・マックスやんとキャッキャ言っていて、れーちゃんも見なさい、見なさいと、促されて見たら本当に面白かったというやつ。それから何回も見てるけど、見なくなって20年くらい経ったからさすがに細かな筋は忘れていた…が、先日「ミッドナイト・ランナー」を見て、上半身裸で筋骨隆々のイケメンが天井から両手を縛られて吊るされているのを見たときに「あ、リーサル・ウェポンだ」と思い出す程度には覚えていました。

一番印象に残っているのはリッグス刑事が夜の街をヨシュアを追いかけてめっちゃ駆けるシーンですね。めっちゃ走るんですよ。

 

1時間48分の上映時間の中で簡潔で要所要所でスリルがあるのに、聞き込みとか子どもを交えて丁寧なところや、妻を事故で失って死にたく思っているリッグスに自分の家族と交流させるシーンとかこの歳になって見るとぐっときますね。仲良くなっていくのがすごくさり気なくて、射撃場のシーンもくすぐりを入れながらリッグスの凄さを描写しながら二人が仲がいい。これいま見ると強烈なブロマンス案件なんですよ。

 

冒頭の素っ裸のおねーちゃんが派手な死に方をするところがなるほど1980年代って感じで殺伐としたクリスマス映画なんですが、思い出補正じゃないですね、今見てもめっちゃくちゃ面白い。

よくこの映画の話題をわたしの大好きなYouTubeチャンネル「わしゃがなTV」でされるので、近々見たいなあと思っていたのですが、先日「グーニーズ」の地上波上映で盛り上がったばかりだったのにその両方の作品を監督されたリチャード・ドナーの訃報を今日知りました。

私が子どもの頃から特別に好きな作品をたくさん手掛けていたリチャード・ドナー監督。

なんてったってスーパーマンの監督ですよ。レックス・ルーサーをあれだけ魅力的に演出してくれて感謝ですよ。

監督縛りでは一番数を見てるんじゃない?って思ったら(12本くらい見ていた)スピルバーグをその倍以上見ていたので違いました。スピルバーグはな…しゃーないな

 

リーサル・ウェポンシリーズは3と4は劇場で見たはず。ついでにマーヴェリックも。

面白さにおいては安心して見られる映画を作る監督でしたね。

うちの母がメル・ギブソンの大ファンなのでこのシリーズは何度も何度も見たし、ゲイリー・ビジーが他の映画に出るたびに母と「あ、ヨシュア!」って言ってました。そのくらい印象的な敵でしたね。

クライマックスでタイマンと私刑を許すマータフがいま見るとかなりクレイジーだけど、そこを自制心で一旦手を引く、狂ってなかったリッグスが際立つ、で、とどめのシーンで二人がかっこいいんですよね。

 

リーサル・ウェポン5の制作の噂があったけど、マータフは設定から考えるといま84歳とかですよ。ダニー・グローバーは本当はまだ若いけど、でも70代。メル・ギブソンは65歳だし最近も悪役とはいえアクション作品に出ていたからまだいけるか。見るからにタフだものね。

どう作ろうとしていたんだろ…レネ・ルッソに出てほしい気がする。レネ・ルッソ、最近はマイティ・ソーでお母さん役を演じてましたね。いまもとても美しいし強そう。

 

ネトフリではリーサル・ウェポンは1作めだけ見られるのですが、これ以降は配信とかで見られるのかなあ。でも2はなあ…パッツィ・ケンジットがなあ…そしてなぜかリアム・ギャラガーが頭をよぎるのですよ

しかも2は先に母が見たのでまた例によって例のごとくネタバレされたので、うそでしょー?って言いながら見て衝撃を受けた覚えがある。

1もだけど、水が絡む凄惨なシーンがちょいちょいあるのよね。プールで飛び込み台から飛んだ瞬間にドカーンとか。1はプールの上に敷いていたビニルのカバーにまみれて窒息してしまうとかね。ああいうシーンはずっと覚えているもんですね。たまにどうでもいい瞬間に思い出します。

 

80年代の映画であるのはスマホとパソコンとインターネットが出ないところだけで、ほかは最近の作品ですと云っても差し支えないと私は思う。本当に名作。面白かった。また見よう!リチャード・ドナー監督本当にありがとう!スーパーマンもまた見よう。レックス・ルーサー大好き!

