夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

「私の名前はキム・サムスン」感想(ネタバレあり)

 私の大好きな映画「ブリジット・ジョーンズの日記」を下敷きにしているそうで。ということは、ヒョンビンさんは大好きなマーク・ダーシーなわけですよ。

第1話「人生は箱いっぱいのボンボン・ショコラ」

第1話「人生は箱いっぱいのボンボン・ショコラ」

  • 発売日: 2013/11/26
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 ブリジット・ジョーンズの日記は私の大好きな小説「高慢と偏見」の影響を受けているから好きが重なってるんですよね。で、更に重なってヒョンビンさん。そしてラブコメ

評判がいいだけあって、面白い。私は共感性羞恥がひどくて作中で誰かが恥ずかしいと耐えられない時があるのだけど(ブリジット・ジョーンズがバニーガールになったところは超恥ずかしかったけどでも素敵だったな)これはなかなか刺激的。でも面白さが上回るしヒョンビンさん演じるサムスクがかなり大胆。あとサービスが多いので励みになる(なんの?

シャワーシーンが多いんだわ…「愛の不時着」では本当にろくに肌をさらさなかったのに…北の将校役に下品な真似はさせられないという配慮かな、といまうっすら気づいた。上品の極みだったものな、リ・ジョンヒョクし。絶食系男子だったし。あーそうか。

別のコンテンツでこんな結論にたどり着くとは…

 

しかもね、私このドラマの宣伝を昔スカパーのCMで見てるのを思い出しました。ということはヒョンビンさんのお顔もちょっとは知っていたみたい。なんだか嬉しい。

3話で元カレが再び出てきますが、最初はイケメンだなーと思っていたんですが、だんだん綺麗な森崎リーダーに見えてきました。ナックスの。

自分が振った女はいつまでも自分のことを好きであってほしいというお花畑野郎だからマジで脛を蹴り上げてやりたい。

あと年の離れた彼氏をおじさんと呼ぶ文化でもあるのかな。びっくりした。

実はこれを見ているもうひとつの画面で「愛の不時着」を流しているんですが、顔色すら自在に変えちゃう(3話冒頭を見ています)演技力は15年前からも十分。表情の機微が素敵。

 

お話も面白いんだけど本当にヒョンビンさんの声が好きで聞く度に「はー声が好き」とか言ったり不時着の方を見て「いい歳のとり方をしてはる」と感激してます。

そして4話への次回予告を見て私はこれからこれを見ないで寝ようと思っているのですが、どうしたらいいんでしょうね(明日早起きして4話を見ようという建設的?な考えは一応ある)

ブリジット・ジョーンズの日記(字幕版)

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 マークと言うかコリン・ファースが素敵。大好き。

 

9話まで。

東京ラブストーリーみたいな「こんなの視聴者求めてねーよなんだよ有森也実(昔のほうしか見てません)」的展開で主にうちのお婿が苦虫噛み潰したみたいな表情で見ているかと思えばキム・サムスンはびっくりするくらいあけすけな描写が多く、どっちが主役だよって半分引いていますが、面白いっちゃあ面白いか。イケメンがふつーにトイレに入っているのを見てしまって心穏やかでない私と、酔っぱらいがそのへんで用を足すのがどうにも別世界並みに信じられない育ちの良いお婿という比較的上品でいたい(いや、私が心穏やかでない理由は特にお上品だからじゃない。見ちゃった☆って気持ちのほうが大きい)カップルでざわざわしながら見ております。でも生きとし生けるもの一日になんども必要な行為でむしろこういう描写を無視した展開で逆に気になるわってドラマも多い。トイレは行ってよ!みたいな。

だから全力で生きている感じはする。キム・サムスンはそれが魅力か。

それにしてもヒョンビンさんは表情で演技をするのが本当に上手い人だなあ。日頃は思っていることが顔に出ないのかな?

私は思っていることがすぐに顔に出るから大体人の好き嫌いが相手にバレます。ばれない相手に限って大嫌いなんだけど、その人は私に興味も配慮もないから気づかない。だからさらに嫌いという流れ。

まあそれはいいとして。

劇中で痩せるのもすごいよね。

 

11話以降

トム・ハンクスの若い頃の名作映画「ビッグ」で印象に残って大好きだった曲のタイトルをこのドラマのおかげで知ることが出来ました。

chopsticksってタイトルだったのね。

何十年か越しの謎が解明されたのでこれだけでも長生きした甲斐がありました。

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 耳が良いしかんたんだからすぐに覚えてピアノでよく弾いていたのですが(愛の不時着の「兄のための歌」もセリちゃんが引ける程度なら一発で覚えた)たまにどこかで耳にしても正体を知らなかったのよね。

 

 

見終わった。

紆余曲折はあったししょーもないすれ違いもあったけど、キム・サムスンの声がずっとやかましくてロマンティックにならずコメディ成分も面白さより共感性羞恥を試されるほうが大きかったかな。面白いし最後まで見させるパワーはあった。これ吹替でもキム・サムスンの声はやかましいんだろうか…

シークレットガーデンとちょいちょい似た設定で、順番を逆に見たほうが良かったかも。オチの姑の立ち位置とかも。こちらの成功があったからシークレットガーデンが作られたのかもしれないね。

ヒョンビンさんが素敵でシャツの趣味が独特なんだけどヒョンビンさんが着たらホストには見えないのがすごい。いいところの御曹司役が似合うだけに上品なんでしょうね。

私は結婚しているけれどお互いに婚家とのつながりが薄いのでフィクションとはいえ結婚は実は大変だなと思ったり。というか年齢のせいなのかな、ろくに交際期間を持たずとっとと結婚を考えているのがすごいし、キム・サムスンのパティシエの才能が活かされているのかとくにそこまで影響がないのかがわからんとか、リアルなところもあるけど(本当に物語に染み渡るまでスキルが役に立つのは完全なフィクションやと思う)どうとるかは見た人次第なんだろうなー

15年前の作品だけどいまも十分に楽しめる。キム・サムスンと完全に同年代だったのであの頃にああいうふうに結婚がそばにあったらどうだったんだろうとかいろいろ考えてしまった。コメディなのにリアルなところも多分にある。でも私は酔っ払ってゲロを吐いたことはないしトイレが我慢できなくて…なんてことはなかった。ああいう醜態を晒したほうが良かったこともあったかもな…いや、醜態晒すような酔い方できないからな。どんなに飲んでも泥酔しない。

ああいう飾らなさってある程度大事なのかもなーどんなに思い上がっても相手が自分を好きだろうと本人に指摘できるような図太さと直截さ、今の人に必要かもしれないよ。

 

というかね、キム・サムスン役の人ね、「愛の不時着」のダンママと同い年なんですよ…

そこに気づいてしまったわ。絵葉書の住所を間違えていたというとんでもねーすれ違いと同じくらい驚くべきところだわ。