前から見たいのとゾンビ怖いのとのせめぎあいだったやつ。ジェシー・アイゼンバーグ大好きだけどゾンビ怖い。
ジェシー・アイゼンバーグが童貞力高い役を演じるとピタッとハマるけれどクールな役も上手だし、一通りが不器用だけど天才も上手。なにしても上手だけど今回がより人間臭かったかな。ウディ・ハレルソンは演技プランいらんかったやろ、ってくらいのびのび演じている感じがありました。
気になるゾンビ描写もあるにはあるけどマイルドというか、正視に耐えるというか。
私は知っていたけれどまさかの本人役とそのオチが面白くて殺伐とした世界に咲く一輪の花のようだった、ビル・マーレイ。
リトル・ミス・サンシャインで主演をしていたアビゲイル・ブレスリンが出ていたからか、ビル・マーレイの扱いがその映画に出ていたアラン・アーキンみたいで、悪趣味だけど私はそういうの大好きだから*1キャッキャ言うてしまいました。
すごく絶望的な世界観なのにたくましく生きているし悲観的な感じもそんなにしない、カラッとしていてすごく面白かった。珍しくエマ・ストーンが美人に見えたし。
ホラー映画苦手な人もわりと大丈夫だと思う。私は超苦手なんだけど、ホラー映画の英才教育を受けてきたからかな、だんだん歳を取るごとになんかホラー的な精神構造になってきているような気がしています。怪奇小説大好きだし、めっちゃ走るゾンビとか「待ってましたー!」って思ってるところがあるし、世界のお葬式のしきたりに興味津々だったり、自覚のないオカルトオタクだからオカルトネタは一般常識だと思うところがあってふつーに喋っていて周りがついて来なくて「あれ?」と思うとかさ。
ホラー英才教育を施した母を恨むぞ☆
また見たいかは謎だし、ラストのハリウッド的お約束はどーかなーとか思うけれどこれはこれでサバイバルものあるあるとも思える。日曜のお昼はホラー映画にうってつけですよ。
*1:死体の扱いの悪さ