翔んで埼玉(映画)

 キングダムより熱いな!!??(比べるものではありません)

 原作はずっと前に読んだんだけどわりと尻切れトンボみたいな終わり方しているのよね。

続きを匂わせておいて作らなかった、みたいな。

映画の方は漫画をかなりドラマチックに脚色していますが、映画だからできる脚色で好きです。ええ、気に入りました。

二階堂ふみさんがとても頑張っていて可愛い。

思った以上にgackt様の出番が多いのも嬉しい。

メイクが映える人ばっかキャスティングされていてとても見応えがありました。いまテレビとかで見られない人が何人かいらっしゃったな…

 

笑ったところがいっぱいあるけどうちのお婿が横浜育ちなので「崎陽軒」ネタで爆笑してました。

埼玉は縁遠い場所なので小ネタで笑うことがたぶん近隣の人たちよりは少なかっただろうけど、埼玉県出身者と千葉県出身者自慢のしょーもないシーンがすごく好きでした。ゆうこりんだってそんなに弱くないよ…

 

仰々しいわりには中身がそこまでないので心に残るものは殆どないけど何も考えずに笑う(ある程度差別は良くないという気持ちにはなれるが、もともとそういう気持ちでいるので)強烈で丁度いい上映時間のコメディだと思います。あと、出演された人たちみんな好きになれる。みんな本気で冗談やってるからな。

伊勢谷さんもなー…こういう大げさな作品にぴったりなのに。

 

すごく楽しかったけど、1週間後にはどんな話だったか忘れそうな気はする。でもgackt様がとても素敵だったし、二階堂ふみさんの衣装が素敵で、学園の女子の制服は実際にあればいいのになと思いました。

コンテイジョン(映画)

 いまならまだ落ち着いて見られるけど去年だったらさらに怖かったよ!!!

 このジャケットのグウィネスが気の毒…女性は全員アカデミー主演女優賞受賞者ですね。しかもこんなに医療機関や記者に美男美女はいねーよと冷静になってしまうほど豪華な顔ぶれ…(この中ではローレンス・フィッシュバーンが一番好き)

 

だから2019年までに見ておけば、よく出来たフィクションだなーと楽しめたかもしれないけれど、いまはよく出来たフィクションではあるけど去年のドキュメントを見ているよう。

症状はここまでホラーっぽくはないだろうけど(脳は冒されないし)、高熱がすぎると痙攣はあったはず。

 

謎のウイルス感染が発生し、驚異的なスピードで全世界へ広がっていった。米国疾病対策センターは危険を承知でドクターを感染地区へ送り込み、世界保健機関がウイルスの起源を突き止めようとする中、ある過激なジャーナリストの発言が人々の恐怖を煽り、社会は崩壊していく。はたして人々が選んだ決断とは?

 

「顔に触らないで」

帰ってきたら服を全部脱がせるとかいまは我々が知っている予防対策だな

でもやはりマスク文化がないからか、プロの医者ですら感染対策が素人の私が見てもザルで、マスク手洗いの描写が少ない。映画なので顔を見せなければいけないのもあるだろうけど、見ていてヒヤヒヤしたり、そらー伝染るわと思う。

 

特効薬などのデマやWHOの調査員の拉致、身の安全を求めて看護師のスト、流通が止まり街が混乱とかこうやって映画でも想定できたことなのに見事に似たような騒乱が起こってるのよね。「口元を覆って」「うるせえ」というやり取りもちょいちょい起こった。

「誰にも言わないで」は信用できないよなー。こういうのもデマやパニックの原因になるから怖い。

略奪の光景はゾンビ映画にも似ていて不気味さが際立ってました。

 

「手を洗え」「恐怖の要因はテレビやネットの噂を信じること」

陰謀論者とリモートで討論とかもやってる。

ジュード・ロウが見事に正義ヅラしたくそったれを演じていました。ここまで美男じゃないけどこういう人もいたかもしれない。しかも愚かな信者がいて新興宗教みたいなカリスマ性。みんな自分の心が安まる方を選んじゃうから…

不安を煽るってお金になるのよね。

 

変異、ウィルスの培養は出来たけれど人間への治験はかなり先とかも見事に現実が再現。

辛抱できないカップルとかもね。

 

先にワクチン治験しちゃった医師の安らかな顔ったら。でも適応するまで時間がかかるだろうにそこをすっ飛ばしたところはめっちゃフィクション。これをフィクションだとわかっちゃうほど私も知識を得てもーた…

ワクチン接種がすげー抽選で行われているんだけど(誕生日で)2月29日生まれがどの程度優先されるかどうかで揉めそう。

 

「春だけじゃなく夏もムダに失うのね」このセリフも実にリアルだけどこれに対するパパの振る舞いが素敵でした。

 

 

