全員が同じ方向を見てないのがなんともリアル。
中の人のTwitterがおもしろい照ちゃんのお父さんが亡くなって環境が激変することになってしまいました。
やっぱり屋台骨とか大黒柱とかそういう立場がいなくなるとねえ…
じょうじ(ついに呼び捨て、ほかに大事なじょうじがいるので変換するの面倒くさい)の子供を自分の生活のための金づるみたいに思っている姿勢にもそうなるしかない理由や考えがあって(だからって搾取していいってものじゃなくて応援してやるのが親だとも私は思うんだけど)いま割と問題になっている「身の丈」が絡む、底辺の人なりのもがいた末なんだなと、いつもオラつくか言葉足らずでキレて腹立たしいながらもその悲哀もちゃんと表現できる北村一輝さんはすごいなーと思わされたのでした。
夢を追いかける勇気と行動力を私は持っているだろうかと自分のことまで考えてしまいましたわ。そもそもそんな勇気と行動力があんまりなくて、ボーッと力を持て余して適当な仕事をしている現状とか考えるとね。
フカ先生の身の振り方をいち早く知ってしまった八郎さんと知らないきみちゃんとの噛み合わない会話が面白かったですねえ。八郎さんが先週から時折見せていた天然ぶりがここへ来て最高潮。天然の人の人物造形ってセリフにしても演技にしても作るの難しいと思うんですよ。なにしろ天然なので、作ると天然じゃなくなるでしょう。でも、「昔から思い入れのあった推しとリアルで会えてもうすぐお別れなので思い出づくりがしたい、弟子を差し置いて」という気持ちが溢れた物言いが天然そのもので可愛さしかない。そこからのきみちゃんのキレ壁ドンまでドラマにありがちの男女の関係が逆転して八郎さんが完璧乙女なのとてもよろしゅうございました。
お互いを知るにつれてちょっとタメ口になったり自分の火鉢を見せたりとゆっくり仲良くなっていくのもいいですね、急に惚れた腫れたにならない感じがね。じっくり見せてくれるんですね。
やがてはその…ゴーストのアレやってくれませんかね?(やらねーよ、やってせいぜい菊練りだよ
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このドラマは本当にセリフや人物造形がちゃんとしているから、理不尽なこともお話の都合上じゃないのがいいですね。ヒロイン偏向がないから、社長夫人の照ちゃんが仲良しでもきみちゃんが優遇されることはないし、番頭が嫌味なことを言うし、若社長はきみちゃんを正当に評価しているのがわかる。変に下駄を履かせず、出来上がったものは確かに魅力的で私はあの火鉢が本当にほしい。可愛い。
今週の信作くんは出番こそそんなに多くなかったけれど、信様は既に鳴りを潜めて不器用でコミュ障ながら八郎さんと仲良くなりたいのが伝わってきましたね。カメラを構える手の白いこと!「気いつけてな」の呼吸の置き方にも不器用さを交えながらも最高のボケ、可愛いしか出てこなかったわ。おばあちゃんの話を目をキラキラさせて悲しそうにしたあとのあのセリフ。
短い尺に悲しみと笑いをぶっこんでくるのすばらしい。
来週はなんかトンチキなしぐさをしてましたが。なにやるんでしょうね。あとお見合いするの?ほんまに?あんなきれいな人がお見合いの相手だったら私はオールオッケーですよ?
で、財前直見さんが演じる信作くんのお母さんが良心と好意しかない人で本当に好きです。あの人が出てきたら変なことにはならない安心感がある。川原家の娘を可愛がってくれてありがとうと何故か私が思ってしまうのでした。ああいうオバちゃんにならないとなー