いまの時代、起点がわかっても飛行機などの流通が目まぐるしいから世界中に広がるのは必至なので、またこういうことがあっても速やかな対策が肝心ですね。って2019年までに見ていたら思うのだろうか。アマゾンのレビューがそのへんを物語っていますね。2020年とその前とでえらい違い。

この作品を見たらなおのこと、感染源探しはあくまで対策のためで、犯人探しであってはいけないと思いますよ。最初の感染源である人やその家族の情報が嘘みたいに守られていることにはホッとしました。

 

生活の補償とか大統領の存在とかがほとんどなくて、CDCとWHOと軍関係者が表立っていたのが政治的立ち位置の中立性のためかしらん。当時は民主党政権オバマ政権)だったはず。不手際があっても現実のオバマへ投影されないようにとか??逆に持ち上げてもいないのは好感触。

WHOとCDCが微妙に連携が取れていなくて、調査員が拉致されていようがどうしようが影響も心配もしてないあたりもリアルな感じ。

 

今日こちらを見ることを選んだのは「上映時間が短めでマリオン・コティヤールローレンス・フィッシュバーンが見たかったから」という理由だったのだけど、序盤から咳でいまの私はドキッとして、そこから何かを触る、その触ったものを別の人が触るという描写で既に怖く、「ああそういえばコロナが流行りだしたころにTLでこの映画を見ろって話題になったわ、忘れてた!」って思い出しました。

去年見なくてよかったです。収束はしてないものの、情報がわりと落ち着いている今で良かった。

 

簡潔でわかりやすい展開と、つくり手の感情はあまり挟まない感じ、このキャスティング、さすがソダーバーグ!エリオット・グールドが大好きなのでまた起用してくれて嬉しい。モニカとロスの面白いパパですよ。(わりとすぐ「フレンズ」を絡めたがる)

ローレンス・フィッシュバーン演じる医師はちょっと美化しちゃうところとかはそういうところがある人もいると信じたくなるからいいんじゃないでしょうか。マリオン・コティヤール演じる人もそんな感じ。必要最低限のモラルは持っていてほしいですよねえ。マスコミ関係者にもな!!

第3回 聖剣伝説レジェンドオブマナ(LoM)をゲームアーカイブスでやっちゃう。

 この1週間、ちまちまと進めていました。

 攻略サイトを拝見して効率プレイをしているのですが、多分レアイベは取りこぼしそう。設置場所から考えないといけないのにAF設置はかなり雑に設置していました。

ホームから離れたAFのダンジョンは敵が強くなるとのことでしたが、たしかに。

苦手なのは植物系のボスですが、昔より私もうまくなっているのか、うまく安全地帯を見つけて仲間が戦っている間に体力を回復し、仲間が死んだら私が戦い、仲間が復活したらまた安全地帯で回復というやり方でなんとか倒せているという感じ。

イベントはあと35個くらいあるみたいだけど、ボス戦を伴わないものも割とあると思うので、全部が全部大変というわけではないだろうけど、これ攻略本がなかったら大変だったろうな…

 

「たゆたう歌声」でリュミヌーがランプのイベント以来登場したのですが、今回も良かったです。自由は不自由な場合もあるが、選ぶのは自分。これを22年前に作っているのが素晴らしい。

30/68

サタデー・ナイト・フィーバー(映画)

 土曜の夜だから今日見るしかないと思いました。

白く輝くスーツに身を包み、厚底靴でハッスル!
ジョン・トラボルタを一躍スターダムに押し上げた、あの名作が帰ってきた。
1人の若者の成長をクールなダンスシーンを織り交ぜながら描いた青春ストーリー、『サタデー・ナイト・フィーバー』。
塗料店で働くトニー・マニロの唯一の楽しみは、仕事の後、ディスコに繰り出して踊り明かすことだったが、
彼はそんな先の見えない退屈な日々から抜け出したいと思い始めていた……。
繊細な心を持つ主人公、トニーを演じたトラボルタは本作でアカデミー賞(R)主演男優賞にノミネート。
ビー・ジーズによるサウンドトラックも名盤となり、
サタデー・ナイト・フィーバー』はアメリカン・カルチャーの殿堂入りを果たし、伝説の映画となった。

 うちの母(このブログでおなじみのネタバレ好きかつホラー好きで娘への情操教育がかなりおかしかった人かつ中洲のディスコクイーンだったらしい。自称)がずっと「この映画のトラボルタはよかった」と褒めまくってダンスのステップも教えてくれていましたが、一緒に見ることはなかったな。トラボルタをちゃんと映画で見たのは「パルプ・フィクション」が最初じゃないか。いや、「グリース」は見たわ。

もしかしたら「ゴールデン洋画劇場」でやっていたのをチラチラ見たかもしれない。

 

そのくらいの感じで見ました。ビージーズは子どもの頃から大好き!

 

主人公のトニーは女の子の視線を集めるのは好きだけど、そんなに執着はない見た目に拘りナルシスト気味のダンスバカで、カメラの撮り方とかはトラボルタをめっちゃアイドル扱いしてサービスショット多め。日本人が好むビジュアルとは思えないけど当時日本でも人気があったからゴールデン洋画劇場で複数回放映されたんじゃないかな。

序盤で一緒に踊るアネットといい、当時は比較的ふくよかな女性でもちゃんと取り上げられていてダンスが上手ならOKって感じがよいけど(アネット、上沼恵美子さんにちょっと似てる)、男性の台詞の端々で、字幕じゃなくて原語で女性に対する物言いがなかなかひどい。特にトニーのバカ友達。

ステファニーのダンスレッスン用の衣装を見てそういえば向こうではやたらノーブラなのを思い出しました。ディスコにストリップがあるのがいいな。そのダンサーはむちゃくちゃ体が綺麗でした。

 

その時代の労働状況やディスコブーム、人気の映画や俳優など風俗もわかって懐かしいと言うより年代的に未知の感じが強いです。

 

ステファニーのほうがちょっと年上で顔もおばさんっぽいが、トラボルタが今も通じる柔らかくてニヤついた笑顔なのでこれは誰とも仲良くなれる要素がある。役柄的にすげーおバカっぽいけどこんな子いるわ

ステファニーとの初めてのダンスシーンでトラボルタはソシアルダンスの基礎もちゃんとあるんやなあと感心しておりました。トラボルタはハスキーなのもいいですね。

 

酒、女、喧嘩と旧世紀の青春が良くも悪くも活写してる感じ。ダンスの練習シーンとかダンスコンテストに向けて距離を縮めたりあるのかと思ったら「世界にひとつのプレイブック」より練習シーンはないのは当時のディスコダンスは即興性が強いのかしらん。(比べてみたのはあれもダンスコンテストが控えていたからなんだけど、ダンスの出来は段違い…あれ好きです。めっちゃヘタやん!!っていう)

 

ダンスコンテストのダンスがやたらしっとりしていてクライマックスで長々とブチューーーーとチッスして見つめ合うのはアリなの???あれで賞取れるの??って思ったらその理由を見透かしたトニーの態度が男前。ダンスに関してはストイックなのね…

 

ディスコいうよりソシアルダンスに近い気がする。中盤の方でトラボルタが踊っていた振りがだんだん周りに伝染していって一緒に踊っていくのは盆踊りを思い出しました。盆踊りもあんなふうにみんなが覚えていって最終的に同じ踊りになっていくからな。

 

ハードな展開も多くて当時の閉塞的で鬱屈を抱えているのも感じられたけど終わり方が前向きでベタベタはしてなくていまでも通用しますね。わりと好きな終わり方。

映画としては母がそんなに褒めてなかったのでどうかと思ったけど猥雑さも含め良かった。

お兄さんが神父を辞めても全然許せるとか、プエルトリカンを差別することに心の底では疑問に思っていたり、若さもあるんだろうけど人間としての良心とか感性がわりとちゃんとしているから、ステファニーも一緒にいて安心感があると思ったのかもね。話は薄っぺらいしおバカだけど、悪くない魅力がある。

 

ダンスシーンはなによりもソロでめっちゃ踊ってるのがよかったのであのシーンだけ何回も見たいと思いました。サントラももちろん聴きたい。いいですねえビージーズ

ビージーズのステイン・アライブといえばPVがただ歩いているだけというので星野源さんがおげんさんといっしょで取り上げていて笑ってもーたけどこの映画の冒頭もかっこいいトラボルタがペンキを片手にかっこよく歩いてるシーンが長々と撮られていてかっこいいけどいろいろ面白かったです。冒頭のチャラいトラボルタとソロダンスのトラボルタは今見てもいいぞ!

 

馬鹿な友達と縁を切りたいというのは「トレインスポッティング」でも扱われていて、底辺の若者の中にある普遍のテーマなのかもしれません。日本ではヤンキー社会とか。なかなか足が洗えないんですよね…

 

見ないまま死なないで良かったです。昔の映画は話は知ってるけど見たことないってことが多いけどこれはそれではもったいないね。

 

ここからかなり恰幅が良くなってパルプ・フィクションに出るのだけど、あの時のダンスシーンも良かったなあ。

 トレスポ2は怖くて見られない、トレスポリアルタイムハマり勢